表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひみつの姫君 ~男爵令嬢なのにくじ引きで王子のいる生徒会の役員になりました!  作者: らな


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

66/157

第66話 定期テスト その2

2年の定期テストの結果が貼りだされた。


  1位  ヘンドリック・モーリス           510点

  2位  ルーファス・トルドー            482点

  3位  アンドレア・ディアブロン          451点

  4位  ジョン・スミス               418点

  5位  クリス・アルノー              411点

  ・

  ・

  8位  ジークフェルド・リンドブルム        398点


掲示板の前で、生徒がざわめいている。

”定期テストって500点満点だよな?510点ってどういうことだ?”

”モーリス?”


アンドレアは掲示板を見ながら、こぶしを握りしめた。

自分が3位というのも屈辱的だし、1位と2位との点差も気に食わない。

しかも、このモーリスという奴は、いつも10位くらいだったはずだ。

一応その存在を認識はしていたが、全くアンドレアの敵ではなかった男だ。


何か不正をしたにちがいない。


アンドレアはギリッと奥歯を噛みしめた。


その時、辺りがザワザワしだした。

見ると、うす茶色の髪と目をした大人しそうな男子生徒が掲示板の前に現れ、席次を眺めていた。

ヘンドリック・モーリスだ。


アンドレアは怒りにまかせて、ヘンドリックに詰め寄った。

「お前、この成績はなんだ?」

「何とは?」

ヘンドリックは冷静に聞き返してきた。

「しらばっくれるな。いつもこんないい成績じゃなかっただろう。突然、こんな点を取るなんて不正でもしたんだろう!」

アンドレアがヘンドリックの胸ぐらにつかみかかった。


その時、クリス王子が現れた。

「アンドレア。何をしているんだい?」

「クリス様。こいつがテストで不正をしたから、それを告白させようと・・・。」

「不正?どうしてそう思ったのかな?」

「いや、いつもと点数が全然違うので・・・。」

証拠があるわけでもないので、アンドレアの語気がやや弱くなる。


「ああ、それはね。僕が言ったからだよ。」

王子の言葉の意味が理解できなかった。

「殿下が言った?」

「ヘンドリックはくじ引きでたまたま生徒会に入ったけど、一緒に活動していてすごく頭がいいことに気付いたんだ。君なら僕よりいい点が取れそうなのにと聞くと、目立たないように点数を加減していると言うからね。」

「どういうことです?」

アンドレアはヘンドリックをつかんでいた手を放し、クリスの方に向きなおった。


「ヘンドリックの父上が、学院にいた頃に良い成績を妬まれて高位貴族に嫌がらせをされたらしくてね。ヘンドリックは自分も同じ目にあいたくないから、わざと白紙で出したりしてたと言うんだよ。」

アンドレアは自分の父親の所業を知らないのか、”そんなことが・・・。”とつぶやいている。

「だから、僕が言ったんだ。今の学院にはそんなことをする者はいないと思うよ、と。万が一、嫌がらせをしてくるような者がいたら僕が罰してやるから全力でテストを受けてみろと。」



  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ