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7 同盟設立(2) =第一回同盟会議=

「漬物ぉぉぉぉ!!!」


「卵焼きぃぃぃぃ!!!」


私の部屋で二人はまだ、テンションMAXだ。

かわいい女子二人が血眼になってご飯を食べる絵図、ある意味怖い。

じつは、私もTKGが完成した後こっそり一人で深夜TKGを食べながら声の出さない絶叫を出しながら食べた歴史がある。

真っ黒な部屋で蝋燭一本でTKGをたべる少女・・・・こわいわぁ・・






だけど、そろそろ会話をしないとね☆

転生仲間だ!うきうきワクワク☆キャ!いろんな話で盛り上がらなきゃ!



「たくさん食べてね。色々お話もあるし、おしゃべりしながら食べましょうよ。」

二人に、こちらの世界の一般的な白茶を出した。


「ありがとう!卵ご飯久しぶりすぎでぇ・・・おいしい・・本当においしい。」

アリッサが涙流しながら豪快に卵かけご飯二杯目を食べ始めた。


「ポリ ポリ ポリ パリ 漬物本当に 漬物・・・。 おいしいいいい・・」

自己紹介の時と違って、小さな声でエルザが漬物を必死に食べる。


「よかったわ。喜んでもらって、私もこのTKGを食べるまで 二年間かかったの。」

食べれるまでの長かった二年間を思い出して感無量だわ。


「「二年間・・・」」


「ええ、二年間かかったの 生で食べれる卵を作成するところから始まって。」


「たしかに、生卵こちらでは食べること出来ないわね、あぶないし。」


「そうね。生で食べたら、お腹壊すものね。この卵本当においしいわね・・・」


「でしょ? これエサも管理して栄養考えて養鶏場管理しているのよ。」


「すごいわね!だから生でもいけれるのね。」


「生卵ってコッチの世界では 料理ないもんね・・・・」


「アッチでは 生卵っていったら何か他に料理あったかしら?」


「ん~・・・・・・ すき焼き?」


「「「・・・・・・・・・・・・」」」



アリッサの TKGを食べる手が止まった。


エルザの 卵焼きを取るための箸が 止まった。


私の白茶を飲もうとした手が 止まった。


その瞬間3人が止まった。


















「第一回 スキヤキL!O!V!E!生卵浸けて食べるぞ!会議を行いたいと思います。司会進行役は 私アリッサ!書記はエルザ嬢!解説、ご意見番はフィオーナ嬢です。まずは ご意見番のフィオーナ嬢!問題点をよろしくお願いします!」


「はい! まずは、一つ目です!すき焼きの具の 「お豆腐」です!こっちの世界にはありません!

作成するには、「にがり」が必要です!大豆はうちの領地で現在植えていますので、問題はにがりです!にがりを作成するには、海水が必要なのですがうちの領地は陸地で海がございません、海に面した領地に知り合いもいません!」



エルザがノートに書き込んでいく


豆腐がない=>にがりが必要=>海水が必要=>海に面した場所が必要


「私にも知り合いは居ないわねえ。エルザ嬢貴方は?」


「私にも知り合いは居ないわ。人がいない場所で勝手にやったらダメなの?」


「う~ん 塩を作る過程でかなり火で海水を沸騰させるから煙もでるだろうし、それに、燃料になる木をかき集めるから そこの領地の薪を使うことになるから 万が一もめた場合が一番問題になりそう。人がいない場所っていうのも探しても、村に住んでない現地の人もいるしね。」


私が解説していたら、アリッサが手をたたいた。


「人が住んでないっていうなら、無人島は?」


「「!!!!!」」



エルザが ノートに書いた


豆腐がない=>にがりが必要=>海水が必要=>海に面した場所が必要=>無人島を探す(決定)



「では、次の『具』は シラタキですが。フィオーナ嬢、案がありますか?」


「ありません!現在も『こんにゃく芋』を何年も探している最中です。悔しいです本当にこんにゃく芋さえ手に入ったなら、しらたきモドキがきっと作成できたでしょうに・・・・・。無念・・・・」

私も力を入れて机に拳を叩きます。



「く・・・・・・・・」

アリッサが膝から床に落ちる・・・・


「なんと・・・・」

エルザが机に突っ伏す。



「ですが!議長!書記長!この場にて、発表したいのですがよろしいか!?」

声を上げて二人の肩に手を当てた。


「ネギはありますよ!」



ぱああああああぁぁぁぁ! 二人の笑顔が素敵です。




エルザが ノートに書いた



ネギはある!!!!!ネギ!








「こほん! 失礼した、議長として、少し興奮してしまったね。うん、落ちついたわ、フィオーナ嬢他に問題点はありますか?」


「そうですね、他は 似たような食材があります、人参ぽい野菜やら 椎茸ッポイキノコやら、青野菜でも似た様なものがありますし。ああ 底が平らな鋼鉄鍋を作らないと無いですね。あとは・・・・

・・・・・・ 牛肉ね・・・・・・・」


そう この世界牛肉なんてめったにお目にかかれない。

雄牛=労働力 雌牛=牛乳 なので 老牛になった牛をお祭りのときに潰して食べる時ぐらいしか食べれないのだ。



肉で食べるのは 魔獣やら、野獣やら、山猪やら、山狐とか、野良獣達なのだ。しかも食べる用で飼育していないため、筋肉が多く筋が多く硬い。さらに脂肪が乗ってないのだ。山の近くで狩られ、街に運ばれるうちに痛んでしまうため、乾燥肉が一般的に出回っているし、大きい街などで生肉を買おうと思うなら超超高級食材なのだ、さらにこちらの世界で霜降りなんて見たこと無い。

私の魔法具イベントリバッグの中に牛肉なんて超超超超超高級食材なんか入っていないわ。近所の農家の子供が狩ってきた野良獣ばっかり入ってるわ。









エルザがノートに力強く大きく書いた。



すき焼き死活問題    牛 肉 が 無い !!!!!!!













そう、すき焼きの 目玉の 牛肉が無いのである。

まさに、すき焼き同盟の地盤が緩みかねない問題である。



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