はじまり?
はじめての投稿と作品です。
至らないところもたくさんあると思います。ありきたりな物語ですので期待せずに読んでもらえればと思います。
森の中をゆっくり一人で歩いてる。
天気も快晴、木漏れ日が気持ちよく山菜取りにはうってつけの天気だ。こんな日はいつもの所で昼寝でもしていたい気分だ。
魔物も見当たらず平穏な1日となりそうな予感がする。
「こんな日やっぱり昼寝だよなぁ」
俺はそんな一人言を言いながら見つけた山菜を革袋に入れていく。
この森は村の直ぐ裏手の森の中で滅多に魔物も出てこない森として村の貴重な収入源となる山菜や川魚等が取れる森だ。
いつもの時間いつもの陽気と優しい風が頬を撫でるそんな1日。
俺は田舎でもこんな1日を過ごせるこの村が好きで暮らしている。
そんな時、少し離れた所でガサガサと木が擦れる音がして担いでいる弓を手に持ち替えて矢をつがえる。
その先には大人になるかならないかくらいの鹿の姿があった。
(ラッキー!今日は大物だ!良い稼ぎになるぞ!)
俺はここの中で呟き風下になるように移動をし、気付かれないように矢を放った。
ピュイ!!
ドサッ!
鹿の鳴き声がして倒れる。
矢は鹿の喉の辺りに突き刺さり倒すことが出来た。
「ふぅ!やった!今日はご馳走と良い稼ぎになったぞ!」
俺は一人言を口にしながらも今日の狩りの成功に喜んだ。
太ももにくくりつけてある解体用のナイフを取り出し近くの川まで鹿の遺骸を持っていき解体を手早く終わらせて、内臓は大きな木の根もとに穴を掘って埋めて手を合わせた。そして心の中で鹿の冥福と感謝を祈り、解体した鹿を革袋に入れて村へと戻って行くのだった。
カランカラン!
村の中にあるギルドの扉を俺は開けて俺は中へと入っていく。
目の前にカウンターがあって受付の女性が俺の顔をみる。
「あら!ジル、今日は早いわね!」
可愛らしい顔立ちの女性がカウンター超しに俺に話し掛けてきた。
「アンさん!今日は上手くいったので早く戻って来ました!」
俺はそう言うと革袋をカウンターの上に置いて、袋から森で狩った鹿と山菜などを出した。
「良い大きさね!凄いじゃない!」
アンは笑顔で俺をいつもの誉めてくれる。
何だか照れ臭いけど嬉しいものは嬉しい。
俺もついつい笑顔になってしまう。
その後にアンは手早く査評して素材を買い取ってくれた。
「これが今回の分ね!」
そう言うと俺にお金を渡してくれるとその金額は大銀貨2枚だった。
出された金額はこれまでよりも一番の稼ぎになった。
「おお!ジル元気にしておったか?」
俺を呼ぶ声がする方へと向くとそこにはずんぐりむっくりとした体格のドワーフがたっていた。
「ギルマス!こんにちは!」
ギルドマスターである。彼はドルム。寛容で面倒見が良い叔父さんといった感じでいつもの気にかけてくれてる。
「今日は良い稼ぎになったか?」
「うん!なったよ!山菜のも含めて大銀貨2枚になったよ!」
「おお!凄いじゃないか!良く頑張ったな!」
ドルムはそう言うと俺の背中を強くバシバシ叩くと奥の部屋へと歩いて行った。
強く叩かれて噎せてしまった俺だけどこの痛みは何だか悪くないと思うのだった。
緊張する~(・・;)初めてのことなので(^^;)))