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8 骨付きと皮付き (後半)

ある日の町角新聞にある戦いの勝者が大きく一面に載った。

二面には、今回の施術魔術戦の二つの工房を称える各関係部署やら各兄弟工房の今回の勝敗についての説明なども、長々と載っていた。

新聞はまだ、こちらの世界では紙で発行部数はとても少なく、そのため多くの人たちは、街角、学園、仕事場、娯楽会場などに新聞が張り出される新聞を見に行く。





「勝者骨!!」 


あまりの文字の大きさに目の視力検査の一番上のマークを思い出してしまった。



勝敗理由 骨の強度が半端なかった。首都にある工房並はあるほどの強度、そして一番の理由が施術魔術の重ね掛により、対物質攻撃防御対振動抑制魔術が今回レア施術魔術で付与されたのだそれも骨柱の一番太い骨に。


皮も学園工房の出来とは思えないほどの防御強度があったのだが、やはりレアには勝てなかった。

レアが骨についていなければ、この勝負の勝敗を決めるのは時間が掛かっただろう。


レア施術魔術はとても稀で貴重であり優秀であるし、何が付くか分からないのである。

レアというだけあって、多々ある施術の中にそのレア施術をする方法が無い。しかもレアの種類数は現在確認できていない

偶に、聖施術がつくことがあるが、それは神殿行きに殆どなってしまう。

しかも学園の学生だけで施術している魔術施工学園でレア施術魔術が付与されたことがかなり異例であり、今回の勝利者を決めるに当たって一回の投票で結果が決まった。




審査員はまあ学園都市の上層部の人たち三十数人で判決した。

審査会場らしき場には「赤」も、今回の事件を起こした発起人として、連行されて審査員になっていた。

もちろん学園都市総合学長は審査員になっている。

もちろん工房ギルドも何人か審査員がきていた。

もちろん冒険ギルド、各所ギルドも代表が何人か来ていた。

ここまでは、普通の施術査定審査員だと思う。

なぜか食堂の料理長も審査員になっていた。

なぜか会場には学園新聞社を含め他何社も来ていた。

なぜか近隣街の町長や村長も来ていた。

なぜか神殿の代理が来ていた。

なぜか王族代表で王弟も来ていた。

なぜか不正が行われないようにと国の某公正管理委員会が来ていた。




ここまで大きくなり面倒なことが起きた。

施術依頼の品を何に使うのか、完成品を見たいと言われた、各部署のお偉方様に。

審査会前にその事前連絡があったので、ちゃんと対策は立ててきた。


ちょっと人も立ち入ったことのないような魔境に冒険者PTで、冒険してくるのでソノ場所に拠点を置き色々物質やら生き物やら生物やら鉱物を採って保管しておくための拠点用・野営用テントを作成するための、施術用素材だと、嘘をぶっこいた。

さらに、完成図だという 適当に描いた設計図なども渡した。

遊牧民の人たちが住んでる住居をイメージして、中の保温性、中での生活方法やら、テントの中央で料理するためにストーブがあることなど、適当に書いた。

しかも天井には光の癒しのオーブを取り付け、テント内の光と同時に体力回復要素を出し、外に瘴気がある場合の除去機能付与、魔境に住む魔獣などが襲ってきても崩壊しない防御を完備したテント、雹が降っても大丈夫、100人乗ってもだty・・・。


簡単に言えば、今回の施術骨で立てて、外壁を施術皮で覆い、魔秘境対策用拠点基地テントってコトで報告を書き上げたのです。

ちなみに絵は エルザが超超適当に描いた、それにアリッサが超超適当に補足内容を書いた。

その超適当な報告書と設計図を私が審査会場で王弟様に恭しく上納したのだ。


エルザとアリッサが超適当に書いた設計図を(もと)に、国の軍がナンチャッテ拠点用・野営用テントを本気で作成するとは考えていなかった。

しかも辺境魔森へ訓練で行かせた見習い騎士団に生活実験体験をさせたらしい、さらに一ヶ月間もそこで訓練しながら生活させていた、テント環境は快適との報告が軍上層部へ上がり本格的に作成され、軍の軍団長以上が辺境や魔境など遠征する場合使用していると、後日何かのときに知ることになるのは、まだ先の話。




私は思う、「骨と皮」事件の賭け事がかなり国の奥まで浸透しており、皆賭け事楽しかったのか?

工房依頼して2ヶ月以上掛かったのもあり、かなり遠方まで今回の賭け事は行ったみたいだが、まさか王族が審査会場に来るとは・・・・いったい幾ら賭けたんだろうか、いったいどれだけの人数が賭けたのだろうか。

ああ、そんなことよりも、もっと今私の面前で一番面倒なことが起こっている。

皮魔術施工学園長 カルベルロと、その学園の仲間達が、死んでいるのだ(例えるならばそういう説明になる)。灰だ、心体全部燃え尽きたのか?

レアが骨に付いたと聞き、崩れ落ちてそこからゾンビの様にフラフラと行動していたが、もうHP0になり赤点滅入っている場面って感じ?

何か話しかけなくては、復活の呪文みたいな台詞を言わなくては!そう思い考えていたら、骨が動いた。


「カルペルロ!ハハハハハ!俺達骨魔術施工学園の勝ちだ!次も勝つからな!うちが!まあ「レア」付いたからな!うちの学園工房は学生の域を超えたぞ!そっちとの工房との差が開いていくぞこれからもっと!なにうちの学生は才能があるし、やる気もあし、次もウチの勝利は決定だな!」


「「「「・・・・・・・なんだとおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」」」」


どうやら骨の学園長が復活の呪文を唱えた。

呪文を詠唱したあと、皮軍団全員が復活した。

どうやら復活の呪文はPT全員を復活させる呪文だったらしい。なんだっけ?ザオty・・・

復活してくれてよかった、皮と骨は今後も学園工房に出す予定だからね、飛行艇の飛行練習などで、消耗した場合を考えて何機分かの部品用として、保管しておきたいからね。

燃え尽きられてしまうと、困ってしまうのだよん。



いつもの様に双方工房一同が唾飛び口喧嘩を始めだし、見かねた学園都市総合学園長が、同じ建物の中の別部屋にパーティー会場を設けてるので移動して食事にしましょうと言って全員が移動を開始してる時に、食堂の料理長が横に来て、骨と皮弁当の対決で今回つくった弁当料理も多数準備されているので、ぜひ食べてくださいと言ってきた。


「おお!それは是非食べなくては。とても気になっていたのですよ、「青」と「白」がそちらの弁当がおいしかったと言っていてね。」

今私は冒険者「赤」言葉使いは男性にしなくちゃね!

「ありがたいお話です、この勝負の間ずっと毎日弁当対決使用用のお弁当の売れ行きも良く本当にお二人には何かのお礼をしたいと思っているのです。」



食堂のおっちゃん、あの弁当対決アノ日だけって看板に書いてたのに、毎日やっとったんかーーい!



会場に着くと、お肉の焼くいい匂いが会場に漂っていて、私はお腹がぐぅ~って鳴らないように祈ったわ。王弟様のありがたいお話やら、総合学園長の音頭により、乾杯を行って!さあ!会食よ!

立食なので、好きなのを食べれるわ!

そう思ってたのだけど、会食が始まったら色々な人に捕まってご飯食べれない状況になって、グスンっ!あそこにおいしそうなお肉が!お肉様がいるのに!

この学園都市でお肉ってめったに食べれないのよ!まあ、私はイベントリバッグに野良獣肉があるけど、それは、領地の地元のチビッ子たちがお小遣い稼ぎで狩ってきた小物ばっかりなので(私やオギロ爺達などが買ってあげてるのだ)、豚ッぽい魔獣のお肉があそこで焼かれていて食べたいわあ・・・私が頼んだ施術用に倒した魔獣は食べれないタイプなんだよお!ああ!アッチには野鳥が!

おいしい魔獣は施術や防具には向いてなく、まずい魔獣や食べれない魔獣などが施術や防具に向いている。

「赤殿の武勇伝は最近よく耳にしておりました、さすが赤殿でございますな!」

うんうん、もう上辺だけの会話いらないよ!

お肉!!!おにくぅ~~!

「赤殿、今回うちの食堂の、」

食堂の料理長が話しかけてきたので、その瞬間料理長に掴み掛かってしまったわ。

「ああ!うちの青と白が言っていたあのお弁当ですね!あちらがそうですか?おいしそうですね」

そう言って、お肉コーナー行って豚肉に似たお肉を小皿に取って、ガブリっとな!


「・・・・・・・・・」

塩と、少しの胡椒と、香辛用葉かな?


次、野鳥らしい肉を取って バグリ・・・・

「・・・・・・・・・」

塩と香草かな?あとすこしピリっとくる味かな?



この世界調味料はそんなに無いので、こちらの世界ではこの味付けはきっと町民や学生には大人気だろう、

「どうでしょう?赤殿?今大人気で学園都市でも今この味付けが流行しています。」

周りを見渡すと、どうやらその様で、皆笑顔で食べている。

まあ、私は今「赤」という、冒険者なので、顔に赤い仮面をつけているし、しかも食べるときだけ下の部分を上に上がるようになっている。つまり表情が見えないのだ。残念な顔をしている表情が見えないのだ。

普段なら、この味付けでも、おいしいと思い食べるが、ちょっと期待が大きかったのでソノ分やっぱりがっかり感が出てしまった。青と白がおいしかったって言うからさ、あの食い意地の張った二人が言うから~。


・・・・・・ う~~ん・・・


「どうでしょう?赤殿?」

目キラキラさせておっさんが聞いてくる。

「おいしいですね。香草がいい味がでてます、本当に」

言うしかないな。うん、今私は冒険者「赤」大人の男、大人の出来る男、大人のお世辞の言える男!

「ありがとうございます!赤殿にそう言ってもらい、本当にこの一ヵ月半の苦労も報われます。」

そうだよね、二ヶ月ちょっと双方工房の口喧嘩をずっと見て、その後一ヵ月半は弁当対決。

大変だっただろうな、この料理長も。うん、何かしてあげよう。

何がいいかな?

「私の仲間の青と白が、お店でメニューで色々お邪魔したと聞いてます、そのせいでお弁当対決になってしまい、本当になんと言ったら、・・・・・私が何か料理長に・・あの二人の代わりに・・・お詫びを」

「いいえ!!!本当に有難く!この一ヶ月本当に有難かったのです!」

「いえ。そうは、言われても・・・ああ そうだ では、遠方のある国の料理を今からこのお肉でいたしましょう。この国は、遥か遠き場所にあるのですが、どうでしょう?」

「おお!それは!ご褒美として、いただきます!」

食堂のおっちゃんの料理人のプライドを傷つけずにこのお肉をおいしく食べたかっただけですが・・

ごめんよ おっちゃん 


今あたしは、あの料理を食べたいんだ この肉をつかって!

この超高そうな肉をつかって!



テレテッテテ!テレテテッテッテッテ!


冒険者「赤」の00分クッキーング!

いろんな人が来ているので、学園都市総合学長に料理をしていいか問い、色々手を回してもらい。

結局調理場で調理しようと、思っていたのに、会場でやってくれといわれた、遥か遠き国の料理する場を見たいとな、まあ見世物だね、他は骨と皮学園の喧嘩しか見世物がないしね。

この会場では私達審査員は魔術NGなので、火はそこにいる警備兵の火魔術で出してもらえることになり、机を一つ持ってきてもらい、あとは、今回の会場で使用した他の調味料を準備してもらった。

だが、「赤」は料理には手をだしてはダメなんだな 料理長のプライドを守らなくては!

そう、作るのはおっちゃんだ。

「まずは、野鳥の肉に付けるソースを、砂糖大匙5と、そこにある柑橘系の果物を一個絞って入れて、塩は本当に少しでいいので小さじ1でそれと香草粉末、ベック粉末、この醤油調味料を入れる」

「赤殿その醤油とは?」

「遠方の国の調味料ですが、これは、ランズベルク領で最近作成されている醤油です、この国で作成されたものですので、ご安心ください ほら大丈夫です。」


そういって、私は醤油を手に何滴か落とすと 口にはこんでなめた。

う~ん うまい!

「そして、野鳥の肉を焼きながらこのまぜたソースに何度も浸けながら焼いてください、次のお肉ですが、この野獣の骨付き肉もほぼ同じソースを使いますが、少し調味料を増やしますこのみじん切りにしたジンヤー、黒胡椒をあら引きで、スパックを入れます、他は手順が少し違います。焼く前にさきほど作成したソースに漬け込みます、手でソースが中まで味がいくように手もみしてください、本当なら子三時間つけておいたほうが 味がしみこんでおいしいです。が、だれか時間速度促進の魔法使えるお方いらっしゃいますか?三時間ほど、肉とソースの時間を促進願いたいのですが。」


「我がやろう!」

王弟様が わくわくしながらやってきましたよ。

本当に楽しそうですね。


私の指示どうりに料理長が下ごしらえしていきます。


「火力は微火力で、ジワジワ焼くので、かなり弱い火魔法でずっと同じ火力でお願いいたします。」

難しい注文だよね、警備隊の中でも一番上っぽそうなおっさんが来てやることになった。

「まかせておいてください、嫁が孫の誕生日に鳥の丸焼きを火魔法で作成させられたことが何度もあるので安心してくだされ、これは、包む感じで?」

なんと、まあ、安心して任せられます。

「いいえ、下から焼くので上には火魔術は必要ではないですね、遠火の火力で焼ける感じが一番おいしく焼けます」

網の上に 野鳥肉を竹の棒に刺して、野獣の肉も乗せて 焼き始めます。

いい匂いが会場を包みますね、全員調理に興味ありまくりですね。

料理長には軽く焦げ目が出来るまで野獣の肉はひっくり返してはダメという指示を出し、なぜか某公正管理委員が野鳥の肉をソースの瓶につけてますが。

満面の笑みで

「私昔王城の料理室に見習いで入たんですよ」

そう言って、楽しそうに焼きながらソースを浸けていく。

「野鳥は 「焼き鳥」という、遠い国の料理なのですが、焼きながらソースを何度も浸ける作業をするのです、それによってこの匂いも焼き鳥の料理といっても過言ではないと私は思います。」

私の説明に会場の皆さんもうなずきます。王弟様は一番最前列をキープして、ずっと待ってますね。焼けるの。

「焼き鳥は、焼きたてを食べるのが一番ですので、焼けた順に皆さん食べていかれるのがいいと思います。野獣の肉が焼けるまで野鳥のお肉をどうぞ、そろそろ焼けたころですし。」

「おお!そうか!では!さっそく我が!食べよう!」

いあ!あんた!ダメだろ!王族でしょ!誰か!毒見してえええええええ

ああああああ!毒見せずに食べちゃったよ!このおっさん!

「おおおおおお!なんと!これは!「毒見をしてくださ」うまい!初めての味だな!これは甘いな!口当たりもよい!皮がうまいな。」

私の言葉の前に食われてしまった・・・・警備兵を見たよ私は、やばいこれ私毒見していない食べ物食べさせた人って思われて・・・無かったか・・・警備兵の皆さん「あ~あ~食べてる、いつも自分勝手なんだから」って言ってるし。大丈夫か?私?うん 大丈夫そうだ。

他の皆さんにも、焼けたてを召し上がってもらいながら、

「おいしい!」

「なんと!このような味付けがあるとは!」

「初めての味だ」

なかなか良い感想をもらえてよかったです。


さて、そろそろ野獣も焼けたかな?


そして王弟様よ、野獣の肉も一番に食べようと焼いてる前から一歩も引かないとは、

「この野獣の肉も、先ほどと同じ味か?」


「いえ、先ほどの野鳥は甘い味付けでしたが、こちらの野獣はそれに少しスパックと胡椒で味がピリっとくるお酒の進む味付けの濃いい肉になってます、冷やしたエールを準備してもらえますか?こちらはエールに合う味付けになってます、もうすこしで焼きあがります。遠い国ではこの野獣の肉を「スペアリブ」っていうのです、骨付き肉を焼いた料理なのですが、むこうの国ではスペアリブという料理は手でそのまま行儀悪くかぶりつく食べ方をするのですが、熱々スペアリブ食べて冷やしたエールで口をさっぱりさせて、また肉、そしてエールこの繰り返しが最高にうまいと思うと教えてもらった人が言ってました、肉汁がついた手をなめるのが最高の幸せとも言ってましたな。ハハハ実は私も手つかみで食べるスペアリブは大好きなのですが無作法で申し訳ございません。皆様にはフォークとナイフを用意いたしましたので利用ください。」


私の言葉を聞いて、会場のエールを警備兵達が魔法でどんどん冷やしていく。

「ああ エールを入れる飲み物の器も冷やしてください、入れ物を冷やすと、さらにエールが最高になりますよ。」

会場の皆がこっちを見てくる。騙されたと思ってやってごらんなさいよ。

冷えたエールをぬるい器に入れて飲むのと、キンキンに冷えた器に入れて飲む差をその身で思い知れ!


「まだかの!?」

王弟様よ・・・・毒見を・・・

「焼けましたが、毒見はしてく「焼けたのだな!パク!あっつーーー!これは!うまいぞ!」ださいま・・・・」


また、食ったよ!下々の話きいてよ!

しかも、手づかみだ、王族はそんなことしないはずなのに、焼けてる網の上の野獣の肉の一番でかいのを、まさか、ずっと狙っていたの?あの一番大きな肉。


「むむ!エーールがいつもより冷えていて、いつもよりうまいぞ、そして肉を・・・・もぐもぐ・・・これは最高だな この肉まったく臭くないぞ?しかも甘辛い?しかも先ほどよりも軟らかい。モグ・・グビ・・冷えたエールで肉の脂を流し込むのがこれほど美味とは、肉の中までソースの味があるな。」


王弟様よ、右手に肉、左手にエール、王族に見えないぞ?

会場を見回すと、だれもフォークとナイフつかってないな・・・

おかしいぞ?あんたらかなりうちの国の上層部だよね?

私の思いが分かったのか王弟様が、


「赤殿が申したのではないか、手づかみで食べるのが一番このスペアリブとやらをおいしく食べる方法だと、確かにそのとおりだ、この手についたソースをなめるのは、最高だな!」

そう言うとエールを飲む。ぷはあ


「肉臭くないのは、ジンヤーを刻んで入れて臭みを消しているのです、三時間漬け込んだので肉も柑橘系果汁の成分でやわらかくなりましたし。」


「なんと!」

「そのような工夫が!」

「それにしても、この肉とエール!」

「肉とエールがよくあう!」

「エールがうまいな!」

「この甘い後にくるピリとした味がいいですね。」

「このような料理は初めてじゃ。」


会場のあちこちで ぷはあ~ が聞こえてくる。

ぷはあ~の中でも 骨と皮の学園長は口喧嘩しながらエールを飲んでるわ。

もう、仲悪いんじゃなくって仲良すぎでしょ!



野鳥と野獣の肉が無くなるまでこの会食は続き、醤油を譲ってほしいとエールに酔った王弟様に涙ながらに懇願され警備兵達が後ろでお願いしますと手をあわせるので、手元にあった醤油を三瓶渡した。

そして、料理長と某公正管理員の二人がレシピを必死に書いていた。

二人にも醤油を一瓶づつ他の皆に分からないように、こっそり渡しておいた。



私は思う、醤油は偉大だ。ランズベルク領で醤油をもっと作成するようにかわいい弟のカイルに手紙を出しておこう。




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