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26 別動大隊
「隊長、友達居たんですね」
「何言ってんだお前エリア」
「何か、結構慕われている感じだったんでびっくりしてますよ、うちの隊員も」
「当たりめえだろ、俺は士官学校5席卒だぞ、あいつらにも色々手助けしてたんだよ」
第一陣が突撃を開始して、20分ほど経った。
やはり事前想定どおりに、大いに苦戦している。
「お前、俺に言うのは構わんが、他所の連中には絶対にそんな舐めた態度取るなよ。首飛ぶぞ、ついでに俺のもな」
「分かってますよ、他所の連中にこんな事言やしませんよ・・・それはそうと、やっぱり苦戦していますね・・・隊長」
「壁上の火砲陣が心底うぜえな、俺らは最低限あれを潰さにゃならんだよなぁ・・・」
「敵さんが完全に第一陣に釘付けになったら、僕らも出陣ですよね?」
「ああ、もうちょいだな・・・」
グレンたちの眼前では、第一陣の将兵が壁上砲によって、壁に近づく事さえ出来ずに次々と薙ぎ倒されていく。
「ちっ・・・調子こき腐りやがって・・・今の内に精々余生を楽しんどけやボケが・・・・・・」
鬼の如き目付きになったグレンが呟いた。