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現実の裏話  作者: るーみ
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教えて! シアさん先生!! その3

「皆さんご機嫌よう。世界一泣き顔も可愛らしい姫様の愛の奴隷、メイドのバレンシアでございます。姫様の泣き顔、そそられますよね……」


「今回は特に恥ずかしい!! あっと……、お手伝いのシラユキです、ごきげんよう。泣き虫でごめんねシアさん」


「いえいえとんでもない。姫様はいつまでもそのまま純粋なお子様でいてくださいね」


「まあ、みんなに甘えられる間は子供のままでもいいかな……」


「なるほど、一生ですか」


「一生甘えろという事ですね、分かります」


「甘えろって甘いエロに聞こえますね」


「どういう発想の仕方!?」






「はい。早くも第三回、『教えて! シアさん先生!!』のコーナーがやって参りました。さてさて、今回のご質問はどういったものでしたか? 姫様」


「はーい、お手紙を読みます。お手伝いっぽいわー! えーと、『シアさんのパンツは何色ですか?』だって。それと……、パンツ!?」


「ほほう。前回の姫様のお言葉が実際に質問として来てしまった様ですね。ふむ……」


「質問が来ちゃったからにはしょうがないよね。何色なの?」


「今日は黒ですね。普段から黒や紺など濃い暗色系の物を穿いています」


「え? あっさり答えちゃうんだ? 色は好きだから?」


「いいえ、好きな色は白と青ですよ。姫様の髪と瞳の色、と言い直した方がいいでしょうか。暗色系の下着を着けるのは、私の普段着ている服装が黒ですからね。白などの明るい色は、夏物など生地が薄い物だと透けてしまい、目立ってしまうんですよね」


「あー、なるほどね。日本の学校でも校則で暗色系にするように、って決まっている所もあるよ。多分同じ理由じゃないかな」


「ええ、そうでしょうね。お嬢様と呼ばれるような方の通う学校にはそう言った校則もあるのでは、と思います。姫様の通われていた学校にはありましたか?」


「校則? う、うん、校則自体読んだこともないよ……」


「むむむ。いけませんよ、決まりは守らなければ」


「前世の事なのに怒られた!! なにがむむむだ!」


「いい返答ありがとうございます。ちなみに姫様の下着の色は、白が多目ですね」


「何言ってるの!? や、やめて!!!」




「それでは次の質問へと参りましょうか。姫様、続きをどうぞ」


「え? 今回はシアさんの下着の色の事だけだよ?」


「それと、と仰っていましたよね? お手紙には続きがあったのでは?」


「な、無いよ? さあ、そろそろ終わりの挨拶だよ!」


「どれどれ……。『シラユキとシアさんの絡みが見たいです。百合的な意味で(笑)』ですか」


「いつの間に!? に、逃げなきゃ……」


「絡みですか……、百合的な意味で? ふむ……」


「あれ? 即襲い掛かってくると思ったのに……。シアさん?」


「ああ、すみません。ええと、姫様、お伺いしたい事があるのですが」


「う? 何?」


「百合的な絡み、とはどういった行為の事を指すのでしょうか?」


「百合って言ったらそれは……、ん? 言われてみると確かにパッとは出てこないね。こんな時は。教えて! グー○ル先生!!」


「グール先生? ゾンビの仲間ですか?」


「えっ」


「えっ」


「なにそれこわい、っと。うーん……、女の人同士でイチャイチャする感じかな? 多分Hは含まれないと思う、キスくらいまで? ちょっと安心かな……」


「安心? キスはしてもいいという事ですか!! では早速……!!」


「唇じゃなければいいんじゃないかな。私、家族みんなに結構キスはされてるよ?」


「むう、普通過ぎる反応ですね。つまらないです」


「シアさんとはお風呂も一緒に入ってるしね、いやらしい触り方じゃなければ、素肌を直接触られるのもあんまり抵抗は無いねー」


「姫様の慌てふためく様を楽しもうと思っていたのに……、残念です」


「あはは。キスする?」


「ふう……、キスだけして終わりますか。では、姫様からしてください」


「え!? あ、いや、シアさんからしてよ」


「ん? ははぁ、なるほど、これはこれは……。姫様ー、してくれないと終わりませんよー。ふふふ」


「こんな落とし穴が!! 私からは恥ずかしいよ!! シアさんからしてよー」


「さあ夜はこれからですよ!! お楽しみはこれからです!! 早く(ハリー)! 早く早く(ハリーハリー)!! 早く早く早く(ハリーハリーハリー)!!!」


「その言い方はなんか怖いよ!! ううううう」


「ふふ、本当に可愛らしい姫様ですね。それでは私からすることにしましょう、いいですね?」


「うん……。恥ずかしくなってきちゃったよ」


「では……」


「!? なんで脱がそうとするの!!?」


「姫様が仰った事ではありませんか、唇でなければいいんですよね? さあさあ、脱ぎ脱ぎしましょうねー」


「しまっ! そういう意味じゃ……、うわ、ちょっ、まっ」






「ふう……。それでは、夜も更けて参りました、そろそろお別れのお時間ですね。また次回、何か疑問質問、要望を頂いた時にお会いしましょう。姫様? 終わりますよー?」


「あああああああああんな所にキスするなんて!! シアさんの変態!!」


「あんな所? どこでした? 最近物忘れがひどくて。姫様の口から直接お教えして頂いても構いませんか?」


「ななななな……!! もうシアさんなんて知らない!! 大嫌い!!!」


「ちょっと首を吊って来ますね」


「うわあ! 嘘だよ!! 大好きだよ!!!」


「ふふふ、冗談です」


「!? うわーん!!!」


「やはり姫様は泣き顔も可愛らしい……」




どこにキスしたか、という質問は受け付けません!!

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