表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
皇國の防戦記  作者: 長上郡司
第五章 治安維持
136/137

128 武具の点検整備②

エリアとアイラは、隊舎の武器庫で各々の武具の点検整備を行っている。


「しかし、アイラの矛はあれだけ無茶苦茶な使い方をしてよく音を上げませんよねぇ。短刀もそうですがどんな素材で作られているんですか?」


エリアは私品のクロスボウの整備をしつつアイラに尋ねる。


「内緒、アレは門外不出だから言えない。」


それをアイラは矛の刃を磨きながら釣れない答えを返す。


「エリアの弩こそ、すごい威力と命中率の割に矢継ぎが早くて、前に戦ったときは面食らっちゃたけれどそれこそどうなってるの?凄い厄介だよねそれ」


「それこそ社外秘なんで、お伝えできませんねぇ。ちなみにアイラのその秘密をバラしたり、うっかり聞いてしまったらどうなります?」


「部族から私より強いのが送られて来て、私共々皆殺しにされる」


その言葉を聞いたエリアはなんとも言えない複雑な表情でアイラに問う。


「それホントに人間ですか?魑魅魍魎とか山界の魔王とかの類じゃないですか?」


「18の乙女に尋ねる質問じゃない。隊長と言い、エリアと言い失礼すぎる。質問内容の撤回と謝罪と賠償を要求する」


言葉の強さの割に何も表情を変えずにアイラが返す。


「自分と隊長とヴォルゲンさんの三対一で掛かって、自分はしれっと無傷で二人に重症負わせて、当時百発百中だった僕の記録と心に多大な苦痛を刻んだ相手には足りないくらいですね?」



「いやあ、アレは危なかったなぁ。うん、すごく危険な戦いだった」


多少危険な空気を感じ取ったのか、明後日を見るアイラ


「目ェそらしてんじゃねェ、おいコッチ見ろクソ」


それぞれの時間が過ぎていく・・・



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ