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ガテン系の女 愛より、恋より、修業中  作者: うらら桜子(旧 咲良ヤヨイ)
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純美で滑稽



 

 温泉施設はスーパー銭湯とは違って簡素な施設で少しばかり期待外れだった。

 それでも湯上がりにクーラーは至福。

 千香良達女性陣は、休憩コーナーのソファで涼んでいる。

 

 テレビではワイドショーが放送されているが、千香良は芸能人の不倫に興味はない。

 けれども三上の同級生は興味津々。

 コメンテーターの言葉を聞き入っている。

 

 ほんわか可愛らしい三上の同級生は百合。

 個性派は愛子。

 2人はいつも一緒にいる。

 

「ロマンチックな言い方が問題だと思うのよね…… ‘恋多き女性’ って言わないで  ‘セックス好きの女’ って言えば面白いのに」


 弓も又、この手の話題が好きらしい。

 辛辣な言葉を千香良に聞かせる。


「そう、そう ‘魔性の女’ もステキ過ぎる」


「だよね~言われてみたい」


 三上の同級生達も同じ意見のようだ。

 千香良はよく分らないので、会話には参加出来ない。


「ねぇ、千香ちゃんは夜をどうする?コテージで三上君と寝る?」


 大胆な百合の発言に千香良は思わず立ち上がってしまう。

 

 すると弓が百合に向かって首を横に数回、小刻みに振って見せる。

 愛子に至っては百合に肘鉄を食らわしていた。


「真君はヘタレだから……千香ちゃんは ‘清い’ の」


 弓は小声で話しているが千香良にも聞こえた。


「こんな大勢のキャンプ場で百合じゃあるまいし、するか」


 今度は愛子が百合を窘める。


「千香ちゃん、安心してコテージには私も寝るから、真君は夜這いに来られないから」


「よ、よ、夜這い……」


 弓の口から似合わない言葉が吐かれる。


「行くぞ、誰が夜這いするって……百合ちゃんか?」

 

 話に割って入ってきたのは三上の友人の林。

 男性陣は海で食いそびれた ‘たこ焼き’ を食べていたはずなのに……

 女子会トークを聞かれてしまった。


 三上も隣で苦笑いをしている。


「もう、馬鹿なこと言わないでよ」

 

「テントは雑魚寝だぞ、勘弁してくれよ」


「6人は無理だよ」 


 それよりも男友達と猥談なんて千香良には考えられない。


 確かに千香良は現場で猥談を聞きなれている。

 けれども会話に参加するのは無理。

 明け透け過ぎて聞いていられない。

 千香良は心臓がドキドキする。

 

 本気にされたらどうするのだろう……

 

「もう、たこ焼き、食べちゃったの……」


 千香良は話題を代えるべく、聞いてみる。


「そんなの秒だよな」


 北村が三上の肩に手を回して、戯れる。

 決まりの悪そうな三上を助けに参上したようだ。


「もう、入れるだろから行くか」


「おう、ダッチオーブンでピザな」


 男性陣は皆、Tシャツにワークパンツ。

 千香良も同じような恰好だ。

 最近は綺麗な男の子も多い。

 混じってしまえば違和感なく同性に見える。


「ヤバイ、千香ちゃんが1番、イケてる……ゴメン、三上君……私が千香ちゃんと寝るわ」


 愛子が千香良の腕に絡みついてきた。

 

 三上は相変わらず苦笑いだ。

 それでも、おふざけで終わらせてくれるみたいだ。

 

 愛子は本当に機転が利く。

 

 それにしても、百合は見掛けに寄らない。

 

 百合はフリルこそふんだんに施されていたが、かなり際どい水着を着ていた。

 千香良は愛子が地味に見えた覚えがある。


 開放的な雰囲気に流されないように……

 千香良は自分に強く誓った。


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