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出発なのじゃー!

全員は無理なので……

 


 3日後に俺達は王都に向かって出発した。

 まあ、借金奴隷達と元侯爵令嬢を新しい生活に馴染ませたいからな。

 因みに、借金奴隷達の名前は実家が服飾店の「マイラ」に、実家が靴職人の「カミン」に、実家が料理屋の「リンダ」に、実家が刺繍職人の「レシナ」に、実家がお菓子屋の「タリナ」で、元侯爵令嬢の名前は「セシリア」だ。



 ……王都の例の屋敷に到着すると、説明をしてビアンカを呼び出して紹介した。


 次に、セシリアを喫茶店に連れて行き、皆に紹介する。

 後は、皆に丸投げした。

 因みに、セシリアの過去は、あるあるな「悪役令嬢」だった。

 元平民の養子で男爵令嬢になったピンク髪にセシリアの婚約者の第3王子を堕とされ、冤罪付きで婚約破棄され、奴隷に堕とされ、国外追放された。

 不運だったのは、異世界恋愛系ラノベみたく、彼女を助けてくれるハイスペックなイケメンが現れれなかった事だ。

 もし、彼女の元故郷に行ったら、どうなったか確かめておこう。


 最後に、ロゼが恥ずかしがる中、身体の採寸をして、格闘戦に向いていながら、王宮のダンスパーティーに参加出来る華麗な服を用意する事にした。

 冒険者の集団に居たら、少々異彩を放つが、妥協は出来ない!

 これは、舞からも同意を得ているし、恵梨香達からも同意を得れると確信している。


「恥ずかしのじゃ」

「大丈夫だよ。とっても似合っていたよ」

「……本当なのじゃ?」

「本当だよ」

「本当だ」

「妾は、我が主とマイを信じるのじゃ」


 ……1週間後にロゼの服は完成した。


「似合うぞ」

「似合っているよ」

「似合うわね」

「似合ってますよ」

「凄く綺麗」

「リアルなモカであります!」

「……?」

「アスナの言う事は気にするな、ロゼ」

「……分かったのじゃ」

「ただ、極上の褒め言葉なのは代わりないけどな」

「……極上」


 ロゼは、顔が赤くなっていて、モジモジしながら自分の左右の人差し指をツンツンしている。


 さて、奴隷主としての責任と義務を果たした所で、旅を再開する。


「その前にロゼの冒険者登録!」

「あ、忘れてた」


 ……と、いう訳で最速でロゼをEランクにまで上げた。


「改めて出発だ!」

「まさか、1週間でEランクにするなんて」

「まあな。Eランクまでは、完全なポイント制だからな。」

「……ハードだったのじゃ」

「あははは……」


 お、魔力感知に反応が……


「ロゼ、出番だ」

「分かったのじゃ。ゴブリン程度なら指先1つで充分なのじゃ」


 説明しよう!

 ロゼの戦い方は、まさしく赤夜萌〇な為に、普通に殴るだけで、ゴブリン程度だと誇張無しで爆砕する為に、一点集中の威力貫通系を鍛錬して、見事、その技を身に付けたのだ!


「は!」

「Gi……」

「しっ!」

「Gya……」


 2分後には、ゴブリンの魔石だけを破壊してドヤ顔のロゼが居た。

 それと実は、ロゼは古代吸血鬼族としての標準装備のスキルで、格下の魔石の位置が外から分かるのだ。


「……まあ、ゴブリン程度は、もうロゼには必要無いし焼却するな。……葬炎クリメイションフレイム


 俺は、オリジナルのモンスター焼却用の魔法を放つ。

 その魔法は青い種火みたいな感じだが、一旦死体に触れると一気に燃え上がり、ゴブリン程度なら3秒で灰にする。


「出発なのじゃー!」


 ロゼは、今までどんな生活を送っていたのかは分からないが、今は楽しそうだから良しとしよう。

 因みに、ロゼは魔法を放つ事は出来ないが、戸愚〇が、100%の時に使っていた指弾を放てる上に連射まで出来る。

 悪巫山戯わるふざけで教えたらマジで出来て、この指弾1つで、オークの頭が一撃で爆砕したのは笑ったわ。

 更に言えば、この指弾には魔力が無い為に、何かを破壊した時に「な!? 今、魔力を感知しなかったぞ!」みたいな事を言われるだろうな。


 俺達は、今、副街道を移動中だ。

 折角の異世界だからと、王都に向かった時の街道を使わず、違う街道を使う事にした。

 どこかの覚醒したビューティーさんが言ってた通り、寄り道や脇道に回り道とかも、全て「道」には変わりないからな。


 そして、女神からの祝福を受けたと言える恩恵を俺達は与えられた!


「「「……大虹蛙ビッグレインボーフロッグだー!」」」

「な、なんじゃ?」

「狙うは頭だけ! それ以外に当てたら晩御飯抜きだ! 全員、突貫!」


 副街道を移動中に、東京ドーム並みの大沼地が有って、早く通り抜けようかと思った瞬間に見えてしまった。

 大虹蛙ビッグレインボーフロッグの虹色に輝く頭を!

 因みに、大きさは一匹が4tトラックぐらいで、「このすば」のあの蛙をイメージしてくれ。

 アレよりちょっと小さい感じだ。


「今日は唐揚げじゃー!」

「Yaー!」

「マイさん?」

「……つい」

「まあ良いや。皆、良く頑張ってくれた。

 一応、洗浄クリーンで綺麗にしたが、気持ち的にはまだ納得していないと思う。

 この大沼地の先には、大沼地が隣だとは思えない程の大草原があるらしいから、そこを今日の野営地にしよう」

「賛成よ、ルカ」

「私は、ルカ様に従います」

「私もです」

「……ゴクり」

「アスナ、待て」

「自分は飼い犬では無いであります!」

「……とりあえず、移動するのじゃ」

「そうだな」


 そして、大草原に到着すると、土魔法で個室を作り、中に脱衣場と風呂を作って、舞達レディが順番に入っていった。

 その間に、俺は調理を開始した。


「「「「「「「……美味い!!!」」」」」」」

【美味いぞ!】

「キャン!」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

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ハーレム?に前代魔王の娘とそのメイドが加わりました。
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