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118 意味の無い二択
「アンタらの目的?」
クルツが聞き返す。
「それについちゃウチの大隊長から説明がある」
「つまり、アンタらの上官に会えと?」
「そう、不服か?」
「断ったら…どうなる…?」
「ここで全員死ぬ」
クルツの問いに、グレンは冷徹な答えを示す。
「軍人ではなく野盗としてな」
そしてディッセンバーがさらに補足を加えた。
「選択肢の意味が無い……」
力無くクルツが呟く。
「どうする?可か否か、選べ」
「決まってるだろ…会わせてくれ、アンタらの大将に」
「決まりですね、行きましょうディッセンバーさん」
「ああ」
続く…




