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お前の全てを奪ってやったぜ。と言われたがほとんど無傷な俺はどうすればいいの?悲しむマネをすれば満足してくれるのか?  作者: ルナリン
第六章 魔の森開拓

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サウス辺境伯領へようこそ!!

 首都ソラリスに移住する新たな領民を見に行く為に旧サウス辺境伯領都に来た。

 そこで不知火幼年組【繭】の女子リーダージュディアとガチムチのオッサンのやり取りを見てしまった。

 そして、一方的にやられているオッサンを哀れに思い始めていた頃、


「なぜ、ソラリスに行きたいの!? おじちゃん」


 と、話しかけたのは不知火幼年組【繭】最年少のカリン(四歳)だった。(勇者パーティー強化合宿でエラソン王太子の顔にオ●ッコをした幼女!!)


 純粋な子供の質問にガチムチオッサンは、タジタジになり


「俺のような強い男が新しい街には必要だろう!? だから俺がいくんだ……分かったか!?」


「う〜ん、でもおじちゃんはジュディア姉ちゃんより弱いでしょ!? そんなおじちゃんが行っても……役にたたないよ!!」


「うるせ〜ぞ!! ガキが……」ガチムチオッサンはカリンを守ろうと動く前に、不知火幼年組【繭】の女子リーダージュディアがオッサンを投げ飛ばし、


「私の家族に手を出すな。やるなら手加減はしないよ」


 投げ飛ばしたオッサンの腕を持ち『腕ひしぎ十字固め』を綺麗に決めていた。

 うん、大丈夫そうだね。面接時間だから会場に入ろう。

 こちらに気がついたジュディアに手を振るとジュディアも笑顔で手を振り返してくれた。(オッサンに関節技をかけながら……)



 会場には若い人から年配の人などの男女が約二千人。みんなサウス領に着いてから勉学や戦い方などを学びようやく正式なサウス領民になるわけだから良い顔をしている。(旧領都にいる人達は正確には領民ではなく予備軍)

 そう、まだ正式な領民ではない。この中には各国の諜報員や裏組織などサウス領の新首都に入り込もうとしている者達がいるから、全員を領民にする事は出来ないし、魔の森で生きていける者だけにしている……今回は成人している者達だけにしている。


 その会場には五番隊のダンテと一次的に帰省して家族を連れて来た、以前の捕虜民で若者の助命嘆願(じょめいたんがん)していた中年男性ピーターやインテリっぽい青年リチャードもいた。

 無事に帰って来れたようで安心したよ。家族達も一緒みたいだし良かった……


「これから、この中でサウス辺境伯領の首都へ移住出来る者を選抜する。これにより正式なサウス辺境伯領民とする。その気がない者はこの会場より退出してくれ。」


 みんな明日への希望を掴む為にヤル気がみなぎってるって顔をしているな。

 そうだよね。土星都市サターンなんかは畑を貰って農家が出来るし、木星都市ジュピターも酪農家になれるようにサポートも出来るしね。海王星都市ネプチューンで漁師でもいいし……

 火星都市マーズでは一流職人から教えて貰い職人になれるしね。

 商売なら金星都市ビーナス、兵士になって領地の役に立ちたいなら水星都市マーキュリー、文官希望なら天王星ウラヌス。


 この世界では成り上がりってかなり……いや、ほぼ無理なんだよね。権力者の締め付けが強いから。

 だから貧民はず〜と貧民……でもウチのサウス領は完全に実力主義で成果主義!!

 それだけにヤル気のないヤツや他人をおとしめるヤツは合わないだろうね。

 だから、なんとかしたいと思っている人にとってはサウス領はうってつけ。平民ではあるが中年男性ピーターやインテリっぽい青年リチャードも成り上がってもらいたいものだね。

 そして成り上がりたい人が多いのはやはり貧民だよね。自分の境遇に満足している人はほとんどいないしね。

 それでサウス領で良い生活を送れるようになればサウス領に忠誠を誓う良い領民の出来上がり。


 タイタニア王国の力を削いでサウス領の力を増す、ユリウスが仕掛けた中期的な『ざまぁ』なわけ。


「タイタニア王国よ。まだ、俺の仕返しは終わってないのだよ。むしろこれからが本番だぞ!!!!」


 活気であふれる会場を見ながらユリウスは将来の領民達をみていた。

 そして二千人全員の合格が通達され会場は揺れる!!さすがに会場にいる人は色々な人が審査して集められた人達だね。俺もこれには満足だよ!!

 中には涙を流す人も多く、それだけに皆が今の境遇に満足していない事が分かった……


「皆様、全員合格です。明日より正式なサウス領民となりますので今後一層のご活躍をお祈りしています」


 司会者から祝辞が伝えられさらに熱を増す会場だが……


「そして、本日はサウス辺境伯家嫡男ユリウス様と婚約者フローラ姫様、ユキミ様がいらしてます。ユリウス様からお言葉を貰います……では、お願いします」


 会場は一瞬静まったあとに本日一番の歓喜の嵐!!

 拍手が天井から降ってくるような感覚だ……


「まずは、おめでとう。今日から君達は我がサウス辺境伯領の領民として認めよう。しかし、これで終わりではない。サウス領に来てどうするかは君達次第だ。困難があっても、諦めずもがいてくれ。俺が見ているし手を貸す!! 君達の思いを全てサウス領は受け止める。でもそれは努力している者だけだ。君達自身で道を切り開いて欲しい。そしてもう一度言う……おめでとう、サウス領へようこそ!!!!」

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