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現実の裏話  作者: るーみ
12/31

『私』 (『トリップ』本編完結後)

久しぶりの投稿で久しぶりのキャラ紹介回。

そしてそのキャラも久しぶり過ぎるキャラと、久しぶりずくめです。

「皆様、お久しぶりでございます。とは言っても本編では毎回の如く登場していますので、そうは感じられないかと思いますが……。姫様の忠実なるメイド、バレンシアと」


「こ、こんにちは。『私』、です……」


「一言だけですか? まあ、いいでしょう。今回のゲストはこの方、『異世界トリップの現実』の主人公、『私』さんをお呼び致しました!!」


「よ、よろしくお願いします……」


「……? やはり違和感が……。私さんはもっと、何と言いますか、口数の多い方ではなかったですか?」


「あ、あれは、その……。い、一人称の、心の中の声で……」


「ああ! そ、そうでしたね、すみません。そうなると、あまり会話文形式の本文には向かない方だったのですね……。これは、どうしたものでしょうか」


「ご、ごめんなさい……」


「幸いここはメタなホニャララ空間、ある程度心の声も出るように致しましょう。では……」


「え……? なんですかその手の動き、え? あっ、ちょ!」






「気を取り直して参りましょう。まずは、本編終了後、という事に致しまして、ご婚約おめでとうございます」


「あ、ありがとう? うう、なんか頭がクラクラするんだけど……。何したんですかメイドさん。まあ、いいや。リアルメイドさんと接する機会なんて早々ないしね。メイドさんだよメイドさん、凄いなー、憧れちゃうなー」


「それほどでもありません。私の事はお気軽に名前でどうぞ、シアと呼び捨ててくださって結構ですよ。しかし、リアルメイドですか」


「あ、はい、それじゃシアさんでお願いします。メイドさんって漫画とか小説の中の存在だと思ってたんですよね。しかもこんな美人で……、もげろ!」


「ほう、私ももげろ対象に入りますか、嬉しい事です。現在私さんの住んでいる所は小さな村ですからね、『奥さん』さんのご実家には何人かいるのでは、と思いますよ」


「ああ、口が勝手に……、なにこれこわい。町については全くと言っていいほど何も設定がされて無いんですよね。おまけで書こうとしてたのもお母さんの家族の襲来事件だけでしたから。あの村の中だけの出来事のみしか最初から書くつもりも無かったんですね」


「簡単に説明してもらっても?」


「はい、いいですよ。もう書くことは多分無さそうですから。お母さんの家族、ええと、お爺様、お婆様と、叔父様叔母様とそれぞれのお嫁さんと旦那さんと子供まで、全部で九人だったかな。後は使用人っぽい人も何人か、まあ、それはいいですね。いきなり出来た孫の私と、その結婚相手の彼の顔を見に来たらしいんですけど、最初に会っちゃったのが私だったんですよね。お互いどんな関係かも分からずに村の案内とかしちゃってて……」


「ああ、中々面白そうですね。勘違いが一つのテーマとなっていただけはありますね。と、失礼」


「ふふ、シアさん丁寧な人。これは本気で憧れちゃうね! っと、まあ、それから紆余曲折あって……、そのー、ですね。叔父様の息子さんにいきなり告白、求婚されたんですよね……。どうやら一目惚れされちゃったみたいで……」


「じ、実に面白そうですね!! やはり他人のドタバタ話ほど面白い話はありませんね!!」


「なんという正直なメイドさんだ! 後はいつものように私が盛大に慌てて、そこに皆が帰ってきて、って感じの流れですね。いやー、恥ずかしいったらないですよ……」


「ふふふ、ありがとうございました。では、おまけのお話はこれくらいで、私さん本人について聞いていきましょうか」


「身長体重スリーサイズは内緒ですよ? まあ、私の体に興味を持つのは彼くらいなものですけどね。えへへ……、はっ!? 今のはノロケじゃないですよ!」




「はい、まずはそこですね。私さんはご自分のことを美少女美少女と連呼していましたよね。ですが、実際はそんな事ある訳は無いと達観されていた」


「ええ、背も低いですし胸も無いですからね! シアさんが妬ましい……、パルパル。恥ずかしい話ですけど、これも一つの勘違いだったんですよね」


「ぶっちゃけてしまいますと、本当に超が付くほどの美少女です。ああ、私は姫様一筋、安心してくださいね」


「何の安心? 学校でも告白とかは特にされた事も無かったですし、身長と胸のサイズが最大のコンプレックスだったんですね。うじうじと悩む暗めの女の子、周りから見ると大人しめの可愛い女の子。お嬢様っぽく見られてっていうか、実際お嬢様でした。男友達、と言うか、普通に話せる男子は数人のみ、一番仲が良かったのが彼ですね、中学に上がってからの付き合いだったんです」


「彼さんとは遠慮なく話せていたようですね。恐らくそれで周りの方も勘違いしてしまっていたのでしょう。彼さんも貴女の事を想っていた様ですし、それがまた勘違いに拍車を掛けていた、のかもしれませんね」


「一目惚れだったみたいですよ? 私は私でゆっくりと好きになっていっていたのかもですね。もう! こんな話はやめましょうよ」


「自分で言っておきながら何を……、面白い方ですね。ついつい口を滑らせる、という事が後半多かったですね。やはり安心からでしょうか?」


「ですね。一つ一つの話の区切りで少しずつ変わっていく私を上手く表現できていたらいいな、とは思ってたんですけど、難しすぎましたね。最初は家族、親という存在。次に異世界からの来訪者だと告白。告白と言うかついうっかりですね。先バレしていたんですけど」


「あの鼻歌の。上機嫌でしたよね。あれはやはり、前日の彼さんのセリフのせいですよね。ふふふ」


「そうなんですよ! 笑顔が可愛いとか言ってくれちゃって! もう! しかもその日の夜もまたドア越しに楽しい話をしちゃってて、完全に気が緩んでたんですよね。家族がいるっていう安心と、その、好きな人からの言葉で……、きゃー!!!」


「可愛らしい反応ですが、他人のノロケはあまり聞いてて面白いものでもないですね。次々行きましょう」


「ふふふふふ。彼のこと大好きなんですよ、大目に見てくださいね。えへへへ、幸せですよ……。さらにそのすぐ後、彼と両想いだったことが分かって……」


「大暴走してましたね。私も姫様にあんな風に甘えられたいものです。そういえば、彼のサイズは中々のモノだったそうで」


「!? や、それはちょっと……」


「実際挿れられてみて如何でした?」


「な!? セクハラメイドさん!? なにこの人素晴らしい、じゃないっ! その、まあ、痛かったです、とだけ……」


「むう、姫様と違いあまりからかい甲斐のない方ですね。さすがはムッツリスケベ、そして初体験を済ませただけの事はあります」


「あ、後、幸せでした!! えへへへへへ」


「他人のノロケがここまで疎ましいものだとは……。不覚……!!」




「なんかあんまりキャラ紹介っぽくないですね。裏話的な感じで、あ、裏話の場だからいいのかな?」


「ええ、正直キャラももうあやふやですから。設定も何もあったものではないのかと思われます。少し時間を空けすぎましたね」


「ふふ、まあいいじゃないですか。私は幸せですよ? この先結婚して、子供が出来たり、ふふふ。幸せが怖いですね」


「美少女の幸せそうな笑顔はくるものがありますね……。はっ! 私としたことが……!! これは姫様に至急癒して頂かなければ!!」


「シアさんはそっちの人なんだ……。ふむふむ、セクハラ女性好きメイドさんであるか。パーフェクトだシアさん」


「感謝の極み」


「ああ! 打てば響くこの感覚! いい!! 異世界じゃネタも通じませんからねー」


「ブロントさんはともかくとして、ジョジョとヘルシングネタは美少女として如何なものかと」


「作者の趣味です」


「メタ空間故致し方なし、ですか」




「後は少し、ご自由にどうぞ」


「ご自由にって……。ま、いっか。『異世界トリップの現実』を最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。私のお話はまだまだ続くのですが、一先ずの終わり、という事で。異世界に飛ばされてしまった私が、完全にその世界の住人として生きていこう、と、そう思うまでのお話でした。多分伝わって無いですよね、あはは。本当はもっと暗めの話になる予定だったみたいなんですけどねー。いやあ、危ない危ない。『if』の方の私はいったいどうなっていることやら……。あっちの私は私であって私ではない私なのですが……。イミフ! それはどうでもいいとして、これを読んだ後、また『トリップ』を読み直してみるとまた違った感覚で読めるかもしれませんよ?」


「決してアクセスを稼ごうなどと言った魂胆はありません!」


「いいなこの人……。お母さんに似た何かを感じる?」




「さて、そろそろお別れの時間です。作者本人もこんなキャラだったっけ? ともう限界です」


「メタい! でもお母さんはまだまだちゃんと書けそうなのが……。私主人公なのに……」


「おっと、大事な事を忘れていましたね。私さんは主人公と言うよりかは、登場人物の一人に近い位置にいらっしゃったんですよね」


「あ、そうでしたね。実は異世界からやって来た、彼は私の事が好きだった、など、私のいないところで彼が勝手に話しちゃってたりしていたのがそうですね。ゲームみたいに、主人公たちが話を進めなければ世界は平和なまま、っていうのは避けたかったんです。スライムでレベル上げしてたら他の勇者が魔王を倒しちゃいました的な? 表現が難しいですね」






「今回で私の出番は完全に終わりですね。ちょっと寂しい気もしますが、さっきも言ったみたいに私の物語はまだまだ続いています。また別の私でお会いする事があるかもしれませんね」


「お疲れ様でした。ゆっくりと彼さんとの逢瀬をお楽しみください」


「逢瀬! い、いやらしいわ……。このメイドさんいいなぁ……。一家に一人欲しい」


「残念ですが私は姫様の専用メイドですので……。ですが、一晩のお相手くらいは……」


「そんな趣味はありません! でもちょっと興味はあります! ああ! また口が勝手に……」


「キャロを一晩貸し出しましょうか? あの子は中々……」


「ほうほう? そこの所ちょっとくわし……、結構です!!」


「ふふふ。やはり可愛らしい方ですね。それでは皆様、また次回、いつになるか分かりませんが、また次回お会いしましょう」


「素晴らしいお辞儀だと感心はするがどこもおかしくはないですね。私はさよならかな。それじゃ、皆さん、さようなら!」







『私』ちゃんってこんなキャラでしたっけ? と本当に自分でもあやふやです。


本編を書かずに何をやってるんだか私は……

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