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入学

「今年から高校生かぁ~」

主人公の柏崎越史かしわざきえつしは気だるげに呟いた。今日はこれから通う越後高校の入学式である。入学式ならば桜が咲いてるだとか、花が咲いてるような想像をすると思うが、全く違う。俺が住んでる新潟県越後市は、5月にならないとなかなか春らしくならないのだ。今日も霙混じりの雨が降っている。

 そんなことを考えていると、越後高校が見えてきた。年季が入っており少し古ぼけているのが特徴だ。この高校は新潟トップのスポーツの名門で、俺はスポーツ推薦で入れたのだ。これでも陸上で、全国大会優勝経験があるため入れたのだろう。

 玄関を通り、受付で名を告げリボンをもらって中に入る。前も来たことがあったため迷わず入学生の控室までいけた。すると懐かしい声が聞こえてきた。

「越史、久しぶりやな!」

昔からの、幼馴染である欠ノ下弥彦かけのしたやひこだった。

「おお、久しぶり。お前もここだったんか!」

「俺だって、スキーの全中で準優勝だったからな。スキー続けるためにも推薦で来たんよ」

弥彦は、競技スキーをやっているトップスキーヤーだ。中学時代は全中準優勝もしている実力の持ち主だ。

ちなみに俺もスキーをやっており弥彦には及ばないが、技術選で優勝経験がある。そのためスポーツ推薦は余裕で取れたらしい。

「ちょっと、あんたもここだったの!?」

聞こえてきたのは、懐かしいあいつの声だった。

 幼馴染の石山信濃いしやましなのだ。中学の頃からの付き合いで、陸上の全国大会優勝者でもある。それに「異能ラブコメは突然に」というライトノベルで50万部のベストセラーを達成しているライトノベル作家でもある。それに弥彦はそのイラストレターである。それに比べて俺は、スポーツのみ・・・。

 こういうスポーツのみの人間は友達ができないのだ。ソースは俺。実際、中学時代は友達がいないぼっちだったのだ。社会的常識がなきゃ嫌われちゃうよね。今の友達でさえもスポーツを通じてできた仲間である。

           閑話休題。これ以上は泣いちゃいます。

 時間がきて入学式がはじまった。この間暇なので寝ておこうかと思ってしまった。まぁ、ぼーっとするかぁと思っていると・・・・。

 出会いは、突然やってきた。

「生徒会長のあいさつ。」

 そこにいたのは、モデルなのかっ、というくらいのレベルの美少女だった。

 声も綺麗で聞き入ってしまう所だった。でも、なぁ~~・・・。

 何処かで会った記憶があるなぁ~。


     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 そんなことを考えていたら、入学式が終わった。いやぁ~めんどくさかった。

 でも、あの人は誰だったのだろう。まぁ、今はいいや。

 ホームルームあるし、急ぐか。

            続く

 


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