表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひみつの姫君 ~男爵令嬢なのにくじ引きで王子のいる生徒会の役員になりました!  作者: らな


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/157

第74話 下町

ガラガラガラガラ


帰りの馬車の中で、リアはずっとうつむき涙を流していた。


しばらく走った後、馬車が止まった。

「着きましたよ。」

使者の男性に促されて、リアは馬車を降りた。

しかし、降りた先は見知らぬ場所だった。


人通りもなく、夕方なのに街灯も薄暗い。

地面にはゴミや廃材が落ち、転がっている。


ここ、どこ?


リアは焦って使者の方を振り返ったが、馬車の扉はさっと閉められ、あっという間に走り去ってしまった。


リアは唖然と馬車が去るのを見ていたが、ハッと意識を戻した。


誰かに場所を聞いて、歩いて学院に帰らなきゃ・・・。


恐ろしいと思う気持ちをこらえて、リアが人を探そうとしたその時、3人の若者がリアに近づいて来た。

3人ともガラの悪そうな人相で、ニヤついた表情を浮かべている。

リアが怯えていると、男の一人がリアの手首をつかんだ。


「ひゃあ。めっちゃ可愛いじゃん。この娘とヤッて報酬もらえるとかラッキーな仕事だな。」

「仕事?」


何それ?


リアの疑問に、その男が答えてくれた。

「さっきの馬車に乗ってたおっさんがいるだろ。あいつに頼まれたんだよ。ここに置いて行った娘をめちゃくちゃにしてくれって。」

「なっ!」

リアは絶句した。


公爵様の命令なの?


おびえるリアを見て、他の男が話しかけてきた。

「大丈夫。傷つけたり、殺したりなんてしないさ。俺たちとイイことするだけだ。終わったら学院に帰してやるよ。どうせなら、楽しもうぜ。」

絶体絶命だった。


逃げなきゃ・・・。


そう思っても手にも足にも力が入らない。

恐ろしさのあまりリアがギュッと目をつむった瞬間、男の”ぐあっ”という叫び声が聞こえ、手首をつかまれていた手が離された。


「汚い手でリアに触るな!」

聞き覚えのある声にリアが目を開けると、ジークフェルドが背にリアをかばうようにして立っているのが見えた。


先ほどリアの手首をつかんでいた男はわき腹を押さえ、地面に転がりうめいている。

ジークフェルドが回し蹴りをくらわせたのだ。


残りの2人がジークフェルドに襲い掛かってきた。

「この野郎。何しやがる。」

初めにとびかかってきた男に、ジークフェルドは右手でボディブローを打ち、その直後姿勢を変えたかと思うと、次の男に膝蹴りを食らわせた。

「うげっ!」

男たちは悲鳴をあげ、次々と地面に倒れこんだ。

さすがのジークフェルドもゼイゼイと肩で息をしている。


とその時、最初にジークフェルドが倒した男が立ち上がり、ナイフを片手に背後から忍び寄りジークフェルドに襲い掛かろうとしていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ