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11 役員決めの帰り道
ヘンドリックと二人で寮まで一緒に帰ることになり、道すがら話をしながら歩いた。
「お互い不運だったね。他にやりたい人はいっぱいいそうなのに、よりによって僕らなんてね・・・」
ヘンドリックはため息をつきながらぼやいた。
その言葉に激しくうなずきつつ、リアは恨み言を述べた。
「ヘンドリック先輩、もしかして会計補佐が嫌で書記に立候補しましたか?」
ヘンドリックはバツが悪そうな表情でうなずいた。
「いや、あれはその・・・、悪かったよ。ルーファスはちょっと・・・、まあ少し苦手で・・・。」
歯切れの悪いヘンドリックにリアが吹き出した。
「言いたいことはわかります。」
「公爵家の跡取り息子だしね。立場が違いすぎるというか・・・。君に押し付けて悪かったと思ってるよ。学院自体にもまだ慣れてないだろうし、何か困ったことがあったら何でも相談してね。」
男子寮の方が校舎に近いのだが、ヘンドリックは奥まったところにある女子寮の前まで送ってくれた。
とりあえず、ヘンドリック先輩はいい人そうで良かった・・・。
気持ちを切り替えリアは女子寮へと帰って行ったのだった。




