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……ありがとうなのじゃ

ちょっと筆が乗って少し長めになりました。

 


「……ルカ?」

「流石に、あの屋敷の店舗が1つなのは寂しいだろ?」

「「……あ!」」

「まあ、ダメだったら、また新しい道を探せば良いしな」


 因みに、買った奴隷達の特技が、服飾、靴、料理、刺繍、お菓子だ。

 一応は、オークション側が用意した「物」は悪くなかったから、ダメでも普通に専門店に打診すれば良いし、年齢も全員14歳以上だから問題無い。



 次が最後の奴隷であり、最大の盛り上がりを魅せる事になる、女性の「特殊奴隷」だ。


 そして、次々に出品され落札されていく特殊奴隷達の中、プロフィールと外見と表情で落札する奴隷もいた。

 勿論、舞とリナの許可は得ている。


「……では、元侯爵令嬢を、11番が金貨8900枚で落札です!」

「「「「「「「「「「「おおーーー!!!」」」」」」」」」」」


 スタッフから「98」と烙印された鉄板を渡される。

 因みに、鉄板の大きさは、大体名刺4枚分ぐらいかな。

 しかし、番号が「98」という事は、最大で後2つ有るのか?


「では、本日最後の出品です!

 私としても、これ程の出品は初めてと言えます。……その出品とは!」


 そして、充分に引っ張って出した出品は……


「なんと! 絶滅したと言われていた幻の種族である『古代吸血鬼族』です!」

「「「「「「「「「「「おおーーー!!!」」」」」」」」」」」

「皆様のお気持ちは良く分かります。

 私とて興奮しております!

 おそらくは、この大陸のどの王族や上位貴族も所有していないでしょう!

 そんな古代吸血鬼族を金貨1000枚から!」

「金貨1100枚」

「金貨1500枚」

「金貨2000枚」

「金貨……」


 外見は、正に絶世の美少女だな。

 そして、吸血鬼であるにも関わらず、この時間に出しているから日光も克服していると。


 流石に金貨1000枚からの所為せいか、直ぐに勢いは失速したが、それでも……


「金貨13000枚」

「金貨17000枚」

「金貨20000枚」

「金貨……」


 幾ら、希少価値が有ろうとも、王都のオークションじゃない以上は「大物」が居ないから、そろそろ限界だろう。


「金貨23000枚」

「金貨23100枚」

「金貨23200枚」

「金貨……」


 俺は、舞とリナを見ると頷いていた。


「金貨24000枚が出ました! ……他に居られませんか?」

「金貨25000枚だ!」

「金貨25500枚」

「金貨30000枚だ!」

「……」

「金貨30000枚が出ました! ……他に居られませんか? ……それでは11番が落札されました!」

「「「「「「「「「「「おおーーー!!!」」」」」」」」」」」


 俺に「99」と烙印された鉄板を渡される。


「これにて、本日の全ての出品が終了いたしました。またの再会を心よりお待ちしております」


 こうして、オークションが終了した。

 ある程度、会場の人達が居なくなるのを待ってから落札された出品を買う為の部屋に行き、スタッフから「ホンマに払えるんかい、ガキー!」な空気の中、白金貨100枚入り袋を4つ出して外に出すと、スタッフは笑顔で対応した。

 買った奴隷を、何時もの仕様に有料だが変えて貰ってから引き取り、別に用意して貰った馬車に乗せる。

 そのまま宿屋に戻り、運良く空いていた隣の部屋を買い、借金奴隷達を休ませた。

 借金奴隷達は、ユイとアスナに任せ、元侯爵令嬢はリナとリンに任せ、古代吸血鬼族は俺と舞が対応した。


「大切な人には、なんて呼ばれていた?」

「……ロゼじゃ」

「ロゼか、良い名だな」

「……ありがとうなのじゃ」

「確認の意味で知りたいのだけど、戦闘ではどんな戦い方で、どんな事が出来る?」

「妾達、古代吸血鬼族は、品性の無い劣等種共とは違い、多種多様な戦い方をしないのじゃ。出来る事は、己の肉体を使い戦うだけなのじゃ」

「「……え!?」」

「どうした? がっかりしたのか?」

「……もしかして、自身の魔力を攻撃力に変えているとか?」

「……良く知っておったのじゃ!」

「舞!」

「蒼真!」

「行くぞ!」

「勿論よ!」


 俺と舞は、リナに一言「出掛けてくる」と言って、都市の外に出て森に入り、少し開けた所に出ると、ロゼに言った。


「先ずは、あっちの方向に向かって全力・・で右拳を突きだして」

「……分かったのじゃ」


 ゴゥ!


「次は、左足でも同じ様に」

「……分かったのじゃ」


 ズガーン!


「「やっぱり! 裏モカだーーー!」」

「な、なんじゃ!?」

「「異世界、万歳!」」


 ……ちょっと待て。


 1番重要な質問をしていないぞ。


「とりあえずの最後の2つの質問だ」

「なんじゃ?」

「吸血した人族とかはどうなる?」

「……なんじゃ。そんな事か。何も起こらんのじゃ。吸血された者は吸血鬼になる事は無いのじゃ」

「……最後の質問だ。ロゼから直接に血を与えられた者は?」

「……」


 この質問に、ロゼは顔を歪ませた。


「悪いが言わせて貰う。命令だ。答えろ」

「……妾の同胞に……なる」

「ありがとう。では命令だ。ロゼが大切だと思う者の命を救う為の場合に限り、ロゼは血を与える事を許可する」

「……は!?」

「その様子だと、その辺りが古代吸血鬼族が滅んだと言われる原因みたいだな」

「あ、その辺りは言いたく無いのなら、言わなくて構わないわよ」

「そうだな」

「……ありがとうなのじゃ」

「スッキリした所で、俺と模擬戦しようか」

「……はいなのじゃ?」


 この後、ロゼと無茶苦茶に模擬戦をした。


「……ば、化け物なのじゃ」

「本当に化け物よねぇ」

「舞まで!」

「ほら、私の事が『舞』になっているよ」

「……おっと。悪い、マイ」

「お互い様よ」

「……どういう事なのじゃ?」

「俺は、異世界から、この世界で転生した」

「私は、異世界転移で召喚された者だよ」

「……なのじゃ!」


 後は、ロゼに軽くアスナや恵梨香達の事を話した。


「まさか、我が主が女神に会っていたとは驚きなのじゃ」

「我が主?」

「人族が作り出した物であろうとも、血の契約で従属した以上は、そたなは我が主なのじゃ」

「……ルカ」

「分かっているって」

「?」


 因みに、ロゼの吸血行為は、牙で首筋をブスリでは無く、ポ〇の一族verだった。

 そして、舞から少し吸血すると、いきなり完全回復したよ。

 そして、吸血時に、舞は何らかの興奮状態にならなかった。

 更に、舞の血はロゼが知るどんな処女の血よりも極上らしい。


 ……実際、血を吸ったロゼは、完全回復しながら違う世界に飛んでいたしな。


 それと、違う世界に飛んでいたけど、その顔は「恋人以外には見せたらいけない顔」にはなっていなかったのは、残念であり良かった事だ。

 但し、ト〇コのセンチュリースープ寄りの顔になる。

 だから、ロゼは「我が主とマイ以外の者が居る場所ではしないのじゃ!」と固く誓っていた。


厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。


月〇と萌〇の子供が主人公の次世代編しないかなぁ。

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― 新着の感想 ―
ロザヴァンか懐かしいね、もちろんアニメも見てたし単行本は持ってないけど、雑誌で最後まで見ました。
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