用が済んだのなら消えてくれる?
巻き込まれは、召喚時だけとは限りません。
この話を予約投稿した時には、ドラマ版が放送される……って予告等が流れていた時でした。
追加
ベジ〇タの中の人は、このアニメで初主演です。
……ダンジョン・マスター!?
しかも、カイト!?
「ダンジョン・マスターに質問だ」
「答えられる内容なら……」
「では、美◯ちゃんとア〇イさんなら、どちらを選ぶ?」
「◯紅です」
「同じく」
「次。織◯とル◯アのどちら?」
「◯姫です」
「同意見だ」
「次、転スラのシ◯ナとシオ◯のどちら?」
「シ◯ナです」
「俺もだ」
「次。花嫁にするなら、5つ子の誰?」
「4番目」
「同志よ!」
外野になっている舞達は……
「業が深いわね……」
「……ルカ?」
「「ルカ様?」」
「……なる程であります!」
シリウスとコウガは関係無いと無視でいる。
「対立する必要は無いみたいだな」
「……みたいだね。」
この後は、カイトの異世界ラノベのダンジョン・マスター編を聞いたが、結構危なかったみたいだ。
……まあ、ダンジョンの出入り口が砦の中庭だもんな。
だから、一か八かの賭けで、準備期間中の最初の一手が、全てのDPを使っての地上をダンジョン領域化を敢行したらしい。
まあ、範囲は砦までが限界だったみたいだが。
しかし、賭けは見事に成功して、潤沢なDPを稼ぐ事が出来て、ダンジョン・マスターとしての戦力と安全を確保した。
因みに、ダンジョン領域化は、現在は城塞都市全域らしい。
どうやら、領域化を広げる時はかなりDPを喰うみたいで、城塞都市全域で留めているみたいだな。
次に、居候だと言う彼「グリムア」は、魔人族とドワーフ族のハーフで、ドワーフ族の血が濃いらしく鍛冶師の道を選んだが、純血ではないグリムアはドワーフ国を追い出され、魔人族のハーフな為に他種族にも迫害されて流れ着いたのが、このダンジョンだ。
興味心からカイトが視聴していて、勧誘を受けたのが馴れ初めらしい。
それ以降は、カイトに衣食住と鍛冶場と材料が採れる採掘場を用意して貰い、グリムアは武具をカイトに卸している。
……宝箱の武具はグリムア作か!
後、魔人族とは、攻撃魔法が得意で、少し外見が怖いだけで性格は温和な魔人族が多いらしいのだが、外見は前世の悪魔的な容姿の所為で、魔王側の種族だと勘違いされ迫害を受けている。
実際は、魔人族と魔王は種族としては無関係らしいのだが、個人では知らん。
それは、どの種族でも言える事だからな。
さて、説明を受けたのだが、どうやら、この50階層が最下層では無いみたいだ。
しかし、これより下層は侵入者への慈悲は無く、殺す事が前提の構築となっている。
つまり、このダンジョンは50階層が最下層扱いとしており、到達者にはグリムアの武具を進呈する事でダンジョン踏破としているみたいだ。
「……と、いう訳だ。全員に武具を用意するから採寸から始めるぞ」
採寸が終わると言われた。
「完成まで3週間掛かるから、それまでダンジョンとかで適当に時間を潰していてくれ」
「分かった」
俺は、赤鱗竜の素材を全て渡して、ダンジョンの周回をする事にした。
とりあえず、死亡扱い回避の為に、地上に戻る事にした。
領主館にて……
「最初から長く潜っていましたが、どうでしたかな?」
「攻略しがいのあるダンジョンだ」
「それは良かった」
夕食の後、ガラウス卿と話す時間を貰い、俺と舞とリナの3人で応接室に入り聞いてみた。
「ガラウス卿。貴方の英雄譚を聞いたが、とある人達からは一度も聞いた事が無い」
「その『とある人達』とは?」
「ガルダイア=フォン=フロンディーラ辺境伯」
「な!?」
「その反応。説明をしてくれるな?」
「何者だ?」
「ガル義兄とは義理の親子だよ」
「ならば、何故、その呼び名だ?」
「ガル義兄の『昔』を知っているからだ」
「……分かった。だが……」
そこで、ガラウス卿は舞とリナの2人に視線を向ける。
「心配は要らない」
「そうか。 ……私も転生者だ」
「やっぱりな。ガル義兄との関係は?」
「大樹さんとは、大学の先輩後輩の関係だよ」
「さん付けという事は、ガラウス卿が大学の後輩か」
「そうだな。そして、私と私の仲間が別動隊みたいな事をしていた。それで……」
この後の内容は、愚痴に近かった。
ガル義兄達は、途中からは功績をガラウス卿に押し付ける様になった。
まあ、既にガル義兄達も有名となっているからお互いに手遅れみたいで意味があまり無いが、それでも面倒事をガル義兄達に押し付けられて大変だったらしい。
引き換えとして、ガル義兄達に自分の話を広げない様にお願いしたみたいだ。
……だから、俺は聞いた事が無いのか。
因みに、ガラウス卿の身バレの原因が、セレス姉さんだと聞いて、俺は謝った。
ガラウス卿本人は、転生者である事を隠して過ごしたかったみたいだが、それをセレス姉さんがガル義兄の前でバラした事で、その後の腐れ縁となったからだ。
とりあえず、スッキリした。
翌日からは、色々なパターンでダンジョン攻略を開始した。
魔法無しとか、武器攻撃無しとか、コンビプレイとか、最終的にはソロ攻略が出来る様にした。
ソロ攻略が出来る様になっただけでも、かなりの実力向上が出来たと言える。
俺は、万が一やイレギュラーに備えて、ソロで51階層より下層で修業をした。
それで、念の為にカイトに聞いてみたら「有る」と答えたから、とある魔道具を貰った。
グリムアの武具完成まで、残り3日の所で小さなトラブルが発生した。
「よう、姉ちゃん。オレ達と遊ばねえか」
「え、イヤよ」
「そんな事を言わずにさあ」
「イヤなものは、イヤよ!」
「ちっ。こっちが優しく誘ってやっているのによぉ」
「用が済んだのなら消えてくれる?」
「……構わねえ。拐え」
「ちょっ……」
まあ、助けるか。
「まあまあ」
「何だ、ガキ……と。そっちも良い女を連れているな」
「気持ちは分かるが、せめてゴブリンの雌をナンパして、成功してからにしてくれないか?」
「……殺す」
2分後に、剥ぎ取りを終わらせて路地裏に破棄した。
「助けてくれてありがとう」
「今後は気を付けろよ」
「そうするわ」
彼女は去ったのだが、妙に印象に残った。
それは、舞達も同じみたいだった。
「気になるわ」
「そうね」
「同意見です」
「私もです」
「同じく」
「まあ、もう会う事も無いだろうし、散策を再開しよう」
「「「「「はい」」」」」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点とブックマークをお願いします。