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深緑の中で

作者: リヒード

その日私は乗馬を楽しんでいた

退屈な宇宙(そら)の旅を終えてコミューターで自分の屋敷に戻ったのが昨日、朝食を食べすぐに馬房にいき愛馬とともに森の中へ飛び出した

薄い朝霧の中ゆっくりと進んでいく。森の空気を吸い込むと心が穏やかになる

「ここのところ行ったり来たりで良い空気を吸ってなかったからなー」

お前も寂しかったろー?と愛馬に話しかけているとふいに馬が止まり左前を向いた

「どーした?」

狼でもいるのかと茂みの中に目をこらすとガサッという音とともに人がでてきた

「こんにちは、ライハード家のお客さん?」

私はすぐに答えることができなかった。それというのも美しい少年でその銀色の髪は朝霧の狭間からのぞく朝日にきらめき、その緑の瞳は周りの深緑と同じ美しさで

精霊かと思うくらいに美しかった

「違うの?」

いけない、困らせてしまった。少年の問いかけに答えねば

「ライハード家のお客ではないよ、隣のミールズの屋敷のものさ。馬で散歩してるうちにここまで来てしまったんだ」

隣どうしとはいえだいぶ離れている、だいぶ遠くまできてしまったな

「そっか、ここら辺からライハードの敷地内だからお客さんかなぁって思ったんだ」

「そうか、それは失礼な事をした。」

少年との最初の出会いはこんな感じで終わったと思う

一人で帰れるか聞くと大丈夫だというので内心心配になりつつ別れた


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