表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひみつの姫君 ~男爵令嬢なのにくじ引きで王子のいる生徒会の役員になりました!  作者: らな


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

94/157

第94話 ジークフェルドの想い

一方、部屋へ戻ったジークフェルドもドキドキする胸を左手で押さえていた。


やばい、リアが可愛すぎる・・・。


元々幼いころから父の部屋に飾ってあった妖精のような少女の絵にほのかな恋心を抱いていた。

ジークフェルドの好みドンピシャだったのだ。


この子はどんな表情で笑うのかな。

この子はどんな声で話すのかな。


そんな事を考えながら、空想の中で彼女と遊んだり話したりしたこともあった。

少し大きくなって、その絵の少女が自分の叔母ですでに亡くなっていると聞いた時は悲しくてショックを受けた。

しかし、絵の少女は年を取るとることもなければ、王宮を訪れる口やかましい令嬢たちのように媚を売ってきたりすることもない。

ジークフェルドにとって、けがれることのない永遠の初恋だったのだ。


アルノーでリアを初めて見た時、正直がっかりしたことは否めない。

あの初恋の少女の娘とは思えない田舎くさい娘だったからだ。

それに身体も小さく幼い女の子のようだった。


しかし、実際に話してみると素直で明るく、ジークフェルドが王子と知っていても媚を売ったりすることも無く、本当に性格の可愛い子だった。

血のつながった従妹でもあるし、留学中の1年間を仲良く過ごせたらいい、何か困り事があれば助けてやってもいい。

最初はそれぐらいに思っていた。


ジークフェルドの意識が変化し始めたのは、リアの初潮の時だ。

ぐりぐりしたメガネをはずしたリアは、思いがけずとても可愛らしく、あの少女に似ていた。

小さい子供だと思っていたのに、抱きかかえた身体は柔らかく、いい匂いがした。

それから少しずつ、リアのことが気になるようになっていった。


オースティン公爵邸に連れていかれ、顔や髪の手入れや服装の指導を受けた後から急に垢抜けだし、気付いたらリアを目で追うようになっていた。

そんな時、ルーファスにリアの素性がばれてしまった。

あの男は有能なだけあって、速攻猛烈な勢いでリアにアプローチし始めた。

プレゼントされた高価な髪飾りを金庫にしまっていると聞いた時は流石に笑ってしまったが、正直あれほど押されまくれば、にぶいリアでもそのうちルーファスに陥落するだろうと思えた。


この時はまだ、ルーファスにだったらリアを取られてもいいかという気持ちがあった。


文化祭の演劇でお姫様を演じたリアを見た時、ジークフェルドは諦めて自分の気持ちを認めた。

ピンクのドレスをまといライトを浴びたリアの姿は、子供の頃ジークフェルドの空想の中にいた初恋の少女そのものだったのだ。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ