第63話 小話
リンドブルム国王に連絡を取ると決まった後、エミリアがつぶやいた。
「リアは身体が小さいけど、もう15歳だしさすがに初潮はむかえているわよね?瞳の変化はいつ頃から起こったのかしらね。」
リンドブルムゴールドの瞳は、もっと変化を遂げるのか、今が完成形なのか。
「リアの初潮は3か月前ですよ。」
叔母の言葉を聞きつけ、ジークフェルドが答えた。
「「えっ?」」
エミリアとクリスが同時にジークフェルドに疑惑の目を向けた。
どうしてそんな女の子のプライベートな事を知ってるんだ?
普通、仲のいい女友達でもそんなことは知らないだろう。
まさか、ストーカー・・・?
「えっ?」
ジークフェルドも二人の視線を受け、驚くと同時にどう思われたかを悟った。
「あっ、いや。これは違うんです。リアが腹が痛いというから保健室に連れていったことがあって。その後、気になって見に行ったら、部屋の中から先生の声が聞こえてきたんです。初めてなのとかおめでとうとか・・・。」
あせるジークフェルドを見て、クリスは思い出した。
そういえば、あったな。
ジークがリアをお姫様抱っこで保健室に連れていったことが。
あの日か。
「クロミー先生の声は甲高くてよく響くからね。わかった。誤解は解くよ。」
クリスの言葉にジークフェルドもホッと息をついた。
「まあ、学院に来てからなの?けっこう最近なのね。ちゃんとチェリーパイでお祝いはしたのかしら?」
叔母は心配そうに姪のことを案じている。
チェリーパイという単語に、ジークフェルドはあの日の保健室での会話を思い出し顔を赤くしたが、もう何も言わなかった。
そんなジークフェルドを、クリスはにやにや笑いながら見つめるのだった。




