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じゃんけん、ぽん!  作者: うえお亜依
一年一学期
2/4

一日目《部室》僕×先輩

今日の授業もようやく終り放課後になったので、昨日とある理由で入部することになった部活へ向かうことにした。



先輩「おはよう」


僕「・・・今、放課後ですよ?」


先輩「うちの部の挨拶は、創立以来いつでも「おはよう」」


僕「昨日、ようやく「部」に昇格したんですよね?」


先輩「おはよう」


僕「・・・・おはようございます」


先輩「では、部活をはじめます」


僕「あの、まだ僕たち二人しかいませんけど」


先輩「問題ない」


僕「他の人はどうしたんですか?」


先輩「みんな用事で今日も来ない」


僕「よく、同好会から「部」になりましたね」


先輩「部員の数さえいれば、問題ない」


僕「問題あるような・・・」


先輩「部活中は私語禁止」


僕「・・・ちなみに、今日は何をするんですか?」


先輩「部屋の掃除」


僕「確かに掃除のしがいのありそうな部屋ですが、何で部活初日で部室の掃除なんですか」


先輩「今まで使えなかったから」


僕「そういえば、この部室使えるにも今日からですもんね」


先輩「先月、ここで鍋をやった時にボヤ騒ぎがあって、昨日までは使用禁止になってた」


僕「え!?去年からこの部屋使ってたんですか」


先輩「ずっと前からここはうちの部が使ってる」


僕「部室がきたないのは先輩たちが掃除しなかったからですね」


先輩「あの頃は楽しかった」


僕「まだ、1ヶ月しかたってませんよ」


先輩「もう、あの頃には戻れない」


僕「いや、すぐに戻れますよ」



ーーーー小一時間経過ーーーー



僕「さて、ようやく部屋が片付いてきましたね」


先輩「さすが私、やれば出来る子(キリ」


僕「先輩はほとんど見てるだけでしたが」


先輩「私もちゃんと片付けした」


僕「ええ、雑誌を読みながら本棚にしまってましたね。読まずに片付けていたらもっと早く終わっていましたが」


先輩「時間は有効に使わないとダメ」


僕「有効に掃除してください」


先輩「意見の相違ね。しょうがないジャンケンしましょう」


僕「何でここで、ジャンケン何ですか」


先輩「部内の争いごとは、ジャンケンで決める決まり」


僕「ウチ麻雀研究部ですよね。そういうときは、麻雀じゃないんですか?」


先輩「あんなのは、時間がかかるだけで使えない」


僕「ウチの部の存在理由が揺らぎますね」


先輩「そういう訳で、私が掃除をするかしないかをジャンケンで決めましょう」


僕「いつの間に議題が掃除をするかしないかになったんですか」


先輩「ジャンケン」


僕「こっちの意見は完全スルーですか」


先輩「ポン」


僕「チョキ」


先輩「パー」


僕「・・・」


先輩「⁉」


僕「それじゃあ、しっかり掃除してくださいね」


先輩「(~_~;)」

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