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皇國の防戦記  作者: 長上郡司
第五章 治安維持
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107 野盗団の行方

グレン達が大急ぎで追撃隊を編成している頃、野盗団の本隊は悠々と野山を駆けていた。


「あの連中、まんまと引っ掛かりましたねお頭」


「ああ、追撃してくるかもしれんから殿は注意しておけ」


「大丈夫でしょぉ、今さら何をした所で追い付けっこありません


や」


「何時まで野盗気分でいる気だ?そろそろ真面目にやれ」


「…失礼しました。中隊長」


部下に中隊長と呼ばれた男は、何故か気分が晴れなかった。


“何かおかしい”


砦に攻撃を仕掛けて来た敵は、確かに撒いた筈だ。


脱出してから既に二時間以上が経過している。


山岳戦闘は彼らの十八番であり、最も光輝く舞台だ。


“前回やり合った限りでは、奴等は明らかに我が隊よりも劣る…数人は使えるのが居たが、集団戦の大局に影響を及ぼすほどでは無い”


現にグレンはまんまと嵌められ、彼らは遥か遠くまで逃げおおせている。


“奴等では無い…?”


「それで、中隊長」


「何だ」


「これからどう動かれるので?」


「予定通り、本隊と合流する。ごっこ遊びは終わりだ」


「長い休暇でしたね」


「任務中だ、軽口はそこまでにしろ」


「はいはい」






「……」


何かが彼らを見つめている。


山岳戦闘に置いて、無類の精強さを誇る彼らに気付かれる事も無く


それ視線は確かに彼らを捕らえている。


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