七月七日「七夕の死神」
地下研究所に集まった隊員達を隊長が見渡した、隣には石持博士がいる。
「今回の事件についての状況、卯月班!」
はい、と言って立ってメモ帳を取り出す。
「レントゲン室にて検査対象者である田中健二に寄生していたハリガネムシが検査医師である斎藤悠人に転移寄生。
その後斎藤悠人の体を乗っ取り武器庫方面に逃走……ここからは卯月班、稲葉に説明を」
私が座り稲葉が立ち上がる
「武器庫方面に逃走した斎藤悠人は私を後ろから攻撃、サバイバルナイフを奪った所で海藤さんが来ました。
その後……」
稲葉が一通りの説明を終えると隊長は石持博士と少し話して
「今回のハリガネムシについて石持博士から説明がある、お願いします」
「説明と言っても過程ですが……
まずハリガネムシの寄生について、普通強化ハリガネムシが寄生対象を操る時に寄生対象は死にます。
しかし今回のハリガネムシは寄生対象を殺さずに意識、身体を操る事が可能だと推測できます」
少しざわめいた所で隊長が大声を出す。
「意識、身体が操られている時の記憶は恐らく無いらしい、今後意識が途切れるなど異常があった者は報告すること……以上だ。
今後神杉班と木坂班は現警護に変わって基地の警護、卯月班はこっちこい……解散!」
私達は隊長の前に立った。
「少し待ってくれ、警護班をよぶ」
しばらくして警護班が横に並んだ所で隊長が口を開く。
「戦闘能力の高い警護班、そして今回のハリガネムシ……仮称[死神]を見ている卯月班、以下の班を斎藤悠人の捜索も視野に入れた最前線の救護班とする」
「隊長、俺達の班は警護班ほど戦闘上手く無いですよ」
「わかっている、だから救護班と同義にした。
卯月班は警護班の警護の元最前線の救護班として活動しろ」
「りょーうかーい」
海藤がいかにもめんどくさそうな返事をした。




