表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひみつの姫君 ~男爵令嬢なのにくじ引きで王子のいる生徒会の役員になりました!  作者: らな


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/157

第31話 ワッツ伯爵家

「へえ、イルさんには憧れの騎士がいるんですか。」

三兄弟の中ではイルが一番おしゃべりで話しやすい。

たった今、イルが騎士を目指すきっかけになった人の話を聞かせてもらっていた。


「そう。リンドブルムのローゼンハイム将軍っていうんだけど、めちゃくちゃ強くてカッコいいんだ。アルノーとリンドブルムは友好国だから、騎士団も3年に1回交流戦をするんだ。開催地は交代でさ。そこで将軍を見る機会があったんだ。」

「へえ。そうなんですね。その交流戦、ロイも参加してたのかな?」

リアは領地で自分に剣を教えてくれた商人のことを思い出していた。


「ロイって、リアに剣を教えてくれたっていう人?」

イーリスに聞かれ、リアは頷いた。

「うん。昔、リンドブルムで騎士をしていたって言ってたから。」

「騎士団にいると強制参加だから、その時は参加してたんじゃないか。リアの戦法は、その人に指導されたのか?」

イルに尋ねられ、リアは満面の笑みで答えた。

「そうなんです。小さいから近づいて下半身やアキレス腱を狙えって。最悪、股間をつけば相手はしばらく動けなくなるから、その間に逃げろって言われました。」

「うっわ。小さい子供にえげつない指導するやつだな。」

イルは自分の股間を押さえながらつぶやいた。


「それで、将軍はどんな感じの方なんですか?」

リアが尋ねた。

「10年くらい前に交流戦がアルノーで開催された時、親父に連れて行ってもらったんだけど、その時の優勝者だったんだ。もう圧巻の剣技で他者を全く寄せ付けず、圧勝でな。」

その時の様子を思い出しているのか、イルの瞳がキラキラしていた。

イルがいかにその人を尊敬しているかが話しぶりや表情から伝わってくる。


イルさんにとってのヒーローなのね。


「へえ、私もその将軍の試合見てみたいなあ。」

リアが羨ましそうな表情を浮かべた。

「来年、アルノーで開催されるし将軍も来られるんじゃないか。」

イオが教えてくれた。

「そうなんですか?」

「騎士団に所属してると家族を呼べるからさ。来年リアもイーリスと一緒に見に来いよ。」

イルにそう言われ、リアは嬉しそうに頷いた。


                 ※


食後はみんなで道場にもどり、イオとイルの練習試合を見学させてもらうことになった。

もちろん真剣でだ。

防具をつけ向かい合った二人は、立っているだけでものすごい迫力だ。


本物の騎士の模擬戦を、こんな近くで見れるなんてすごいわ。

手紙で父さまに自慢しよう。


リアはワクワクして試合が始まるのを待っていた。


カン カン カン


剣を打ち合う音が響き渡る。

イオの方が身体が大きくパワーがあり、イルの方が動きが俊敏なかんじだ。


「イーリスのお兄さんたち、カッコいいね。」

「フフ。リアから直接言ってあげてよ。きっと、大喜びするよ。」


特にイオ兄さんは・・・


イーリスは心の中で付け加えた。


試合はイオの勝利で終わったが、白熱したいい試合だった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ