表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/19

〇07-2.総務会+αと犬

本編半周年記念企画その1-2です!!

 15分休みに、ライライとゆかりんを連れて子犬たちの様子を見に来た。

「わー、かわいいね!」

「でしょー。ゆかりん。」

ゆかりんは喜んで子犬を撫でる。ちなみに、ダンボールは側面が高いものスーパーからとってきた(よく『レジ袋の変わりにお使いください。』て、置いてあるやつ)ので、逃げ出す心配はない。子犬たちは元気にやっているようだ。

 が、ライライは・・・・・・。

「・・・・・・ライライ、何で隅っこにいるの・・・・・・?」

「う、うるさい!!」

「もしかして、犬、苦手なの?」

その表情、図星なのかい、ライライ。

「アハハハ、ライライの弱点みーけ!」

「土田!馬鹿にしやがって!!」

 ちなみに後日聞いたのだが、前世で、小さいころに近所に怖い犬がいて、その犬がいる家の前を通るたびに吠えられ、その結果犬が苦手になったそうだ。だから、生まれてから中学生になって光元君に会うまでは、全然平気だったらしい。


 今度は昼休み。お昼ご飯を食べた後、花ちゃんと近城君を連れてきた。花ちゃんに聞いたら、飼えるかもしれないといことなので見せることにした。

「生徒会室に入るの、初めてなのでドキドキしてきましたー。」

「あー、まぁ、入ったことがある生徒のほうが少ないからね。」

と言って、生徒会室の扉を少し開けた。いや、開けるのを途中でstopさせた。何故なら、先客がいたからだ。

「お兄ちゃん・・・・・?」

だが、こちらには気付いていないようだ。多分、犬に懐かれようと頑張っているのだ。だけど、きっと誰にも見られたくないんだろなぁ。

 私は花ちゃんと近城くんを待たせることにした。私は、お兄ちゃんに気付かれないようにそっとドアを開け、子犬が入った段ボールの前に座るお兄ちゃんのとなりにそっと腰を下ろした。

 数秒後、お兄ちゃんが私に気付いてズッコケた。

「ま、真夜!!」

驚いて、大声で私の名を言うお兄ちゃん。

「・・・・・・、お兄ちゃん、またしょんぼりですか?」

「・・・・・・・・・。」

そう。お兄ちゃんは植幸君が懐いてくれなかった時のようにしょんぼりしていた。だから私はこんなことをしたのだ。

「・・・・・・・俺は、お前みたいにできない・・・・・・・。」

「そりゃ、そうですよー。人間、得意不徳がありますし、十人十色なんですから。」

私は1匹の子犬を膝に乗せ、撫でる。相変わらず小犬はかわいさを振りまき、お兄ちゃんは羨ましそうに私を見る。

「・・・・・、確かにお兄ちゃんには動物におびえられるオーラがあるかもしれない。いや、あります。」

お兄ちゃんがしゅんとする。

「でも、そんなの初めのうちだけですよ。お兄ちゃんの優しさがわかりにくいからそうなるだけで、本当のお兄ちゃんを知ればきっとこの小犬たちも、懐いてくれるはずです。ほら、植幸君なんて、初めはこの小犬たちと同じようにお兄ちゃんに怯えていたけれど、今はどうです?お兄ちゃんにべったりじゃないですか。大丈夫!先輩は私達の優しいお兄ちゃんなんですから。」

私は笑顔でお兄ちゃんを励ました。

「真夜・・・・・・。」

お兄ちゃんがいつもの雑な撫で方で、私の頭を撫でた。いつものツンツンモードではなく、お兄ちゃんモードだ。

 すると、私の膝に乗っていた子犬が「クーン」と鳴きながら、お兄ちゃんにすり寄った。お兄ちゃんは私を撫でるのをやめ、私を撫でていた手をためらいがちに小犬に伸ばした。すると、朝のような拒絶はなく、撫でることに成功。さらに、お兄ちゃんは子犬を持ち上げ抱っこした。

「ね!大丈夫だったでしょ?」

と私が言うと、

「あぁ、お前の言うとおりだ。」

と笑顔付きで返ってきた。


 夕方、花ちゃんと近城君は子犬を飼う許可が得られたということで、私に家に引き取りに来た。花ちゃんと近城君の家なら子犬同士が頻繁に会えるので安心だ。

「で、真夜先輩!」

「ん?何?花ちゃん。」

「な、な、何ですか!?あの、ギャップ萌え!!」

「へ?何のこ」

「風紀委員長さんですよ!!風紀委員長!!」

「・・・・・・、あぁ、お兄ちゃん?」

見てたのか・・・・・。

「普段と大分違いません!?」

「あー、うん・・・・・・・。ツンツンモードとお兄ちゃんモードがあるから・・・・・・・。」

そうだ、花ちゃん。かなりのレアもんを見たね(W)!

「あーもー、激萌えなんですけど!!しかも、真夜先輩への特別感、半端なかったし!!」

「うーん・・・・・・・、まぁ・・・・・、妹だから?」

「キャーーー!!どうしよう!私、ファンになっちゃいそうですぅ!!」

「えーと・・・・・・、お兄ちゃんの迷惑になるようなアプローチをしないなら、いいんじゃないか、な・・・・・・?」

よかったね、お兄ちゃん。ファンが増えたよ(W)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ