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ガテン系の女 愛より、恋より、修業中  作者: うらら桜子(旧 咲良ヤヨイ)
18/140

緊張して充実 3

 


 

 1月も終わり予定道理『蘭々』でのアルバイトも終了。 


 『プラスター工房ムラオカ』は基本、月曜~金曜。

 就業時間はAM8時~PM5時。

 昼休憩1時間と午前、午後の小休憩が、それぞれ30分。

(但し現場の進捗状況による)


 『プラスター工房ムラオカ』の面々は皆、優しい。

 現場で出会う他の業種の人達も千香良に親切だ。

 初日に会った元ヤン男も悪人ではないと思う。


 男の多い職場での下ネタ、猥談は致し方ない。


【彼奴ら馬鹿だから、笑って聞き流せ】


 亜紀がラインで助言してきた。

 千香良にとって亜紀はガテン系の女の師匠みたいな存在だ。


 何だかんだ日々充実している。

 けれども、唯一、自動車教習場の申し込みだけが上手く運んでいない。

 両親と千香良の休みが会わず先延ばしになっていた。


「1人で行ってきたら……」

 

 夕食の時に母から言われた。


 今日は、勿論、未成年でも保護者の同意書があれば1人でも入校手続きは可能だ。

 しかし千香良は心許なくて1人では行けない。


 シンクで洗い物をしながら母は首を竦めている。


 不甲斐ない千香良は夕食を食べ終わると、早々、部屋に引きこもった。


 そして千香良は部屋着を着替える。

 『プラスター工房ムラオカ』と『蘭々』のアルバイト代で千香良で新調したのだ。

 大きな襟にフリルが付いたワンピースで色は白黒。

 大人可愛い。

 下には着圧レギンスを履いた。

 左官の仕事は立ったり座ったりが多く、毎日、脚がパンパンなのだ。


 千香良はクローゼットの鏡に自分を映しウキウキと機嫌が良い。

 原田からラインが来る予定だ。


 部屋着姿に満足したら今度はベッドヘッドに凭れてスマホを見だす。

 村岡が壁を塗っている動画だ。


 切掛け《きっかけ》は『蘭々』の娘。

 壁を塗る練習動画が見たいとラインを送ってきたのだ。

 

 しかしながら千香良は未だ未だ人様に見せられるようなパホーマンスは出来ない。

 そこで村岡に相談した結果。

 千香良の手本にもなるだろう、と撮影させてくれた。


 壁を塗る練習は楽しい。

 少しコツを掴めたようで上達している。


 けれどもPコンの穴詰めとモルタル捏ねは飽きてきた。

 

「チコン」


 ラインの着信音はいつ聞いても小気味よい。


 原田からのラインは【今、何している】と入ることが多い。

 文面から察するところ、純然たる暇潰しだろう。

 そして【また明日】で終わる。


 しかし千香良はまだ子供。

 他人の気持ちを測る術など持たない。

 嬉しいだけだ。

 

 そして同じく暇を持て余している。

 否、正確には退屈か?


 年頃の娘が同じ年頃の友達に縁を切られた状態なのだ。

 仕事だけでは満たされない。


【明日の休み、出かけられる】 


 思いがけない誘いに千香良はスマホを胸に抱きしめた。


 既読は付いた。

 返事は【イエス】だが文字が良いか、スタンプにするべきか迷う。

 親しい友達に送るならはスタンプが常套(じょうとう)


 千香良は迷った挙げ句【うん】とだけ送った。


【朝、早くても平気】


【平気】


【ドライブ行こうか】


 返事は躊躇ちゅううちょして然るべき……



『ガテン系の女』昨日投稿分、同じ文章が3回重複しておりました。

読んで下さった方。

お見苦しくて申し訳ありませんでした。

今後はより注意して投稿いたします。

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