表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

88/110

俺の首に感じる冷たい2つの物は何かな?

健全だから、ルカは「えっ!」な事に喜んでいました。


祝!(確認時、23日の13時過ぎ)

異世界転生/転移ファンタジーのランキング日間に於いて44位!!!

過去最高位です!

ありがとうございます!

 


「美味そうな匂いだな。もし良ければ分けて貰えないか? 勿論、代価は払う」

「悪いが、人数分しか用意していない」

「そうか」

「済まないな」

「いや、謝らないでくれ。それじゃ」

「ああ」


 俺達は、領地アルファーラを目指しているが、主街道ではなく副街道で移動している。

 理由は、俺達の功績に釣り合う領地が、主街道沿いには無かったからだ。

 勿論、そこには政治的な黒い理由は無く、むしろ好意的に誠意を持って王族が用意した領地だ。


 ……まあ、俺の背後には、笑顔のセレス姉さんも居るからなぁ。


 10歳からの4年間で、セレス姉さんから「溺愛」とか「実の息子当然」と言える扱いだったから、それを見ていた王族達は、元平民の血の繋がりの無い俺を、親戚扱いする様になった。


 そんな事もあり、少なくとも王族は良い領地だと思っている物件を渡している訳だ。

 だから、もし実際に行ってみたら中身が腐っていたとしても怒る気は無い。


 ……文句と資金援助は言うが。


 さて、ラノベあるあるのトラブルもなく、翌日を迎え出発した。

 因みに、またやってしまい、俺の両頬には舞とリナから貰った紅葉もみじを付けている。

 勿論、事故だが、舞の縞パンに、リナの黒レースは……ゴチっ!



「到着なのじゃー!」


 2日後の午前10時頃に我が領地アルファーラに到着して、そのまま領主館に向かった。


 既に王宮からの通知が届いているだろうから、直接行っても問題無い筈だ。


「止まれ! 此処は領主館だ! 用の無い者は即刻立ち去れ!」


 俺は馬車から降りて、身分証と領主委任状を見せる。


「し、失礼しました! 直ぐに開けます!

 おい、執事のエナクに報告を」

「分かった」


 この後、直ぐに門は開けられ館の正面玄関に向かう。


 正面玄関に到着すると、見事に整列していた。


「初めまして。この館を管理しておりました執事のエナクです」

「初めまして。メイド長のパティです」

「初めまして。料理長のグラズです」

「初めまして。代官のへイジングです」


 後は省略された。

 まあ、いきなり全員は覚えられないしな。

 此方も自己紹介が終わると、中に入る。

 後、メイド服を着たリンが自己紹介をした時は、執事のエナクとメイド長パティ以外は驚きの表情を出していた。

 そして……


「……合格ね」


 リナが姑みたいな事をして一言。 

 周りのメイド達は明白あからさまにホッとしていた。

 それもそうだな。

 リナの実家は筆頭侯爵家だもんな。


「それでは、お部屋をご案内いたします」


 当然、主人室は俺の部屋で、その両脇の部屋を舞とリナの部屋だ。

 しかも、プチ改築して中の扉で3部屋が繋がっている。

 それを知った舞とリナが赤くなった。


 ……まあ、俺もだけど。


 通路を挟んで、俺の部屋の正面の部屋をリンが住む事になったが、今更、リンの従者気質は矯正出来ないからな。

 ……って言うか、館の4階は全て、謂わば俺のハーレムな女性用の部屋らしい。


「はぁ!? それはどういう……マイさん? リナさん? 俺の首に感じる冷たい2つの物は何かな?」

「私とリナ以外でお嫁さんが居るのかな?」

「私も初耳だわ」

「ち、違うって! 俺の大切なお嫁さんはマイとリナだけだよ」

「そ、それなら良いわ」

「ま、まあ、許してあげる」


 赤面する舞とリナを置いて、俺は執事エナクに聞いた。


「……説明を」

「……は、はい!」


 どうやら、執事のエナクは舞とリナの殺気に引いていたみたいだ。


「ルーカス様の義母セレステア様より御手紙を頂いており、その御手紙の指示に従い、この屋敷の改築をいたしました」

「……分かった。他に改築した場所は?」

「はい。ルーカス様がお休みになられる主人室の真下は図書室になりました。後、浴場は隣室を潰し大浴場となりました」

「……そうか」

「全くセレス義姉ねえさんは……」

「全くよね」


 俺の真下が図書室って……!?

 そういう意味か!

 セレス姉さんは、完全に分かった上で遊んでいる!

 こりゃあ、弟のベッド下に隠している「アレ」を知っていて黙っているヤツだ。


 ……まあ、その善意からの余計なお世話は受け取る事にしよう。


 その日の夕食は全員参加にした。

 メイド達は喜んでいたよ。

 暗黙の了解で、ひっそりと食べていた残り物となった余った料理を、温かい内に食べれたのだから。


 因みに前領主は、俺を害そうとしたが、セレス姉さんにバレて、裏から手を回され冤罪付きで廃爵され国外追放となった。

 しかも、何故か追放後、国外に入った辺りで事故に遭い亡くなったらしいく、夫人を含む家族は、母親の実家に返却された。


 因みに、俺を害そうとした理由は、平民でありながら筆頭侯爵家の三女リナと婚約をしていたからだ。


 ……醜い八つ当たりだ。


 夕食の後は、大浴場でくつろいでいたのだが、湯衣ゆごろもを着た舞、リナ、リン、ロゼが乱入したのは焦ったな。

 しかも、舞に至っては湯船に入る前から、鎖骨から上が真っ赤で、リナは耳が真っ赤だった。

 リンとロゼは、湯衣ゆごろもを着ずに入ろうとして舞とリナに止められたらしい。


 ……GJだ、舞にリナ。


 しかし、ほんのりと淡い赤に染まった舞達を観れたのは僥倖ぎょうこうだった!



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。


湯衣ゆごろもは、造語です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ