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我が主よ、楽しいのじゃー!

悪役令嬢(転生者)VSゲームヒロイン(転生者)で、ライトとLみたいな互角の勝負をする作品を誰か書いてくれないかなぁ。

 


 代金の合計は白金貨27枚だ。

 まあ、血統が公爵令嬢だもんなぁ。

 名前は「サーディミア(16歳)」で、前世は田舎から上京して「花の女子大生」を夢見ていたが、現実は厳しくボッチになり、そんな時に出会ったのが乙女ゲーム「太陽の乙女と大地の王子の輪舞曲ロンド」だった。

 それで、パーフェクトコンプリートした喜びでテンションが上がり、後頭部から何かが千切れた感覚でブラックアウト。

 気が付けば、その「太陽の乙女と大地の王子の輪舞曲ロンド」の悪役令嬢(当時5才)になっていた……という訳だ。 


「助かったわ、ありがとう!」

「まあ、見捨てたら寝覚めが悪いしな」

「特殊奴隷だから、どちらかが死ぬまでよろしくお願いします」

「そうかそうか。では早速仕事の話だが、ワルイド系とS系と、どちらが良い?」

「……え!? ど、どういう意味かなぁ~?」

「勿論、余計な出費だから、その分を補填して貰わないと。だから、娼婦として……な」

「……分かりました。やります!」

「……ウソ」

「……へ!?」 

「貴族の最上位である公爵家の令嬢なのに、こんなウソに騙されるなんて……」

「……酷い~!」

「ごめんごめん。心配しなくても、君の合意が無ければ、薄い本みたいな展開は無いから安心してくれ」

「……う~、信じる」

「でも、働いて貰うのは本当だ」

「!?」

「と言っても職場は喫茶店だ」

「……喫茶店?」

「ああ。喫茶店だ」

「それなら任せて。私の実家が喫茶店だったから!」

「それなら店長な」

「……はい!?」

「だから、店長な」

「何故?」

「まだオープンしていないから」

「貴方は?」

「オーナー。今度は本当だ」

「……分かりました。私、やります!」

「それは良かった」


 ちょっと長話になったから、此処で区切り、領主館に戻る事にした。


 執事のエナクとメイド長のパティに説明して丸投げした。


 しかし、乙女ゲーム的な「舞台」だとしたら、悪役令嬢を助けるハイスペでイケメンな国内の侯爵家の嫡男とか、隣国の皇太子とかが現れなかったのか?


 ……まあ、現れていたら奴隷に堕ちないよな。


 ……!


 まさか、創造神が……


 《ギクッ!》


 ……ん?


 気の所為せいか。


 仮にも公爵令嬢だ。

 他の従業員をきちんと守ってくれるだろう。

 だってなぁ。

 今回、助けた奴隷達は貴族じゃないけど、言うなれば、純朴な元気系美少女なんだよな。

 要するに、パーフェクトイケメンの俺様系が、コロッと堕ちるタイプ。

 例えば、「花男の道〇寺 司」とかだな。


 翌日、昨日行った奴隷館に行き、戦闘が出来る奴隷が居ないか確認して居なかったが、違う奴隷館を紹介して貰った。

 どうやら、戦闘系ならそっちの方が専門らしい。


 ……早速行ってみた。


「ようこそ、ペレデズ奴隷館へ。館長のペレデズです。今日はどの様な奴隷をお求めで?」

「戦闘が出来る女奴隷で14歳から24歳を希望する」

「……畏まりました。連れてまいりますので、案内させた部屋でお待ちください」


 そう言うと、10分で俺達が待っていた部屋に20人の女奴隷を連れて来た。


 ペレデズ館長からの説明を受けて、俺達からも質問をして5人の女奴隷を買った。

 諸々込みで合計が大金貨4枚に金貨5枚と大銀貨1枚と銀貨5枚となった。


「確認の意味で言うが、君達の仕事は俺がオーナーをしている喫茶店の護衛と、屋敷の門番だ。それで住居は、その屋敷となる」

「「「「「分かりました!」」」」」


 名前は、アン、ディー、トル、ローワ、サンで、この5人は執事のエナクに丸投げした。

 まあ、門番の上司が執事と言えるからな。

 後、全員が16歳だ。


 ……これで、最低限は揃えた。


 次は、喫茶店で働くウェイトレスの衣装だがイギ〇ス系のオールドスタンダード風で良いか。


 ……どうせなら、衣装の素材にも拘りたいな。


 そんな考えから冒険者ギルドに向かった。


「服の素材になるモンスターですか……」

「例えば、スパイダー系とか」

「そうですね。それなら、このフレイムキャタピラーは如何でしょう」

「素材の性能は?」

「駆け出しの新人冒険者が買える武器程度なら傷すら付かない防御力を持ち、若干ですが熱耐性が有りますので、この都市でなら涼しく過ごせます」

「それなら……」

「はい。それなら、この都市でならもっと普及していても可笑しくないのです。

 しかし、フレイムキャタピラーの討伐はCランクなのですが、棲息地までにBランクモンスターの棲息地を抜けないと行けないのです」

「分かった」


 受付嬢に大体の場所を聞くと向かった。


「この際だ。他のモンスターも狩って、数を揃えよう」

「「「「賛成」」」なのじゃ!」


 火山の近くの所為せいか、ファイヤーとかフレイムと付くモンスターが多いな。


「ルカ」

「何、マイ」

「流石に、赤鱗竜レッドドラゴンとかは現れないよね?」

「マイの、その台詞せりふで旗を立てなかったらな」

「怖い事を言わないでよ~」

「ほら、行くわよ」

「「は~い」」


 ……思っていた以上の種類のモンスターが居て、1種類につき5匹以上を狩っていった。


「我が主よ、楽しいのじゃー!」

「良かったな、ロゼ」


 ロゼが出会うモンスター全てを、笑顔でワンパンで仕留めていく。


「あ! 今、ロゼがアッパーカットで打ち上げたモンスターは、Aランクモンスターの炎獅子フレイムレオンです、ルカ様」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

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