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お前の全てを奪ってやったぜ。と言われたがほとんど無傷な俺はどうすればいいの?悲しむマネをすれば満足してくれるのか?  作者: ルナリン
第五章 アルブル王国周辺の平定

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新生アルブル王国誕生

 ネメシアとギリの救出を行うサウス辺境伯軍。

 西デロピ国・デロピ大国の軍を退け最後の足掻(あが)きである『徘徊者(ワンダラー)』と呼ばれた犯罪者に狙われたネメシアを凶刃(きょうじん)が襲うが間一髪受け止めた男がいた。そこにはユリウスが戦場に立っていた……


「人の女に欲情(よくじょう)してんじゃねーよ。変態ヤロー!!」


 ガッキーンっと火花を散らした。その威力は凄まじく振り下ろされた刃は折れてしまった。『徘徊者(ワンダラー)』は自分が斬り殺した者から剣を奪うと……


「ギャハハハ、なんだ色男。コイツはお前の女なのか!? いいねぇー、凄く良い。オレ様は他人の女を奪う瞬間が一番好きなんだぁ!! ああ、最高に気持ち良くしてくれそうじゃねーかぁ、なぁ!!」


「黙れ!!!! もう、俺から奪えると思うなよ。それにその汚いナリでそれ以上、俺のネメシアに近づくな!!!!」


兄様(あにさま)!! 今、俺の女って……」


 ネメシアは顔を赤くしてモジモジしている。


「おうおう、言うね。オレ様の前で『俺の女に手を出すな!!』って言ってた男ってどうなったかわかるかぁ!? 誰一人として『俺の女』を守れたヤツはいねーぞ。全員が『止めて下さい。お願いですから』って泣きながらオレ様に懇願(こんがん)するんだぁ。そして、ソイツの目の前で切り刻むんだぁ。この瞬間が最高……」


「黙れと言ったはずだ!! もうお前は何も語れない!!」


 ユリウスは両手に持った刀で瞬く間に小間切(こまぎ)れなっていた。

徘徊者(ワンダラー)』と呼ばれた犯罪者で騎士団が出動して犠牲者を出しながらもようやく拘束できたS級犯罪者だったがユリウスの敵ではなかった!!


兄様(あにさま)!!」


 ネメシアが胸に飛び込んで来た。それを受け止めて、


「本当に無事で良かった。行方不明と聞いて焦ったよ。ケガは無いかい!?」


「はい!! 私は大丈夫ですの。でもギリが私をかばって……」


「そうか、アイツには感謝しないとな!!」


「ご主人様!?」


 俺達に一番に合流したのはユキミだった。

 アンフェールホールに落ちたのを見ていたユキミだったので驚いていたが、


「ああ、ユキミ。心配させて悪かったな。ユキミは知ってるだろ!? 俺が転生者で転生するときに授かった()()()()()()()を……」


「はい!! 分かってはいるのですが、やはり目の前で愛する人が、矢に貫かれ魔法を浴びて『魔導爆雷イフリートのため息』で爆破されるのは……」


「ユキミさん、どういう事ですの!?」




「あー、どんな状況だ、これは!?」


 合流してきたギリは目の前の状況に困惑していた。

 ユリウスは正座をさせられ鬼のような怖い顔をしたネメシアと、事情を聞いて便乗(びんじょう)して怒っているエリア、ユリウスの胸で泣くユキミ、そこにはカオスが広がっていた。

 ギリは女性達を刺激しないように気配を消して、ギリに付いていたオモシロ軍団は、


「やっぱりギリのアニキを越える大アニキだ。女達が放って置かない(おとこ)ブリ!! 憧れます!!!!」


 と理由(わけ)の分からない事を言っていた……


 西デロピ国の宰相デューモルは姿を消し、もはや抵抗はなく、最後は西デロピ国は地図上から消えてなくなった。




 アルブル王国の首都に帰ると残りのツトラ王国も陥落した報告が来ていた。

 ここにサウス辺境伯・アルブル王国軍とツトラ王国、ジル都市国家群、西デロビ国の三カ国同盟の戦いは終わった!!

 結果は三カ国同盟の敗北で全ての領地をアルブル王国に吸収合併した新たな国家、新生アルブル王国が誕生した。

 魔の森を取り巻く一大王国の誕生になりユリウス達は今後を見据(みす)え、復興(ふっこう)に不知火とヨツバ総合商会を総出で行わせる事になる。



 生まれ変わるアルブル王国の首都に凱旋(がいせん)する。皆が列になり門を通ると道の左右には民衆であふれ、アルブル王国の為に戦った戦士達を一目見ようと駆けつけていた。その堂々とした行進に民衆は目を輝かせひときわ大きな声援だった。


 王城前の広場にはヘイゼル・ド・アルブル、現アルブル王国の国王陛下に娘の翡翠姫(ひすいひめ)フローラ


「戦士達よ、長年苦しめられてきた我が王国がサウス辺境伯の助力もあり今日という良き日を迎えられた。これからも一層(はげ)んで欲しい!!」


「お義父様、ユリウス様。そしてこの戦いに駆けつけて貰った皆様に最大の感謝を……」


 ツトラ王国、ジル都市国家群、西デロビ国を吸収合併したアルブル王国国王とその娘の第一王女であるフローラ姫からお礼を言われ皆が戦勝気分が最高に高まっていく……

 ある者は無事を喜び、ある者は亡くなった友を思い涙した。

 こうして、歴史の中に新たな国家の誕生とそれらを取り巻く環境が時代のうねりを作っていくが、戦いが終わったばかりの戦士達は一時の平和を願うのであった。



「これで予定通りフェイズIIは終わったよ。多少のドタバタはあったけどな!! フローラ姫との約束も果たせたしね。」


「お疲れ様でした。ありがとうございます、ユリウス様。いくつかの想定外はありましたがほぼ全てが順調で巨大都市も完成間近との連絡が来ています。それと私達の結婚式も……」


「そうだね。新都市のお披露目を含めて結婚式は派手にやる予定ですよ!! お姫様!!」


「フフフッ。楽しみにしていますよ。()()()()


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