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現実の裏話  作者: るーみ
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教えて! シアさん先生!! その2 (『転生』 魔法について)

「全国の姫様ファンの皆さんごきげんよう。世界一寝顔の可愛らしい姫様の忠実なる戦士、メイドのバレンシアでございます。姫様の寝顔を一目見てしまえば理性を失う事間違い無しなので、誰にも見ることは叶わないのですが」


「戦士なのかメイドなのか……。アシスタントのシラユキです。シアさん夜中に部屋に忍び込んでるとか、ないよね?」


「姫様がフルネームでないのは書くのが面倒という訳ではありませんよ?」


「答えてよ!!」






「さて、『教えて! シアさん先生!!』、第二回となりました。今回も読者様から頂いた質問にお答えしていこう、と思うのですが……」


「ですが? 答え難いの?」


「ええ、今回も質問の意味がよく分かりませんでした。ああ、いえ、質問の意味は分かるのですが、どうしてそんな質問が出て来てしまうのかが、ですね。恐らくは作者の表現力不足によるものだと思われます」


「どれどれ……、ブラックホール、中性子星、レーザー、核、反物質、特異点、亜空間、隕石、マイナス質量、事象の多連化、凍る炎。分かるのは隕石くらいしかないかな。これを魔法で再現できないかって事だよね」


「はい、質問と答え、両方を一度に出して頂いてありがとうございます。さすがは姫様」


「え? 答えも?」


「姫様は転生前は普通の極一般的な女子高生だったのですよね?」


「うん。それなりに裕福な方だったとは思うけど、フツーの高校生だったよ? ちょっと趣味がゲームとか漫画方面に偏ってたかもしれないけど」


「はい、それが詳しい答えですね。ただの女子高生が上記に並んだ超科学の結晶を理解しているとは思えません。いえ、ありえません。異世界の住人なら尚更と言うものですね。よくお見かけする転生主人公の方々は、何故かwiki並の知識を持っていますよね。転生前は一般人だったというプロローグが壮大な伏線にでもなっているのでしょうか? 明らかに一般人を超えたレベルの知識の方々ばかりですよね」


「ああ、なるほどね。メタ空間だから分からなかったよ。でも、メタな意味での質問かもしれないよ?」


「そういう捉え方もありましたか、失礼しました。そちらのお答えは、できるけどできない、と言ったところでしょうか? 姫様、いい夜空ですねー、月が綺麗です」


「よ、夜空!? シアさんが壊れちゃった!!?」


「いまのはちょっと傷つきましたよ、覚えておいてくださいね。姫様、空の星、落とせます? 操作系の魔法で」


「え? いやいや無理でしょ。触れずに物を動かせる魔法だけどさ、星ってどれくらいの質量あるの? 仮に動かせたとして魔力はもつの? ああ、これが答えだね……」




「今回の質問の答えを纏めます。神とも呼べるほどの魔法の才能と無限の魔力、そしてこの世の理の全てを理解。三種全て揃えば可能なのでしょうか? どれか一つのみでも現実味が既にありませんね。100%の答えは出せませんでした。ファンタジーの世界、小説の世界と言っても、そこは私たちにとっては現実の世界なんです。その世界はその世界として閉じてしまっているんです。そこだけは理解をお願いします。表現力不足を心からお詫び申し上げます」


「こんな質問をするなーって意味じゃないですよ。できたらこの世界についての事、例えば兄様の趣味とか、コーラスさんの胸のサイズとか、シアさんの下着は何色だ、とか。そういう質問が来てくれると嬉しいです。今回は魔法についての質問でしたね、こちらも遠慮無くどんどんお願いします」






「何となくで来た質問だったらシアさん大恥だね」


「ですね。その時は恥ずかしさのあまり、姫様のお眠りになっているベッドへ潜り込んでしまうかもしれませんね」


「何で!? まったく……、一緒に寝るくらいならいつでもいいよ?」


「え? 姫様、私は眠る時は全裸派ですよ? もしかしてお忘れですか?」


「や、やっぱりだめ! ちゃんと寝巻き着てよ!!」


「では今夜早速……。大丈夫ですよ、不安に思われることなどありません。優しく致しますから……」


「何する気!? ……毎回こんなオチでいいの?」


「オチと言えば姫様のお仕事ですよね」


「私ってオチ要員なの!?」




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