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そういう訳にはいきません!

舞の〇知識は主に「花と〇め」から。

因みに、資料提供は紅葉からです。

本人曰く「一応、内容は選んでいるわ!」だ、そうです。

 


 どうやら、いつの間にか恵梨香達は、大人の階段を歩いているみたいで、舞も歩いていると思って生々しい話をしてしまったらしい。


 当然、その辺りの知識が不足していた舞は、一気に「大人」の知識を吸収してしまい、先程の反応らしい。


 この話を静かに接近して聞いていたリナは、お姉さんの顔で「マイ、頑張って」と言っていた。


 因みにリナは、令嬢教育の一環で知識だけはある。

 ただ、その知識も漫画なら刺繍のレースを背景に飾る様な内容だろうから、実戦だとリナが乙女な反応するかもしれない。


 俺?

 俺は、実戦の見学まではしたよ。

 セレス姉さんに内緒で、歓楽街に行ってな。ガル義兄にいは、そのまま2時間楽しんで、俺は、全く無関係な客と娼婦の両方に白金貨1枚渡して見学したよ。


 ……当然だが、セレス姉さんにバレて、俺は2時間の説教で済んだが、ガル義兄にいは、指輪と首飾りの宝飾品と最新のドレスをガル義兄にいの小遣いから払わされて、マムシ系ドリンク飲まされて12時間耐久をしていた。

 事後のセレス姉さんは、お肌が艶々のピッカピカだったよ。

 勿論、ガル義兄にいは、干乾ひからびていた。

 追加情報としては、セレス姉さんの方が我慢出来ずに、結婚出来る年齢と時間になった瞬間に「リンゴ~ン」して、十月十日後に「オギャー」だと。


 さて、舞は……放置で良いか。

 知恵熱も出ていないみたいだしな。 


 こうして、恵梨香達に因って、不発爆弾を放置したまま、自分達の領地に帰っていった。


 ……舞の様子を見ると、少なくとも今日1日は無理だな。


「リナ、マイを頼む」

「任せて」


 俺は冒険者モードで王都を散策する事にしたのだが、お供がリンとロゼが居るから……


「おい、ガキ! いい女を連れているな」

「だから、消えな」


 チンピラ2人に絡まれた。


「雌ゴブリンに告白して了解を貰える知能になってから出直して来い」

「「……ぶっ殺す!」」


 1分後に、路上の隅に生ゴミが2つ出来た。


「合わせて銀貨9枚か」

「装備品もしょぼそうですね」

「そうだな」

「我が主!」

「どうした、ロゼ」

「アレが食べたいのじゃ」


 ロゼが指す方向には屋台が有って、美味しそうな匂いを漂わせていた。


「おやじ、3本だ」

「分かった。……ちょっと待て」


 そう言って、新しいヤツを焼き始めた。


「待たせたな、3本で銅貨6枚だ」

「ありがとう、おやじ。大銅貨1枚だか、釣りは要らないから」

「そうかい。また来いよ。次はサービスしてやる」

「分かった」


 俺は出来立てを持ってリンとロゼの方を見ると、2人は善意・・のお金を頂いていた。


「待たせたな、リンにロゼ」

「問題ありません、ルカ様」

「大丈夫なのじゃ」


 この後、焼きに力を入れていた塩味の肉串を頂いたが、美味かった!


 美味い肉串を頂いた後は、また散策を開始したのだが、テンプレさんが手招きしていた。


「や、止めてください!」

「そんな事を言わずにさぁ」

「そうだぜ。気持ちいい事をしようぜ」

「嫌です!」


 まあ、拒絶するよな。

 でも……


「……なあ。オレ達が優しく言っている内に首を縦に振った方が良いぜ」

「そうだな。オレ達が優しく言っている間になぁ~」

「……」


 ……まあ、仕方ないか。


「……行こうか」

「はい、ルカ様」

「分かったのじゃ」


 1分後、ナンパ野郎2人は身ぐるみ剥がされ、路地裏の奥に廃棄された。


「大丈夫か?」

「は、はい。危ない所を助けて頂いてありがとうございます」

「それじゃ……」

「待ってください!」

「いや、お礼は要らないから」 

「そういう訳にはいきません!」

「……でもなぁ」

「お願いします。私を助けると思って!」

「……どういう事?」

「実は、約束していた集合の時間を大幅に過ぎているんです!」

「……怖い方?」

「……はい」

「……分かった」

「ありがとうございます!」


 自己紹介しながら彼女「シンシア」に案内されて付いて行くと、貴族街の東端ひがしはじの男爵級の屋敷に顔パスで入っていった。


 案内されるまま応接室で待っていると、シンシアと社長秘書をイメージする女性が入って来た。


「お待たせしました」

「お待たせしました、ルカさん」


 2人が対面に座り、自己紹介してきた。


「初めまして。私は、この屋敷を管理している『クロシア=ムーライト』です」


 聞いた事がある名前……あ!


「クロシア=ムーライト!?」

「何処かで面識が有ったでしょうか?」


 無言のまま、俺は「倉庫」から黒い手紙を渡した。


「これは?」

「……読めば分かる」

「はあ……」


 クロシアは、首を傾げながらも黒い手紙を読み始めた。

 次第に、その顔は青くなり、手紙を持つ手は震え始め、そして、涙がクロシアの瞳から溢れ出した。 


「ルーネ様……」

「え! え!?」

「……ああ! 貴方様がルカ=エクスフィリア様なのですね?」

「そうだ。俺はルーネ=エクスフィリアから継承したルカ=エクスフィリアだ」


 そう答えた瞬間、クロシアは国王の前に居るかの様に跪いた。


「10数年、貴方様を探しておりました」

「済まないな。今の生活が楽しくてな」

「それは仕方ないかと。しかし、その生活が崩れる可能性が出てまいりました」

「……封印か?」

「……はい」

「そうか……」

「ただ、諸々の準備が必要な為に3ヶ月間お待ちください」

「分かった。連絡はアールスバイド侯爵宛か、フロンディーラ辺境伯宛で」

「承知しました」


 こうして、離れていた「運命いと」が交差した。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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