表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
緋鷺 SCARLET HERON 【SHADOW EXTRACTION】  作者: 詩野忍


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/12

Case IV: 氷の陰謀 −Short Vol. −

緋鷺 SCARLET HERON

の神話は

砂漠の灼熱

霧の冷徹

ジャングルの湿熱

を越え今

永久凍土の極寒へと凍てつく

佐藤美和子総理の決断を

全員無事!

と示したが

影の脅威は尽きない

シベリア東部

北極圏に近い永久凍土地帯

邦人エネルギー研究者・北川雪子(45歳、東京大学教授)

が北朝鮮系スパイ組織

 「影の狼団」

によって拉致された

拉致から120時間

暗号化動画で

雪子が氷の檻に閉じ込められ

 「核の冬が訪れる」

という脅迫が響く

犯人リーダーは

キム・ソンヒ(40歳、元北朝鮮人民軍特殊工作員)

彼女の組織は

核技術盗取と諜報活動で悪名高く

雪原を迷宮化

ロシア政府は「領土主権」で協力拒否

米国CIAは「地政学的リスク」を理由に静観

中国・韓国も「中立」を盾に沈黙

佐藤総理は午前4時56分

緋鷺 SCARLET HERON 指揮所で厳命した

「緋鷺 SCARLET HERON 始動

  作戦名『アイス・ヴィーナス』

 目標は北川雪子の奪還

 氷の陰謀を砕け」

戦闘指揮官・林美奈子(42歳、元陸上自衛隊冬季戦闘訓練教官)

彼女の目は吹雪のように鋭く

凍りつく決意を宿す

零下40度の雪嵐で

10人の日本国女性が繰り広げる

極限の120時間を

リアルタイムで刻む

風の咆哮

凍傷の痛み

核の影まで

緊張を頂点に高まり

突然のブリザード

仲間間の疑念

敵の罠が

緋鷺 SCARLET HERONの

姉妹達の限界を試す

緋色の光が

氷原を溶かす

氷の深淵で

何が彼女達を

砕こうとするのか

 Case IV: 氷の陰謀

 『白夜の檻は凍てつく静寂を抱く』

 ICE VENUS EXTRACTION


00:00:00 – 作戦発令(愛知県蒲郡市海陽町・首相官邸 別館地下3階 緋色指揮所)

 警報サイレンが低く唸り

 部屋の空気が氷のように冷える

 林美奈子は白の極寒耐性スーツを纏い

 9名の隊員を前に立つ。

  「緋鷺 SCARLET HERON

   即時ブリーフ

   凍死は敗北だ

   生き延びろ」

 声は凍てつき

 雪嵐の予感を孕む

山本優美(38歳、元外務省アジア大洋州局・諜報主任)

 が衛星画像を展開。

  「目標はシベリア・ヤクーツク近郊の廃棄核施設

   地下シェルター構造

   深さ15m

   敵数は推定30~40名

   武器はAK-12

   RPG-29

   核汚染センサー確認

   雪子さんの位置は地下2階西室

   拘束ベルト

   ブリザード警報中

   視界1m未満」

小川香澄(35歳、元特殊作戦群狙撃手・寒冷地専門)

 がライフルを調整

  「Barrett M82A1

   .50BMG弾

   Leupoldスコープ耐凍仕様

   サブとしてMP7 PDW

   極寒で銃身凍結対策にヒーター装着」

中田あかり(32歳、元自衛隊寒冷地医療隊医官)

 がメディカルキットを厳重点検

  「凍傷

   低体温症

   放射線被曝想定

   アドレナリン

   保温フォイル

   放射線測定器

   IVウォーマー完備

   零下耐性テント内処置」

佐伯遥(33歳、電子戦・ハッカー、元防衛省サイバー防衛隊)

 がコンソールを操作。

  「敵周波数HF 3-30MHz

   ECMアイスシールド準備

   衛星リンクはGlobalstar軍事仕様

   レイテンシ150ms

   GPS凍結対策で磁気コンパス併用」

西村美咲(31歳、元航空自衛隊偵察隊・雪上移動担当)

 がサーマルゴーグルをテスト

  「AN/PVS-31白リン管

   IR/熱源耐雪モード

   吹雪中距離300m識別

   スキー・スノーシュー装備」

東野奈美(34歳、元施設科・核爆破専門)

 が爆薬を凍結テスト

  「Thermite爆薬×12

   核扉破壊用

   遠隔起爆器耐寒バッテリー

   放射線シールドグローブ」

大島由美子(37歳、元公安心理分析官・交渉エキスパート)

 がプロファイルを睨む

  「キム・ソンヒ

   忠誠心強固

   父を粛清され

   核復讐に燃える

   弱点は

   『孤独の氷』

   交渉で家族の喪失を突け」

河合恵(30歳、元ヘリパイロット・極地飛行担当)

 がシミュレーターを確認

  「Mi-8AMTSh改装型

   耐氷ローター

   低空侵入高度10m

   ピックアップポイントは

   目標から3km北の凍土平原」

池上真由(29歳、朝鮮語・ロシア語通訳・元大使館員)

 がフレーズを反芻

  「降伏勧告

   保護保証

   朝鮮語バージョン準備完了」

森田彩乃(39歳、元統幕寒冷戦略立案官)

 がタイムラインを氷のように刻む

T-0  :アラスカ経由ウランゲリ島発

T+5:20:シベリア上空侵入

T+7:00:目標降下

T+7:30:突入開始

T+8:00:目標確保

T+8:45:ヘリ脱出

T+14:00:アラスカ帰投予定。ブリザードで+1時間遅延リスク高

 全員の息が白く

 緊張が体温を奪う

 美奈子が囁く

  「氷は敵だ

   心を凍らせるな

   一瞬の迷いが

   全員を埋める」

03:45 – 愛知県蒲郡市海陽基地発(C-17 Globemaster III極地仕様)

 機内は零下予報で暖房全開

 隊員たちは地図に指を這わせ

 凍傷シミュレート

 優美が緊急更新

  「ソンヒが雪子さんを核室に移送

   放射線曝露開始

   意識混濁

   凍傷兆候」

 香澄が拳を握り

 爪が食い込む

  「急げ……凍死する」

 美奈子が冷徹に制す

  「焦りは氷割れを呼ぶ

   計画を信じろ」

19:30 – アラスカ・エイルソン空軍基地近郊秘密ポイント

 C-17から降り

 Mi-8ヘリへ

 恵がエンジン始動

 氷の粒子がローターを叩く

00:15 – 目標上空(高度50m、ブリザード中)

 美咲がドアを開け

 パラシュート準備

  「熱源35名

   パトロール強化

   雪崩リスク検知」

 美奈子の合図

  「無線暗号

   声は風に奪われる」

 チームは吹雪に飛び込む

 着地時

 雪が膝まで沈む

00:40 – 地上潜入開始

 視界ゼロの白い地獄

 距離5km→4km→3km

 美咲が地雷探知

  「核廃棄物IED

   凍土で感度高」

 奈美が解除中

 手が凍りつく

  「指先感覚なし……」

 一瞬のミスで爆発寸前

 心拍が耳鳴りを呼ぶ

01:05 – 施設外周200m

 香澄がスコープで敵ロック

  「哨兵4名

   風で揺れる

   距離150m」

 美奈子のサインで

 香澄が4発

 銃声が風に飲み込まれるが

 血の熱気が雪を溶かす

 遥がECM起動

 敵通信凍結

01:15 – 入口破壊

 奈美が

 Thermiteを扉にセット

  「融解3分

   放射線漏れ注意」

 炎が雪を蒸発させ

 蒸気が視界を悪化

 チーム突入

01:20 – 地下2階突入

 廊下は氷結

 足音が響く

 香澄と美奈子が先頭

 角ごとにクリア

 敵5名乱入

 近接戦

 香澄のMP7が連射

 血が床に凍りつく

 あかりが叫ぶ

  「放射線上昇!

    マスク着用!」

01:25 – 核室前

 雪子が見える

 体は震え

 皮膚青白

 あかりが駆け寄るが

 罠作動

 ガス噴出

 あかりのマスクがずれ

 咳き込む

 「毒……続行!」

 由美子が朝鮮語で吠える

  「武器を捨てろ!

   氷の孤独は終わる」

 ソンヒが

 AKを構え現れる。

  「資本の氷鬼ども!」

 美奈子が対峙

 風の咆哮が心理を削る

  「ソンヒ

   父の死は悲劇

   でも核で世界を凍らせるのか?

    孤独の氷を溶かせ」

 ソンヒの目が揺らぎ

 雪嵐が窓を叩く

 由美子が追撃

  「降伏せよ

   家族の幻を追うな」

 ソンヒの指が凍り

 銃が落ちる瞬間

 香澄がタックル

 激闘中

 ソンヒのナイフが

 香澄の腕を斬る

 血が噴き

 凍る

01:30 – 確保

 あかりが

 雪子の拘束解除

 自ら毒に侵されながら解毒剤

  「凍傷III度

   心停止寸前

   急げ!」

 美奈子が

 雪子を抱え

  「日本国の姉妹が来たから

   耐えて!

   氷は溶ける」

 雪子の息

  「……核……拡散を……

   止めて……」

01:35 – 脱出開始

 敵増援40名

 雪嵐が銃声を増幅

 奈美が通路爆破

 崩落で道塞ぎ

 振動が雪崩誘発

 緋鷺 SCARLET HERON

 は雪中疾走

 香澄の傷が悪化

 視界模糊

  「置いて……」

 美奈子拒否

  「誰も凍らさない!」

 恵のヘリが嵐で揺れ

 待機

 ロープで引き上げ中

 敵ヘリ接近

 激しい空中戦

02:00 – ヘリ脱出

 エンジン咆哮

 追撃ミサイル回避。

 美奈子が報告

 声震え

  「ターゲット確保

   負傷3名

   重症1

   帰投中」

 総理の声が嵐に混じる

  「必ず生き抜いて

   あなた達が

   希望の緋色の太陽だから」

08:45 – アラスカ基地

 雪子は解凍室へ。

 緋鷺 SCARLET HERON

 は凍傷を負い

 互いの手を温め合う

 美奈子が吐息

  「氷の陰謀

   砕いた

   一人

   連れ帰れた」

 だが

 核の影は

 まだ溶けていない……

Case IV 氷の陰謀 は完結した

10人の日本国女性

緋鷺 SCARLET HERONが

極寒の永久凍土で

一人の叡智を

救い出した瞬間は

緋色の炎が氷河を溶かすようだった

林美奈子の凍てつく指揮

山本優美の冷徹な諜報

小川香澄の不屈の射撃

中田あかりの命懸けの医療

それぞれの魂が凍りつき

究極のハーモニーを生んだ

吹雪の絶望

凍傷の苦痛

核の恐怖が

緊張を頂点に高めた

しかし

緋鷺 SCARLET HERON

緋色の戦いは果てしない

佐藤総理のもとに

次の暗号が

凍りつくように届いている

太平洋の孤島

フィリピン海域の無人島

邦人海洋生物学者・南野海子(48歳)

が中国系秘密組織

 「龍の爪」

に拉致された

波涛の映像から送られたのは

彼女の潜水服と

 「海底の帝国が目覚める」

という脅迫

背後に潜むのは

女性工作員首領

リー・メイリン(43歳)

緋鷺 SCARLET HERON緋色

始動する

海の深淵へ 

次巻

「波の暗礁」

では

台風の嵐

深海の圧力

潜水艦の追跡

そして

女性同士の水面下の

謀略が……

氷の冷たさとは対照的な

波の狂乱の恐怖

次期戦闘指揮官は

美奈子とは異なる

流れるような

柔軟さを備える

彼女達は

再び影となり

海へ潜む

緋鷺 SCARLET HERON

緋色の姉妹たちは

永遠に航海する

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ