一日目《部室》僕×先輩
今日の授業もようやく終り放課後になったので、昨日とある理由で入部することになった部活へ向かうことにした。
先輩「おはよう」
僕「・・・今、放課後ですよ?」
先輩「うちの部の挨拶は、創立以来いつでも「おはよう」」
僕「昨日、ようやく「部」に昇格したんですよね?」
先輩「おはよう」
僕「・・・・おはようございます」
先輩「では、部活をはじめます」
僕「あの、まだ僕たち二人しかいませんけど」
先輩「問題ない」
僕「他の人はどうしたんですか?」
先輩「みんな用事で今日も来ない」
僕「よく、同好会から「部」になりましたね」
先輩「部員の数さえいれば、問題ない」
僕「問題あるような・・・」
先輩「部活中は私語禁止」
僕「・・・ちなみに、今日は何をするんですか?」
先輩「部屋の掃除」
僕「確かに掃除のしがいのありそうな部屋ですが、何で部活初日で部室の掃除なんですか」
先輩「今まで使えなかったから」
僕「そういえば、この部室使えるにも今日からですもんね」
先輩「先月、ここで鍋をやった時にボヤ騒ぎがあって、昨日までは使用禁止になってた」
僕「え!?去年からこの部屋使ってたんですか」
先輩「ずっと前からここはうちの部が使ってる」
僕「部室がきたないのは先輩たちが掃除しなかったからですね」
先輩「あの頃は楽しかった」
僕「まだ、1ヶ月しかたってませんよ」
先輩「もう、あの頃には戻れない」
僕「いや、すぐに戻れますよ」
ーーーー小一時間経過ーーーー
僕「さて、ようやく部屋が片付いてきましたね」
先輩「さすが私、やれば出来る子(キリ」
僕「先輩はほとんど見てるだけでしたが」
先輩「私もちゃんと片付けした」
僕「ええ、雑誌を読みながら本棚にしまってましたね。読まずに片付けていたらもっと早く終わっていましたが」
先輩「時間は有効に使わないとダメ」
僕「有効に掃除してください」
先輩「意見の相違ね。しょうがないジャンケンしましょう」
僕「何でここで、ジャンケン何ですか」
先輩「部内の争いごとは、ジャンケンで決める決まり」
僕「ウチ麻雀研究部ですよね。そういうときは、麻雀じゃないんですか?」
先輩「あんなのは、時間がかかるだけで使えない」
僕「ウチの部の存在理由が揺らぎますね」
先輩「そういう訳で、私が掃除をするかしないかをジャンケンで決めましょう」
僕「いつの間に議題が掃除をするかしないかになったんですか」
先輩「ジャンケン」
僕「こっちの意見は完全スルーですか」
先輩「ポン」
僕「チョキ」
先輩「パー」
僕「・・・」
先輩「⁉」
僕「それじゃあ、しっかり掃除してくださいね」
先輩「(~_~;)」