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トリスの日記帳。番外編  作者: 春生まれの秋。
9/13

ねえねえ、神様ぁ。

拝啓、神様(スサノオ君)


寒い日が続いていますが、お元気ですか?

世界が壊れて、皆が未来へ旅立ったあの日から、そろそろ一年が経ちそうですね。

貴方の遺してくれた、沢山の音が、今頃になって、私の心を軋ませます。

当時の貴方の心が透けて見えて。

あの頃から、こうなる未来を予見するみたいな言葉の数々をおいて。

鈍い私は、沢山の気持ちに、気付いて無かったんだと突きつけられているみたいな心地になります。

優しい気持ちをありがとう。

嬉しい想いをありがとう。

一緒に歩んだ数多の冒険の欠片達は、私だけでなく、皆の心にも、キラキラとした光として、降り注いでくれたらいいね。

私は、ヒトの心に鈍いから。

自分の心も、他人の心も、落ち着いて考えに考えて、やっと気付くくらいに、鈍いから。

今さらになって、やっと、沢山の気持ちに想い至るのです。


直接伝える機会なんて、きっと、物凄く踠いた後でないと辿り着けない場所にしかないけれど。

でもね。

貴方の音を聞くたびに、涙が溢れる心を、締め付けられる切なさを、どうか許してくださいな。


いつか、どこかで。

過去に出会った、顔も声も、本名すらも知らない、大切なあの人達に、廻り逢えたら。

誇れる私で居たい。そうで、在りたい。


疲れ果てた魂と身体を癒したら、笑顔で自分を誇れる様に。


ねえ、神様。

遠くから、貴方に励まされてるよ。


あちこちで貴方の音に触れる度、思い出すよ。


リアルぼっちな私の、大切な友人。


ねぇ、ねぇ。

まだ私は、貴方の友達って、思ってても、良いですか?



スサノオ君、元気かなぁ。

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