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現実の裏話  作者: るーみ
20/31

教えて! シアさん先生!! その13

「ふふふ。その笑顔がまさに癒しの魔法、見るもの全てを癒し、そして魅了してしまう世界一愛らしい姫様の忠実なるメイド、バレンシアでございます。皆様御機嫌よう。約一月ぶりですね」


「ニコポと言うかニコヒールと言うか……。アシスタントのシラユキです、ごきげんようー。私はシアさんの笑顔も大好きだなー」


「ありがとうございます、照れてしまいますね……。私の笑顔は姫様だけの物ですよ。姫様の笑顔を独り占めする事ができればどれほど幸せな事か……。……ふむ」


「えっ、何? 急に抱き上げて……、はっ!? 身の危険を感じる!! へ、へるぷみー!!!」






「さあ、月刊教シアのお時間がやって参りました。メアリー先生をご期待されていた方には申し訳ありませんが、先生役は変わらず私のままで進行していきたいと思います」


「誰も気にしてないよそんな事……。月刊? 何となくそんな感じだね。それじゃ早速、『教えて! シアさん先生!!』、第十三回を始めます!」


「はい、可愛らしいタイトルコールありがとうございます、姫様。ああ、別に来月の中頃に第十四回が投稿される事が決まっている訳ではありませんので、それだけは皆さんご留意くださいね」


「それなら月刊とか最初から言わなければいいのに……」



「まだまだお話もからかいも足りませんが、本日の一問目に移りたいと思います。『シラユキはとっさの防御魔法、練習しないのかな……?』とのご質問を頂きました。質問と言うよりは何となく疑問に思われた感じに近いでしょうか。こういった質問とまではいかない、軽い疑問の様な物も受け付けております」


「防御魔法? うーん? してないね。それどころか魔法の練習自体殆どしてないよ……。やっぱりちゃんと練習した方がいいの?」


「いえいえ。日常お使いになられる簡単な魔法ならともかくとして、まだ三十にもなっていない子供の姫様にさせる事ではありませんからね。本編でもほんの基本程度を教わったのみでしょう?」


「うん。『プラズマボール』とかは基本どころか上級者向けですらないけどね。アンバランスだなあ、私」


「ふふ、さすがは姫様ですね。ですが、っと、申し訳ありません、お話しできるのはここまでですね」


「ここまで? 後は本編をお楽しみに、かな? ちょっと短いけど纏めちゃうね。『練習はまだしてません!』」


「加えるなら、『する気もあまりありません』、まででしょう」


「付け加えないで!! まったくもう……。防御魔法って言うと風の鎧とか土壁とかだったかな。ゲームで言う物理防御とか魔法耐性って、何がどうなって防いでるんだろう……」


「謎パワーの膜を作るのではないかと。姫様でしたらそんな魔法もお作りできるのではないですか? 『バーリアー! 平気だもーん!』的な」


「分かる人いるのそれ……。ウェヒヒ」


「ウェヒヒ、でございます」




「あっさり一問目が終わっちゃったね、今回は短い時間で終わっちゃいそう……。二問目読むよー。こほん、『教えてシア先生! リーフサイドとかにいる自警団の人って冒険者になれるのでしょうか?』だって。自警団の人って私、未だに判別がつかないんだけど……。もしかしてそうとは知らずに普通に会話しちゃってたり、お友達になっちゃってたりするのかな?」


「これはお答えし易いのでまずは『なれます』、とだけ。姫様のご質問には『秘密です』、とお答えしておきましょう」


「なんで!? リーフサイドの自警団の人ってみんなエルフなんだよね? うーん……。ま、いっか。ねえシアさん、逆に冒険者から自警団に入る人も結構いるの?」


「ええ。逆に、ではなく通常はそちらの方が多いですね。自警団から冒険者になるという例は極々稀な事なのではないかと……」


「そうなの?」


「ええ。折角住む場所や安定した収入を得る事ができたのに、また根無し草、風が吹いたら飛ばされるような不安定な生活には誰だって戻りたくはありませんでしょう? まあ、中にはそういった、何と言いますか……。決められた、与えられた仕事ではなく、何事も自由な冒険者になりたい、戻りたい、という方も僅かながら出てくるのでは? と思います。自己責任あっての自由なのですが、ね」


「あ、ああ! なるほどねー。その辺りは自由を取るか安定を取るか、なんだね。うんうん。ありがとシアさん」


「どういたしまして……。? いつの間にか姫様のご質問になってしまっていましたね、ふふふ」




「に、二問目ももう終わっちゃった! 文字数が心配になってきちゃう! 三問目はちょっと時間稼ぎ的にだらだら答えて行こっかー」


「ふふ、それもいいかもしれませんね、姫様のお心のままに……。では本日最後のご質問です。……ふう、『教えてシア先生! シラユキの魔法で生き物は作れませんが、卵子同士をくっつけて妊娠させるようなことはできないのでしょうか? そうすればシラユキとシアさんの子供ができるけど……』、とのご質問を頂きました!! ありがとうございます!!」


「どんな質問なのそれ!? くうううう、二問とも何事もなく平和に終わったと思ったら最後にこれだよ!!」


「さあ、時間稼ぎ文字数稼ぎも兼ねてゆっくり詳しく、腰を据えてお話し合いを、説明を、そして実践をして参りましょう!!」


「シアさん急に張り切りすぎ!! ううう、どう答えればいいの……、? 実践!!?」


「まあ、さすがに実践は冗談です、と申し上げておくだけにしておきましょう。ええと、テンションを上げすぎて考えが足りませんでした、確かにパッとお答えするのは難しいご質問ですよね」


「なんで言うだけなの!? きっちり否定してよ!! 全部無理に決まってるよそんなの!!」


「質問者の方は、姫様が卵子を生き物と認識しないのであれば可能なのでは? とお思いになられていらっしゃる様です。私としては卵子を精子に変換して、と考えた方がより分かりやすいのではないかと存じます」


「いきなり素に戻らないでよ……。ううーん……? それでも無理だと思うよ? えと、その、妊娠のメカニズム自体そこまで理解してないしね。それ以前に私、まだまだ子供だし、生理もまだ来てないんだよ? そういう魔法を作る以前の問題だと思うなー。能力で作った魔法は、理解とか飛ばして効果だけを出しちゃうんだけど……、無理じゃないかなあ」


「なるほど。……!? 閃きました! 姫様? 通常のプロセスを踏んでの妊娠なら可能なのではないかと私は思うのでありますよ!」


「ど、どうしたのシアさん? キャラが崩れかけてるよ? つ、通常のプロセス?」


「そうです、反対に考えるのです。あげちゃってもいいやと……、いえ、女性同士で子供が作れないのなら、どちらかに男性k、……こほん、失礼しました。どちらかにアレを生やしてしまえばいいのですよ!!」


「その発想は無かった!! いや、その発想に辿り着くしかなかった……。どっちにしても無ー理ー!! シアさんのエッチー!」


「お○ん○んランド開園と聞いて急いでやって来ました。あの、実験台は是非私にお願いしたいのですが……。一度男性の快感、絶頂を味わってみたかったんですよね。ふふ、筆下ろしはどなたにお願いしましょうか……。あの、大きさはこれくらいでお願いします」


「大きすぎる!!! ってソフィーさん!!? まだ呼んでないから!! 勝手に出て来ちゃ駄目だから!!」


「姫様の初めては全て私が頂きます、ご安心くださいね。勿論私に生やす場合も姫様に」


「いい加減にしないと怒るよ? そういう話は私がいないときにやって! ふーんだ、もう何も聞こえないもーん」


「も、申し訳ありません、やりすぎてしまいましたね……。でも大変可愛らしいです。ソフィーさんはもうお帰り頂いて結構ですよ。その内に正式にゲストとしてお呼び致しますので……」


「はい、楽しみに待っています。それではお二人とも、失礼しますね。……エディくんはどこにいるんでしょう? この体の疼きを鎮めてもらわないと……、うふふふふ」






「疲れた……、すっごく疲れたよ……。シアさんは裏話だとホントにこういう話題大好きなんだから!」


「姫様も裏話でくらいなら、もう少しそういった事に興味を持って頂いても構わないのですよ? 私が手取り足取り腰取り、全身をお取りしてお教え差し上げますので……」


「全身!? わ、私がもっと大人になったらね! あ、聞くだけだよ聞くだけ! 本編の私が五十歳とか、百歳近くになったら……。いつになるんだろう……」


「神のみぞ知る、というものでしょうか、ふふ。さて姫様、お疲れ様でした。また新しい質問を幾つか頂いてしまいましたが、それでも今まで貯まりに貯まった質問は今回で全て消化する事ができました。長かったですね」


「ホントにねー。実際質問した人ももう見てないんじゃないかなって思うくらい長かったね。ふふふ、シアさん先生もお疲れ様!」


「ありがとうございます。……最終回という訳ではありませんのでご安心ください」


「また見て次回! です! 次もまた、できたら一ヵ月後くらいに投稿できたらいいな、くらいの間隔になると思います。でわわ、ごきげんようー」


「可愛らしいです姫様。それでは皆様方、また次回のこの時間まで、御機嫌よう」




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