表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/19

☆10.嘘のつけない少女の人の騙し方

時期は真夜が高1のときのわりと初期。真夜が火室を〝お兄ちゃん〟ではなく〝火室先輩〟と呼んでいる、かつ、2人が出かけること普通となっている、かつ、火室がお兄ちゃん発言もすでにしているようなのでので041話の後から、072話の前くらい。これからupする181話を読むと、「あ~、このことかぁ。」となるお話です。

 ある日のこと、私と火室先輩はいつもの昭和な感じを漂わせた商店街ではなく、なんか今どきな町を歩いていた。都会だ都会。

「ねぇ、火室先輩。何処に行くんです?」

「・・・・・・・・・・・・・。」

はい、火室先輩のお得意・ノーコメントいただきましたー。(サプライズだとか見栄張りとかで)自分に都合が悪いことはすぐノーコメントなんだよ。

「で、何処ですか?」

「・・・・・・・・・・・・・。」

「答えてください。」

「・・・・・・・・・・、とりあえず変な場所ではない。お前が喜ぶ所だ。」

誰かこのアホを何とかしてくれ・・・・・・・・。


「美味しかったですね~♪」

私はご機嫌で歩く。火室先輩もちょっと楽しそうだ。多分、サプライズ(?)が成功し、私が喜んでいるからだろう。

 今回の先輩のサプライズ(?)は、お値段が高そうなお店のアイスシューをご馳走してくれることだった。いつもだったら、高いものだと勝手に買ってきて学校で強制的に餌付けされるのだが、アイスシューは買って持って行くと溶けてしまうので店に直接連れてきたようだ。ただ、値段を見たら私が食べないだろうと思ったらしく(いや、その判断は正しい!)私が値段を見ようとすると、口の中にアイスシューが詰められ目を逸らさせられたため値段は見てない。いや、もうたくさん食べてしまったので今は見たくない。見たらきっとショックで倒れることだろう。あと、いつも不思議なのだが、いったいどうやって美味しいお菓子を見つけてくるだろうか・・・・・・・・・・?お菓子が好きだとはとても思えないし・・・・・・・・・・・・、謎だ。火室七不思議(いや、7つどころじゃないと思うけど!)の1つである。

 しばらく歩いていると、向かい側から誰かがこっちへ歩いてきた。

「あー!やっぱりー!」

ちょっと、チャラそうな女性だ。

「睦じゃん!」

火室先輩(こいつ)の知り合いか!)

「・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・睦?」

・・・・・・・あれだな火室。分かってないんだな。このプチチャラ女性(略して〝チャラ女〟と呼ばせてもらおう!)が誰だか分からない、・・・・・・というか、思い出せないんだな!うん、お前はそういうやつだよ。()のお菓子の趣味は覚えてるのに、人名が覚えられないやつだよ。これも、火室七不思議(いや、7つどころじゃないと思うけど!)の1つである。

「誰ですか?」

駄目元だが小声で聞いてみることにした。

「・・・・・・・・・?」

やっぱり思い出せないんだな!しょうがない。(多分、)これがヒントだ!

「元カノさんとかですかねぇ?」

多分これで合ってると思うのだが、当の本人は、

「・・・・・・・・・・?」

考え込んでいる。まだ思い出せないのか・・・・・・・・・・。

 数分間沈黙が続いた。その後、

「・・・・・・・・あ。」

と火室先輩が。どうやら記憶の奥底を穿り返すのに成功したらしい。うん、良かった良かった。チャラ女さんもそれを察したようで、

「睦、最近連絡付かないから、如何したのかと思ってたんだよ~。」

と言った。復縁希望かこの人。

「メアド変えたの?」

と言った。うん、新しいバージョンのメアドが欲しいんだな。

「・・・・・・・・・。」

火室先輩はノーコメント。頼むから、このチャラ女さんに何か返してくれ火室。じゃないと、

「・・・・・・・・・。」

(ロックオンされたぁーーーーー!!)

私が、

「・・・・・ふーん。今はこういう子なんだぁ。」

ひょ、標的にされるではないかーーーーー!!

「何か睦っぽくないね♪」

とチャラさんは全く悪気がなさそうに言ったが、

 ブッチン

隣から何故か、何かが切れる音が聞こえ(たような気がし)た。恐る恐る火室()を見ると、火室先輩がブチギレてた。

(どこがかは分からないけど、地雷踏んだーーーーーー!!)

私がどう火室を鎮めようかと、鎮めるために何が地雷だったのかと考えながらオロオロしているのに対し、チャラ女さんは、

「う~ん・・・・・・・、確かにそこそこ可愛いけどぅ、遊んでない感じだし」

と呑気に私の批判(?)をしてる。お願いだから空気を読んでください!!

 とりあえず、火室先輩が怒った原因がこのチャラ女さんであることは間違えない。なら、火室先輩とチャラ女さんを離せば、これ以上火室先輩のお怒りメーターをMAXに近づけることは無いはずだ。方法は・・・・・・・・・・・・・・・・、2つ浮かんだ。正直やりたくない。どっちもやりたくない。選択としては、チャラ女さんが肉体的に痛い思いをするか、私が精神的に痛い思いをするか。クッソ!火室が痛い思いをする分には全然悩まないのに・・・・・・・・・・・!

 で、結局私が選んだのは・・・・・・・・・・・、私が精神的に痛い思いをする方だった。

 私は一応「何かしますよ。」と言う意味を込めて火室先輩の服をチョンチョンと引張った。一応合図は伝わったらしい。頷きが1回返ってきた。私は無表情(真弓)モードに切り替えた。そして、火室先輩の腕に自分の腕を絡めた。火室先輩はそう来るとは思っていなかったようだ。まぁ、当然だけどさ。だって、私はそういう人間ではない。

(だからやりたくなかったんだよ!!)

先輩は驚いた顔で私を見た。私は真夜を少し解放し火室先輩に笑いかける。

(どうだ!!)

これで失敗したら本当に痛い。黒歴史と化す。

「な・・・・・・・!」

どうやら、黒歴史と化さなくて済んだようだ。

「もう・・・・・・・!フンッ!!」

と言い、チャラ女さんは私達から逃げるように去っていった。それを見送りチャラ女さんが見えなくなると私は絡めた腕を離した。そして、真弓から真夜に戻る。

「・・・・・・・・いいのか?」

と火室先輩が私に言った。

「(精神的に痛かったことを除けば)別に構いませんよ。もう、会うこともないと思いますし。」

と私は返した。

「でも、もし会うことがあった如何する?」

「そうしたらこう言えば良いんですよ。」

それは先輩の中の事実。

「『妹です。』て言えば良いです。」

火室先輩は目を見開いた。そんなに驚くことじゃないでしょ。だって・・・・・・・・・。

「嘘はついてませんよ?」

これも事実だ。私が当たり前のようにそう言うと、火室先輩はップと噴出し、

「そうか・・・・・・・・、お前はそうやって人お騙すんだな。」

と言って笑った。今日1番の笑顔だった。機嫌も直った用で良かった良かった。

本編も本日午前7時にupです。


お気づきの人もいると思いますが、web拍手を付けました。本編とは別の話となっております。読んでみてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ