28 右翼中隊突撃
東京にソロ日帰り旅行に行ってきました。
片道二時間弱とはいえ、情報量が多すぎて
やっぱり日帰りで行くもんじゃないと思います。
6年ほど前にガンスリンガーガールの記念展が
開催されていた明治大学にある、『米沢嘉博記念
図書館』を見たかったので行きましたが・・・
以上、本編とは一切関係ない前書きでした。
ブラド隊が、右翼壁上よりさらに上の崖上に到着した様だ。
その為、正面から攻め立てる皇國軍は左翼に攻撃力を集中させた。
右翼壁上より帝国軍の意識を逸らす為である。
視点は変わり、帝国軍からは
「塞将!敵の攻勢が右翼に集中しています!」
「急報!右翼火砲部隊、機能していません!」
「急報!敵の攻城隊が一部右翼壁下に取り付きました!右壁将より増援要請が!」
「右翼に予備隊を出せ!へばり付いてきた小蝿を全て叩き落とせ!」
塞将と呼ばれる初老の男が、次々と走り込まれる知らせに対し指示を出す。
その様子を崖上からブラド隊が悠々と眺めている。
「ブラド隊長、そろそろ良いのでは?」
「・・・もうじきだ」
その時が来れば一斉に突撃を仕掛ける。
「もう少しで完全に敵の意識がこちらから逸れる」
まだ、まだ、まだ・・・
「火砲の予備を持って来い!正面のゴミを薙ぎ払え!」
「よし、行くぞハインツ」
「はっ!」
「第一中隊突撃始め」
ブラド隊は城壁上へと一斉突撃を敢行した。