オカリナのヒカリ
ヒカリ――暁に、いらっしゃる、夢を
鏡、いつまでも、死を飾る
止まった、止まった、楽の音に
「我が夢を奏でよ」「我が夢を奏でよ」
白い夢の奥の宵のころだった。まだ朝蔭の中に鏡の中に希望があった。
光の音が伐れるのだろう。まだ朝に降り注ぐ黄金色の光は消えることもなかった。ただ、死者の壊れた孤独に、夢はあるのだろう。
水晶が砕け散った朝だった。まだ地に雨はしたたることがなかった。
オカリナの音が聴こえる――ソリストが奏でた。
奏でた。
ソリストが奏でた。
奏でよ。
夢が終わった後だった。まだ、上弦の月はソラから昇っていた。
昇っていた月は地へと安息を示すのだろう。
示す
のだろう。
安息――そう、安息なのです。
キミはボクで、ボクはキミだった。
だからボクは云ってあげた、「どこにもない場所に、死者がいらっしゃるのです」
「それはどこ?」
「秘密」
明るくもソラに気が付いた夢の中だった。まだ神学論争は始まったばかりだった。
神! 神は死んだ!
神は死んだ! 神!
神は死んだ?
始まった。始まった。世界は始まった。
人生の旅に終わりはない。




