現実の裏話クリスマス特別座談会 (2012)
「はい、皆様御機嫌よう。リーフエンドの森の王族の館で働くメイドが選ぶ、胸を吸わせたいお姫様第一位の栄冠に輝く姫様の忠実なるメイド、バレンシアでございます」
「それ私かユー姉様しかいないから! ユー姉様が選ばれる訳ないから!!」
「おお、本編以上に元気なツッコミだな、ははは。おっと、こっち(裏話)じゃ始めましてか。シラユキの兄のルーディンと」
「二回目の登場のユーフェネリアです、御機嫌よう。はいシラユキ、ちゃんと挨拶しなきゃ駄目よー?」
「はーい! ごきげんよう、シラユキです! 今日はみんなアシスタントとかじゃなくて普通に? 何て言うんだろうこういうの……、出演者? です」
「私とお兄様はゲストに近いかもしれないわね。今回の催しは……、シア、説明して」
「畏まりました。まあ、タイトルが全てで説明する事も特に何も無いのですが……。こほん。クリスマスの特別回、という名のただの雑談会です。本当に中身も何も無い雑談のみとなる予定ですので、気持ちを楽に、頭を空っぽに、そして読後数秒で内容を全て忘れてしまうくらいの感覚でお楽しみください」
「ひでえ説明だけど、まあ、大体それで合ってるよな。そんじゃま早速」
「現実の裏話くりすますすぺしゃる座談会!(2012)」
「始まります。ふふ、シラユキかーわいい」
「あら? 私のセリフがありませんね。まあ、いいでしょう。ふふ、姫様可愛いです」
「と、始まったはいいものの、一体何を話せばいいのでしょうか? 教シアの場合は質問にお答えしていくという、所謂話のネタがあったのですが」
「雑談だから適当に? うーん……? ルー兄様とユー姉様を選んだ理由とかどう?」
「何も考えずにいきなり始めるからこうなるんだよ、せめて話のネタくらいは用意しとけ。ま、とりあえずはシラユキの案を通すか」
「可愛いシラユキと楽しくお喋りできればそれでいいじゃない。お兄様も一緒なら私は特に文句は無いどころか大満足だわ、ふふ。それで、シア? 私たちを選んだ理由はあるの?」
「ええ、一応は。クリスマスと言えば、それはリア充の為にある様な日と言っても過言ではありませんよね? そこでリア充代表であるお二人にお越し頂いた訳でありまして……」
「シアさんの中でクリスマスがどういう扱いなのか何となく分かった気がするよ……。でもそれならラルフさんナナシさんの二人とか、『私』さんと『彼』さんでもよかったんじゃないのかな。ライナーさんとショコラさんはまだちょっと、あと少し、っていう感じだけど、充分ラブラブだよね」
「そうですね……、その六名にお二人を加えた八名の中から私が選ぶとしたら、と考えて頂くと分かりやすいかと思われます」
「ああ、うん、何となく分かったわ……。消去法じゃなくて考えるまでもなく、っていうところかしら。私たちを呼んでくれた事は素直に嬉しいんだけどね、貴女はもうちょっと他の皆にもいい顔をしなさい」
「ドヤ顔ですか」
「ドヤァ……」
「そういういい顔じゃなくてだな……。こっちじゃシラユキも結構ボケ側に回るんだな、面白え、ってかドヤ顔のシラユキも可愛いな」
「なに今の可愛い……。もう一回やってシラユキ! ね? もう一回!」
「恥ずかしい!! 兄姉の前でのボケは思いのほか恥ずかしかった……!! どうしてこうなった……」
「忘れていました、クリスマスの雑談会でしたね。雑談会の雑談回、分かり難いです。そういったお祭りの様な、季節固有の行事は本編ではまだ何も書かれていませんね」
「そうだねー、基本的に夏のお話ばっかりだし」
「秋祭りくらいはその内に書かれるかもしれないけど、それくらいよね、きっと」
「正月、一年の始まりの行事とかは今回のクリスマスとはちょっと違うんだけどな。クリスマスは個人的な、言い方はちょい悪いけど小規模な催しで、正月、あっちだと建国記念日がそれに当たるな。そういう国民的な行事は今のところ出て来る気配は無さげだよなあ」
「秋祭りは、広場の壇上で母様の膝の上での羞恥プレイが描かれるだけなので本編でもやらないでほしいです! 秋祭り以外の特別なイベントって言えば……」
「国とか町で結構変わるなそれも。トマト投げる祭りとかあるだろ? そんな変わったのも普通にどこか遠い町でやってたりするさ、多分な」
「リーフエンドの森とリーフサイドだと何があるかしらねー」
「月一で何かしらに付けてお祭りを開催していますしね、まあ、そういったのも追々出てくるのでは、と思います。なんですかこの真面目なお話は、つまらないです」
「シアさんが振った話題だよね!? 理不尽!!」
「それじゃ次の話題にいくか。クリスマスの特別回なんだしそれ関係でどうだ?」
「シア、クリスマスと言えば?」
「リア充爆発しろ、でしょうか?」
「物騒すぎる!! ルー兄様とユー姉様が爆発しちゃう!!」
「シラユキもお姫様なんだから、広い意味で言えばリア充なんじゃないかしら?」
「ひい!」
「落ち着け。クリスマスに括るとやっぱカップル、恋人関係にある奴等のことを差すんじゃないか? じゃなくてだな、もうちょっと何かないか?」
「申し訳ありません。他には……、クリスマス、クリスマスと言いますと……、ふむ。やはりここはR-18的な」
「ストップ!! 確かにクリスマスで恋人達がする事って最終的にはそこに行き着くかもしれないけどね? そうじゃなくって! ああもう、シラユキいつも大変ねこれ……」
「うん……。二人ともたまには突っ込みのお手伝いに来てねー」
「だが断る、頑張れ。クリスマスみたいな恋人達のイベントだと俺たちだって、まあ、そうなるだろうけどな」
「二人はいつもと変わらないんじゃない? 二人の仲がいいと私も嬉しいなー」
「あら嬉しい事言ってくれちゃって、もう、可愛いんだからシラユキは! 将来的にはシラユキも交えて三人で、になるのかしら……? ふふふ」
「うーん、俺の体力は持つんだろうか? なんてな」
「体力……、精力ですか? 交えて、と書くと何やら生々しくていいですね」
「やめて!! ホントにやめてくだしあ;;」
「そこはやめてくだシアさんとか……、いえ、何でもありません」
「滑った! シアさんが滑ったー!!」
「姫様は将来的にはメイドハーレムを築かれる事になるでしょうから、体力面を心配するのは姫様なのでは? と思いますよ? 一晩に一体何人と」
「ごめんなさい!! くそう、シアさんはやっぱりからかえそうにないや……」
「ふふふ、楽しそうね。でもくそうなんて言っちゃ駄目よ」
「はーい! ごめんなさーい。シアさんのせいで怒られちゃったよ」
「シラユキの巨乳ハーレムはちょっとどころじゃなく普通に憧れるよな……」
「クリスマスと言えば、パーティー! ケーキ! プレゼント! でも私って、いつも何でもない日にケーキ食べてたり、プレゼントも普通に貰ってるし、パーティーとは言えないかもだけどお祭りもいっぱいあるんだよねー」
「姫様には特別な日、というのはあまり無さそうですね。ああ、クリスマスプレゼントで思い出しました。クリスマスの夜にはサンタクロースという、子供達が寝静まった後に、家人の誰にも気付かれずに枕元にプレゼントを置いて去って行く赤い服装の老人が出没するとか。どんな頑強なセキュリティさえも彼の前には無力、無いも同じなのだと聞き及んでおります」
「合ってるんだけど、何かおかしい気がするのは私の気のせいかな……」
「靴下にメモを、欲しい物を書いて入れておくんだったか? つまりその老人は、家に侵入する前からその要求された物を用意してるって事だよな? 一体いつの間に調べていつの間にプレゼントとして用意しているんだ……」
「……まさか! 姫様と同じ能力を持っているのでは……!!」
「なるほどそれか! 物を創り出す魔法でその場で用意しているのか……、それなら手ぶら、身軽に進入ができるな。ん? 進入や脱出に関しても何かしらの魔法を創って使用しているに違いない」
「老人の姿もそう見せているだけで仮の姿なのかもしれませんね……」
「となると男なのか女なのか、それとも人の姿かどうかなのかすら怪しくなってきたな……」
「赤、という色に何かしらの意味が隠されているのではないでしょうか」
「赤、か……。血? お、おい、まさか!?」
「……とりあえずこの二人は放っておいて、シラユキは何か欲しいプレゼントはあるの? 私からサンタさんにお願いしておいてあげるわよ?」
「う? う、うーん……? 急に言われてもパッと出てこないよ……。みんなと一緒に美味しい料理とかケーキを食べて、わいわい楽しく過ごせればそれでいいかなー」
「い、いい子過ぎる!! シラユキちょっとこっちおいでー、キスさせてー」
「わーい、ユー姉様大好きー!」
「嬉しい可愛い! それじゃサンタさん、お父様には大勢集めてお祭りしましょうってお願いしておくわね、ふふふ」
「!? ゆ、ユーフェネリア様いけません!!」
「え!? な、何? 何があったの?」
「どうしたのシアさん? そっちの変なお話は終わったの?」
「いや、今空飛ぶトナカイについての考察に入ったところなんだが……。バレンシア?」
「サンタクロースの正体を明かしてしまうなんて……、姫様はまだサンタクロースを信じているお子様だというのに、なんて残酷な……!!」
「そ、そうだったの!? ごめんねシラユキ、あ、ごめんねじゃなくてね? サンタさんはお父様じゃなくて、ええと……、その……、ああ、何て言ってあげたらいいの……。私はなんて酷い事を……」
「私はそろそろ怒ってもいいのかな」
「じょ、冗談よ、もう……」
「トナカイは変形してソリと組み合わさる事によって巨大な合体ロボットにだな」
「そこにサンタクロースが乗り込む事になる訳ですか。夜道で光る赤い鼻とはまさか、ビーム兵器までもが搭載されている……!?」
「なにそれ超気になる」
「いやあ、ノープランで始めた割には中々面白い雑談になったな」
「ええ、サンタクロースの謎も解けた事ですし、とても有意義な時間になったと思います」
「楽しんでたのはお兄様とシアだけだった気もするけど……。いいかしら、私は私でシラユキを沢山可愛がってあげれたし。それにしてもお兄様とシアって、こういう変なお話になると凄く仲よさそうに、気が合うわよね」
「シアさんの精神年齢がルー兄様と同じくらいなんだよきっと。ユー姉様はやきもち焼いちゃったりしない?」
「さすがにシアにはね……。シラユキは? お兄様を取られちゃった、とか、メイドさんを取られちゃった、ってならない?」
「ならなーい。今日はユー姉様が一緒だったからかもね」
「ふふふ、また嬉しい事言ってー、もう! 可愛いんだから、もうもう!」
「なんだ? 二人とも可愛いな。ほらユーネ、こっち来い。シラユキはバレンシアの所にな」
「あ、はーい、お兄様。ふふふ」
「はーい。ふふふ。シアさーん!」
「さ、部屋に戻るか。クリスマスの夜と言えばやっぱりな……」
「そうね……。ふふ、お兄様……」
「まあ、うん、分かってた。もう突っ込む気も起こらないよ」
「ささ、姫様もお部屋に戻りましょう。クリスマスの夜と言えばやっぱり……、うふふ」
「しまった油断してた! 助けてサンタさーん!!」