第99話 ロイとの再会
息を切らせてジークフェルドの元に戻ると、3人の騎士たちが目を見開き、驚愕の表情を浮かべていた。
ロイに飛びついたのははしたなかったかもしれないけど、そんな驚くことかしら?
リアはここまで驚かれたことに驚きつつ説明することにした。
「私の領地で取引のある商人さんなんです。小さい時からすごく可愛がってもらってたんです。こんな所で会ってびっくりしました。」
リアが笑顔でロイのことを話すと、ライアンが眉をひそめた。
「商人?」
「あー、リア。前に言ってた人だな。離宮で詳しく聞かせてもらおう。こんな所で長く待たせて悪かった。じゃあ、お前たちも元気でな。」
ジークフェルドは早口でそう言うと、リアの肩を抱いて少し強引に回廊を歩き始めた。
騎士たちは、元の位置に立ったままこちらを見ていた。
彼らから少し離れた所で、ジークフェルドが足を止めた。
「あいつらに言い忘れたことがあるから少し待っててくれ。」
ジークフェルドは3人のところに走っていくと何かをささやいているようだった。
そして、それを聞いた騎士たちがブンブンと首を縦に振っているのが見えた。
その後、再び走って戻ってきたジークフェルドと離宮に戻ったのだった。
リアたちが去った後、クレイグが尋ねてきた。
「ユーフェミア様のご息女ですか?」
それに対しロイはぶっきらぼうに頷いた。
先ほどの笑顔が嘘のようだ。
「母上様の幼い頃にそっくりですな。それにあの目は・・・」
続きを言いかけたクレイグを手で制し、ロイが歩き出した。
「話は後だ。あいつらを締め上げるぞ。」
そしてロイは訓練場の対面に立つ3人の騎士たちのところへと向かったのだった。




