表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/29

4.魔法



戸が開く。


金髪髭面の巨人が入ってくる。


そう。巨人だ。

でけええええ!「ピッ!」


あ、やべ。思わず声が。


あら、目が合いましたね。

はじめまして、ひよこです。

名前はありません。


『クケェーッ!!』


おお?


なんだ?パパンが巨人に襲いかかったぞ?


あ、軽くあしらわれてら。

そりゃそうなるよね。

なんでパパンは襲いかかったんだろ?



・・あ!

我が子(俺)を外敵(飼主)から守ろうとしてくれたとか?


なにそれ。

パパン、男前過ぎるんですけど。

その漢気にどう応えればいいのさ!?



って、やべっ!

いつの間にか巨人の手が迫ってきてるし!

ちょぉおおお!「ピィーーー!」

捕まるぅううう!「ピピィーーー!」











はい。捕まりました。「ピ」

パパンの追撃虚しく、あっさりと掴まれましたとも。


ごめんよ、パパン。

コミュニケーションとれないとかナマ言ってすみませんでした。

パパンの熱い想いは確かに受け取ったよ!

俺、パパンの子供であることに誇りをもって生きていくよ!









で、飼主さんよ。

どこに連れて行く気だい?

親子を離ればなれにさせてどうしようってんだい?

ああん?



・・これはいかん。

パパンの件で少々感情的になっているようだ。


落ち着け、俺。

そう、Be cool.


よし、落ち着いた。

ていうか、英語合ってるか?

正解をググれないモヤモヤが・・。


ええい、そんなことを気にしている場合ではない!

現状、捕獲されているのだ。

身動きもできない。

出来ることは?

そう、情報収集だ。

判断する材料が無ければ、行動も出来ぬ。

幸か不幸か、小屋の外には出られたのだ。

周りを、見渡せ。











う〜ん、中世ヨーロッパ風?

いや、良くは知らないけれども。


少なくとも日本じゃなさそうだし、現代でもなさそうだ。


飼主がまず金髪の白人さんですもの。

電線も機械も見当たらない。

建物は石材や木材で構成。平屋ばかりだ。

そもそも建物が少ないのだが。


雰囲気的には初夏のように感じるが・・

季節はあるのか?


あ、牛発見。馬もいるな。


何やら騒がしい建物があるな・・ん?

鶏じゃありませんこと?

養鶏場?8羽だけか?

あ、ひよこエリアもある。2羽か。

目的地はここですかい?






はい、放り込まれました。

よろしく、ご同輩達。

いや、俺昨日生まれたっぽいし先輩かな?

兄弟の可能性もあるな。

なんにせよ、よろしく。

仲良くやろうぜ。


等身大のひよこって、ちょっと怖いけどな。







・・ん?

何やら飼主が呟き始めたぞ?


!?


なんだ!?


ゾクっとしたぞ!?


飼主の手に・・何か集まっていく・・?


水・・か?


水の玉ができていく・・。


嘘だろ・・?


え?







・・魔法?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ