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ひみつの姫君 ~男爵令嬢なのにくじ引きで王子のいる生徒会の役員になりました!  作者: らな


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第27話 ワッツ伯爵家

週末、リアはイーリスの屋敷に遊びに行く約束をしていた。


当日の朝、イーリスが自分の家の馬車で、学院まで迎えに来てくれた。

道すがらイーリスはワッツ家の家族構成について説明してくれた。


ワッツ家は中流の伯爵家で、イーリスには三人の兄がいるらしい。

長男が伯爵家の跡継ぎで、あとの二人は騎士になったそうだ。


「イーロン兄さんとは7歳はなれてるんだ。イオ兄さんが4歳、イル兄さんが3歳違いだから、私はもっぱらこの下の2人と一緒に過ごすことが多かったんだ。」

「へえ。兄弟がたくさんいて楽しそうだね。私、一人っ子だったから羨ましいわ。」

「まあ、にぎやかではあるかな。男所帯すぎて、私がこんな風に育ってしまったわけだけど。」

イーリスが苦笑した。


「ねえ、イーリスのお兄さんたちって、やっぱり大きいの?」

その質問にイーリスは無言になった。

「?」

リアが首をかしげると、イーリスはハハハと笑った。

「会えばわかるよ。」


伯爵家に到着したリアを出迎えたのは、巨人の群れだった。


お、おおきい・・・


首を地面と水平にしないと相手の顔が見えない。

3人の兄たちに囲まれ、リアは巨人の村に迷い込んだ小人のような気分になった。


「左からイーロン兄さん194㎝、イオ兄さん203㎝、イル兄さん198㎝だ。」


に、にひゃくさん・・・⁇

っていうか家族紹介、身長なんだ・・・。


「リア・アーロン。147㎝です。」

イーリスにならって、リアも挨拶をした。


リアがたいそう驚いているのと同時に、兄たちも非常に驚いていた。


この子供、イーリスの同級生って本当か?

イーリスのやつ、剣の相手をしてやってほしいって言ってたけどこんなに小さい子に正気か?


お互い、未知の生物に遭遇したかのようにしげしげと相手を見つめた。


「リア。まず、私の部屋へ行こう。そこで着替えてから道場へ行こう。兄さんたちは先に行ってて。」

リアは兄たちにぺこりと頭を下げてから、イーリスに続いた。


「おい、イル。お前が相手してやれよ。一番、年齢が近いだろう。」

次兄のイオに言われ、イルは顔をしかめた。

「あ、ずるいぞ。イオ兄さん、逃げたな。」

「まあまあ、あのイーリスが初めて女の子の友達を家に連れてきたんだ。これからも仲良くしてもらえるように歓待してやろうじゃないか。イル、子供と遊んであげてると思って少しだけ頑張ってくれ。」

末の妹を溺愛している長兄が末の弟をなだめた。

「ちぇ、わかったよ。」

そうして、3兄弟も道場へと向かったのだった。





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