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現実の裏話  作者: るーみ
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教えて! シアさん先生!! その1 (転生その51までのネタバレあり)

注意!! 同時刻に投稿したその51のネタバレを含みます。





「皆さんごきげんよう。世界一瞳の純粋な姫様の忠実なるメイド、バレンシアでございます。姫様と目が合うと魅了されてしまいます、ご注意を。目と目が合う瞬間に好きだと気づかされますよ」


魅了チャームの魔法!? ああ、できるかも? 助手のシラユキ・リーフエンドです」


「私に試してみませんか?」


「掛かったフリして襲うつもりでしょ?」


「掛かりました! 襲いますね!!」


「まだ何もして無いよ!?」






「今回の『教えて! シアさん先生!!』のコーナーは、とある読者様より感想で頂いた、姫様のお使いになられる雷の魔法についてですね」


「そんなタイトルあったんだ……。リーフエンド、と言うか、あの世界は電気が普及していない、理解されてもいないからね。さらに、魔法として使えるのはハイエルフのみっていう事もあって、一般的には使われていかないと思う。シアさんにも使えなかったもんね」


「ハイエルフのみしか使う事ができない、という設定は恐らく本編では書かれないかと。それだけ超上級難易度の魔法と言う事なのですね。私は魔法はそこまで得意ではありませんから、使えるようになる事はないと思います。しかし、雷を使う種族はちゃんといるんですよ?」


「え? 雷を『使う』? ああ、ピカ○ュウの獣人?」


「アウトです。正解は竜人族ですね。雷のブレスを吐く希少種と、雷を能力で発動させる事ができる者の二種類が存在します。どちらもハイエルフ並の希少種、お目に掛かる事はまず無いでしょう」


「竜人族かー、まだ一人も会った事無いね」


「良い子にしていれば会えますよ」


「サンタさん扱い!? そこまで珍しいんだね、集落から出て来てる竜人って……」




「話が逸れましたね、雷の魔法についてのお話でした。静電気を金属を通して他へ逃がす事ができないか、というご質問です」


「静電気で髪って膨れ上がるんだよね、面白いよね。原理は全く分からないんだけどさ」


「実はこの質問なのですが、よく分かりません」


「え!?」


「質問の意味は分かるのですが、金属へ逃がしてどうするのか、という事ですね。静電気についてはwikiってください。そもそも姫様のお使いになっている雷の魔法は、静電気ではありませんしあまり関係は無いのかもしれませんが」


「う、うん。まずは、金属を持って発動するとどうなるか、だね」


「その金属からも放電するだけですね。放電する場所は指定できても、放電する方向までは無理でしょう。自爆します。もっとも身近な電気伝導体、自身の体へと着弾しますね。これは姫様の場合のお話でした、すみません」


「私は電気効かないからね、じめんタイプ?」


「そうなると人はみずタイプですね。それは今はいいでしょう。では、他の王族の方が金属製のタクトを使い、相手に押し付け、そこへ雷の魔法を通したらどうなると思います?」


「相手に流れるんじゃないの?」


「電気は電圧の高い所から低い所へ流れます。いくら魔法とは言え、物理法則は曲げられない、でしたよね。正解は、相手は勿論自分にも流れて来ます」


「ええー、意味ないじゃん」


「持ち手を絶縁体にして置けば問題はありませんよ? 電気に馴染みどころか、電気の存在すら知らなかった世界の住民にそれができるとは到底思えませんが……」


「な、なるほどね、でも、ゴムってあるの?」


「ありますよ、ゴムの木。あまり使われてはいませんがね。姫様の下着も紐パンですから。しかし、それは威力を抑えた場合の話ですね。あまり威力を上げ過ぎると短いタクトでは放電してしまうかもしれませんね」


「紐パンだということがバラされた!! ゴムと違って締め付け感がないから気に入ってるんだけどね」




「雷の魔法は飛ばすのみなのは分かったけど、飛ばした場合、まっすぐ飛ばずに地面に引き寄せられると思うんだけど?」


「そこも考えられてはいるんですけどね、ちょっと説明が難しいですね。簡単に説明すると、電気の通る道を無意識のうちに作っているんですよ」


「え? それって最強すぎない? 相手に道を繋げちゃえば誘導弾だよ?」


「無意識のうちに、ですよ。放射状に広がっている炎が途中で上下左右に曲がる、投げた石が放物線の最も上の位置からさらに上に跳ね上がる、そんなイメージは普通出てきませんよ。この世界の魔法は現象を再現するのみですからね。石の場合は操作系の魔法で可能だとは思いますが」


「投げた石を魔法でキャッチする感じだよね、難しそう……。ああ、なるほど」


「姫様が魔法の矢を作れない理由がまさにそれですね。王族の方々の様に、なんとなくで気軽に使いこなすのは姫様には難しいでしょうね。後はイメージ力の底上げ、魔法で矢の形状にするイメージさえ掴んでしまえば……?」


「こ、これは本編でやろうよ!!」


「は、はい!!」




「雷の矢を飛ばす、のではなく、電気の通る道筋を作って、そこに流している、に近いですね。これは本編では説明されません。世界で誰一人として理解していませんから」


「誘導弾作れちゃう人もいるんじゃないの?」


「確かにいますね。ですが、才能の一言で済まされます。魔法はイメージの力、その人のイメージは理解できませんよ。本人も完全に理解してイメージしている訳ではないと思いますから」




「後は姫様の能力が明かされて無い今、これ以上の説明はできそうにありませんね」


「筒に弾を込めてエアガンはできると思うよ。説明できるのは私の能力説明回が終わった後かな。ごめんなさい」






「今回も笑いの要素がありませんね……」


「紐パンだという事をバラしておきながらそれ? まあ、いいんだけどね……」


「姫様に限らずこの世界の住民は紐パンが主流ですよ。材質に差は出てきますが」


「パンツの話はいいから……」


「姫様には苺のプリントが入った小児用パンツを穿いて頂きたいです。きっと凄くお似合いですよ」


「嫌過ぎる!! 刺繍はごわごわするからやめてね? そういえば縞模様、縞パンはあるんだよね……。どうやって染めてるんだろう」


「頑張りました」


「シアさんが作ったの!?」




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