第51話 定期テスト
一大イベントである文化祭も終わり、学院生活にも平穏な毎日が戻ってきた。
そんなある日。
「リア、2年生の定期テストの順位がはりだされたんだけど、生徒会の人たちすごいよ。」
シンシアに教えてもらい、リアも掲示板を見に行った。
1位 ルーファス・トルドー 468点
2位 アンドレア・ディアブロン 459点
3位 ジョン・スミス 420点
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5位 クリス・アルノー 419点
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8位 ジークフェルド・リンドブルム 403点
9位 ヘンドリック・モーリス 400点
「うわあ、全員10以内に入ってる。ルーファス先輩は断トツだね。すごい・・・。」
リアは青ざめた。
以前、エリザベスに言われたのだ。
生徒会役員は、服装も勉強も、生活態度もすべて、他の生徒のお手本にならなければいけないと。
私も、頑張らなきゃ・・・
放課後、生徒会室に行くと全員そろっていた。
「掲示板見ました。全員10位以内なんてすごいですね!ルーファス先輩は2位の先輩と二人で3位以下をものすごく引き離してて、断トツでしたね。」
リアは先輩たちに尊敬の眼差しをむけた。
ジークフェルドなどは、あまり勉強に熱心でもなさそうなのに、あっさり上位を取ってくるあたりさすが王子である。
「2位のアンドレアもディアブロン侯爵家の子息だしな。高位貴族は幼い時から家庭教師をつけられるし、皆の見本になるようプレッシャーもかけられるから上位に来やすいんだ。」
ルーファスは何でもないことのように言うが、地頭が良くないといくら家庭教師が頑張ったとしても無理だろう。
「それを言うなら、ヘンドリック先輩は子爵家出身で9位って偉いですよね。」
リアにキラキラした目で見られ、ヘンドリックは淡く微笑んだ。
「ハハ、今回はたまたまだよ。」
そんなヘンドリックをクリスが何とも言えない微妙な表情で見ていたことは、他の誰も気づいていなかったのだった。




