第121話 近衛騎士の飲み会 パート2
その日も、リアムとルイは仕事が終わった後、いつも通りリアムの部屋で飲んでいた。
「ライアンのやつ遅いな。また隊長に捕まったのか?」
リアムがグラスをかたむけた。
「隊長の奥さんと娘さんがライアンに熱をあげてるって噂があるから、そのせいじゃないの?」
ルイがニヤッと笑った。
「うわあ、気の毒に・・・。何もしてないのに女にもてるってのも考えものだな。男前過ぎてもデメリットになるんだな。」
リアムがわざとらしく、はあっとため息をついた。
「違いない。」
キャハハとルイが笑った。
その時、部屋の扉がドンドンと強くノックされた。
「俺だ!俺、俺。」
ライアンの大声が響いた。
「鍵、開いてるぞ。ライアン、うるさい。そんな大声出さなくても聞こえてるし・・・。」
「これっ!これ、見ろよ!」
ライアンはリアムの愚痴を完全に無視して、興奮気味に手に握った紙を突き出してきた。
「ああっ?無視すんなよ。」
リアムはイラっとしながらも、目の前に突き出された紙を見た。
『 号外
王族に新しい姫君が誕生!
17年前、湖で事故死したとされていたユーフェミア王女が実は生きていた。王女は事故により一時的に記憶喪失になり、その後救助してくれたアルノーの貴族の青年と結婚し女児をもうけていた。この度、その姫君を王家が受け入れることが発表された。
15歳のリア姫はリュークフェルド王子とジークフェルド王子に次ぎ、王位継承権第3位となる。
姫は異国で成長されたが、ユーフェミア王女が記憶を取り戻してからはローゼンハイム将軍の庇護を受けていた。その縁で王族に復権した後、ローゼンハイム公爵家の養女となることが決定している。
』
「ええっ!!まじか?」
リアムはライアンから紙をふんだくり、改めて文面を読み直した。
「うわあ、まじかあ。」
言葉を繰り返すリアムに、ルイがそわそわしながら聞いてきた。
「どうしたのさ?僕にも教えてよ。」
リアムは無言でルイに号外を手渡した。
それを読んだルイも目を見開いた。
「うわあ。国葬までした王女様が生きていたなんて当たるわけないよ。」
ルイも驚いている。
「隊長にまた雑用を押し付けられて、ムカついてたんだけどな。雑用が終わったら、ちょうど王宮内でこの号外が配られてたんだ。」
ライアンが得意げに言った。
「これを手に入れたのはいい仕事だったね。」
ルイが号外をヒラヒラさせながら、ライアンを褒めた。




