表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/25

エマ・グレイス【ハッピーエンドじゃない】


画面に、大きく文字が浮かび上がっていた。


――HAPPY END


祝福の音楽。舞い散る花びら。

王子と聖女エマが、光の中で手を取り合って微笑んでいる。

私は、コントローラーを握りしめたまま、画面を睨みつけていた。

「ハッピーエンドじゃない」

ぽつりと呟く。

「王子とエマは幸せになって良かったよ?でもさ・・・レティシアは?」

画面にはもう、薔薇乙女の姿はない。

断罪され、物語から消えた悪役令嬢。

「なんで誰も助けてくれないの」

コントローラーを机に落とす。

「隠しルートもやった。全キャラ攻略した。好感度もイベントも全部回収した。なのに・・・どのルートでも、レティシア死ぬじゃん!!」


天井を仰ぐ。

「救済ルートが無いとか、公式が最大の敵じゃん」

スマホを手に取る。

画面には、レティシアの立ち絵。

赤い瞳。金色の髪。薔薇のような美貌。

断罪の場で、最後まで誇りを失わなかった悪役令嬢。


「もう、私が薄い本作るしかなくない?公式がやらないなら二次創作で救うしかないんだけど?」

苦笑する。


その瞬間。視界が、ぐらりと揺れた。


「・・・あれ?」


頭が重い。

身体が、言うことを聞かない。

スマホが、手から滑り落ちる。

意識が遠のく。

視界がぼやけて何も見えない。


最後に聞こえたのは━━ピロン。

通知。


スマホ画面が光る。


【新作情報】

大人気乙女ゲーム『聖薔薇学園〜聖女と断罪の薔薇〜』スピンオフ作品

『聖女と薔薇乙女』今年冬発売決定



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ