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現実の裏話  作者: るーみ
18/31

教えて! シアさん先生!! その11

「ふむ……、む? ああ、御機嫌よう、またもやお久しぶりです。いつもニコニコ姫様のお隣に佇むメイド、バレンシアで御座います」


「ネタがちょっとふるーい! ふふ、ふふふっ、アシスタントのシラユキです! あー、顔がにやけちゃうよ」


「なんという可愛らしさ……!! 上機嫌ですね、姫様。姫様が嬉しそうにされていらっしゃると私もつい頬が緩んでしまいます」


「ふふふー、今回ばかりはねー。シアさん早く早くー!!」


「ひ、姫様、袖を引いてはいけま可愛らしい! もっとお願いします!! ああ、姫様におねだりをされるこの幸福感……、何物にも変えられませんね」


「シーアさーん? はーやくー!」


「姫様可愛らしすぎます!! あ、抱き上げさせて頂きますね。このまま席に着き、読書など如何でしょうか?」


「なんで!? 早く始めようよ!」


「ちょっとメイドさん? シラユキちゃん? イチャイチャしてないで早く呼んで!」






「それでは姫様のご要望通り、第十一回、『教えて! シアさん先生!!』を始めていきたいと思います。今回は少々趣向を凝らさせて頂きまして、ゲストをお一人迎えての特別回となっております。ユーフェネリア様に続いて二人目のゲストですね」


「ふふふ、さっきちょっと出て来ちゃってたけどね。それじゃ呼ぶよー? 今回第十一回の特別ゲスト……、ナナシさーん!!」


「はーい! やっと呼んでくれたねシラユキちゃん。どうもー、エロネコ冒険者、じゃないや、元冒険者、現旅館の女将見習い、ナナシ・イェルです」


「キャーナナシサーン」


「さっすが裏話、シラユキちゃんのテンションが高いね。ふふ、久しぶり、かな? 本編では再会してるんだけどね」


「それとこれとは別なの! あ、敬語も使わないよ! ナーナシさーん、ふふふ」


「きゃー、擦り寄って着ちゃって可愛い。でもメイドさんが殺意の篭った眼差しで睨んできてるから落ち着こうか……。落ち着きたまえ^^」


「すごく落ち着いた^^」



「まあ、裏話ですしよしとしましょうか……、パルパルで御座います。本日お招きしたナナシさんは、十二歳以上編終了後くらいの時間軸のナナシさんという事にしておきましょう。カルルミラでのお話は盛大なネタバレに繋がってしまいそうなので……。ちなみにラルフさんは呼んでおりません。まあ、特にいなくとも、いえ、むしろいない方がいいのではないでしょうか」


「何か人の旦那がやけにぞんざいに扱われてるけど……、まあいいか……」



「ふふふー。ちょっと嬉しくてテンション高いままだけどこのまま行くよー! 早速一つ目の質問! 『そういえばリーフエンドには四季ってあるのかな? 雪で寒がってるシラユキとか 毛糸でもこもこのシラユキとか…。ウルギス様なら見たことあれば、自然現象だし魔法で出せるかな?』だって。はい、四季はちゃんと春夏秋冬ありますよ」


「はい、ありますね。では次の質問に」


「それで終わり!? いやー、もうちょっと話そうよメイドさん……。んー、四季があるって言っても、やっぱり国と地域で差が出てきちゃうんじゃない? 大陸の北の方って夏でも涼しい、ってか寒いし。魔法で雪を降らせるっていうのはちょっと聞いた事ないかな」


「リーフエンドは比較的温暖な気候ですね、雪は全くって言っていいくらい降らないです。冬のお話は本編で少しだけ書かれる予定ですからお楽しみにー!」


「寒がる姫様、もこもこ姫様も登場するかもしれませんね。本当に楽しみです」


「あたしは冬はキライだねー。動きやすいように基本薄着だし。でも寒いと体が固まっちゃって危ないよね。あ、体が固まると言えば、男の人のアレってなんであんなに硬くなるの? 元はフニャっとしてるのにさ。メイドさん教えて」


「!?」


「ほほう? 説明が増える事は歓迎です。では、図に書いて説明していきましょう」


「いかないで!! そ、そういえばナナシさんはこういう人だった……!!」



「ご理解頂けましたか?」


「んー、あんまり? まあ、血が溜まってっていうのは何となく分かったかな」


「ううう、また一つ賢くなってしまった……、でもこんな知識は要らないよ!!」


「裏話でもやっぱりシラユキちゃんはシラユキちゃんだね、ふふ」




「もう一つ読むよ? 『魔力吸収みたいな魔法はシラユキは作れるのでしょうか? ヴァンパイヤみたいに首元にキスして、魔力疲れになったときにちゅ~って…』。うーん……? 魔力吸収? 吸い取っちゃうの?」


「あー、シラユキちゃんのトンデモ能力の話?」


「裏話だけの内緒だからね、ナナシさん。ええと、多分できないんじゃないかなーって思います。魔力自体がよく分かってない謎パワーですからね。魔力がどんな物か分かってればできそうな気はしますねー」


「いえいえ、そう結論付けるのはまだ早いと思いますよ? 物は試し、という言葉もあります。ささ、姫様、どうぞ私の首元へ、その愛らしい唇をお寄せください……」


「その妖艶な目付き! やめて!! ふらふらーって寄って行っちゃうから!」


「あ! 吸うと言えば、あれじゃない? ほらほら、シラユキちゃん、乳首乳首。ここからの方がイメージし易いと思うよ。はいどうぞ」


「ひゃあ! 脱いじゃ駄目! せめて伏字にして!!」


「乳首くらい問題はないでしょう。と、それよりも……、ナナシさん? 少し、調子に乗っておられるようですね……」


「うぇ!? い、いやあ、裏話くらいいいんじゃないの? ……あ、裏話か……、もっと強気に出ても大丈夫かも!? ほらシラユキちゃん、吸って吸って! むしろ吸わせて!!」


「ナナシさん!? 色んな意味でやめてー!!」


「……裏話だからこそ貴女をどうとでもできる、という考えには至りませんか……?」


「こわっ! シアさん怖い!! シアさんの怒りが有頂天に!? ナナシさん早く謝っテ!!」


「すみませんでした;;」


「では、姫様に私の首元を、舐めたり吸い付いたり甘噛みして頂く事を交換条件とするならば、不本意ながら今回限り許して差し上げましょう」


「やった! はいどうぞ、メイドさん」


「ちょっ、手渡さないで!」


「ありがとうございます。さ、姫様、遠慮は必要ありません。ご満足頂けるまで私の体を自由にお弄びください」


「言い方がいやらしい!!」


「あはは。せめて私の体でお楽しみくださいくらいに」


「充分いやらしいよ!!」




『はぁ……、姫様……、気持ちいいです……。もっとしてください……』


『シアさん、これ以上したら倒れちゃうよ!』


「捏造はやめて!!」


「あはは、違うよシラユキちゃん。さっきの質問の紙にこんな感じで気持ちいいんじゃない? って書いてあってね。それで、どうだった? メイドさん。気持ちよかったり魔力疲れは出た?」


「は……、あ……、いえ、あの……」


「どうしたのシアさん? 座り込んだままで。もう終わったから立ってもいいんだよ? ……あ!! まさか本当に魔力吸っちゃった!? ご、ごめんね! 大丈夫?」


「はっ!? い、いいえ! 体感魔力が減った感覚はありませんのでご安心ください……。ただ……、腰が抜けてしまいまして……」


「なんで!?」


「すごっ! シラユキちゃんすごっ!! まさかメイドさんを腰砕けにしちゃうなんて……。メイドさんもしかして……、イッた?」


「何聞いてるの!?」


「ええ、もう、数え切れない程に……。これは姫様に責任を取って頂かなければなりませんね……。? 姫様? じょ、冗談ですよ?」


「あ、茹でダコになっちゃったね。今のでもまだシラユキちゃんには早かったかな。ふふ、可愛いなあ……」




「いい区切りですね、今回はここまでとさせて頂きましょう。姫様、からかいが過ぎたようですね、申し訳ありませんでした」


「ううう……。ううん? 怒ってないよ。くすぐったそうに身じろぐシアさんが見れて面白かったし……」


「やり返されてしまいました、嬉しくも恥ずかしいです。それではナナシさん、また暫くのお別れです」


「うん、次は本編かまたゲストでかな? いやー、楽しか」


「やだー!! もっといてほしいよう……」


「うわっ、素直!? やっぱ子供はこんな風に我侭一杯元気一杯じゃないとね。ま、ジメジメしたのはキライだし、パパッと行っちゃうよ。そんじゃね、バイバーイ!!」


「ナナシさーん!!」



「……姫様?」


「シアさん……、シアさぁん……」


「どうぞこちらへ……、抱き上げさせて頂きますよ? ふふ……」






「姫様は泣き疲れて眠ってしまわれたので、締めの挨拶は私一人で行わせていただきますね。……それでは皆様方御機嫌よう、また次回、第十二回でお会い致しましょう。いつになるかは未定、で御座いますが、ね」




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