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どうかされましたか?

主人公の身長はまだ小3ぐらいですから。

 

「え!? マジックバッグ!」


 受付嬢からテンプレの台詞セリフを頂きました!

 勿論、実際はマジックバッグに見せ掛けた時間停止に容量無限にリストアップ付きの亜空間系の、通称「倉庫」だ。

 因みに、女神様からの「ご厚意」で頂いたスキルだ。

 ついでに、森と道中で狩ったモンスターと薬草も出しておこう。


「査定をお願いします」

「……は、はい」


 ……幾らかなぁ?


「合計で金貨ひゃ、158枚と銀貨9枚になります」

「どうも」


 カウンターで、俺を担当した受付嬢から盗賊の討伐報酬とモンスターの素材代に薬草を合計した金貨158枚と銀貨9枚を受け取ると、マジックバッグに仕舞う振りをして「倉庫」に仕舞った。


「ルカ様」

「はい」

「お手数ですが、ギルドマスターが面会を希望していますが、よろしいでしょうか?」

「はい」


 ソレ、お願いじゃなくて、命令と言うんだよ、受付嬢さん。


「それでは、ご案内します」


 案内する受付嬢の後を付いて階段を上がる俺だが……


「……あ!」

「どうかされましたか?」

「……いや、何でもない」


 ……ギルドはこれで2つ目だが、この冒険者ギルドの受付嬢は、全員が制服を着用している上にスカートが短い。

 後、受付嬢は俺の外見から油断していた。

 それと、領主館ではいきなりだったからパニックになったが、何が言いたいかと言うと……


 黒レース、ありがとうございますっ!


「ナーリアです」

「入れ」


 受付嬢ナーリアが、2階の奥1つ手前の扉を叩くと、入室の許可が出た。


「失礼します。ギルドマスターが面会を希望した冒険者『ルカ』様です」

「うむ」

「今日、冒険者登録をしたルカです」

「……とりあえず、座れ」


 言われるまま下座に腰掛ける。

 待つ事20分後に書類の処理に区切りが出来たみたいで、俺の対面に腰掛けた。


「改めて自己紹介をしよう。

 都市フロンディーラの冒険者ギルドのギルドマスターをしているギルアンだ。

 因みに、領主のガルダイアとは友人でもある」

「それで、呼ばれた理由はなんですか?」

「ガルダイアから面倒を見てくれと言われた奴がどんな小僧か確かめる為と、今日、売ったモンスターに笑えないのが混じっていたから、その確認だな」


 何か、改めて呼ばれる様なモンスターが混じっていたかなぁ?


「何処で狩った?」

「住んでいた森と道中でです」

「何処の森だ?」

「東の森です」

「……はぁ~」


 かなり深い溜め息だな。


「ルカが出したモンスターの中の1匹が買取価格が金貨140枚が混じっていた」

「……はい!?」


 そんな高額モンスターが!


牙虎ファングタイガーだ」

牙虎ファングタイガー?」

「上の犬歯が長いタイガー系のモンスターだ!」

「ああ!」

「アレは、ルカが狩ったのか?」

「はい。1人で狩りました」

「本当だな?」

「はい!」

「……分かった。ナーリア」

「はい」

「ギルドマスター権限で、ルカの冒険者ランクを『D』にしろ」

「畏まりました」

「いきなりですか!」

「当たり前だ! ファングタイガーを単独で討伐出来る者など、Cランク冒険者の中にも数える程しか居らんわ!」

「……わ、分かりました」


 俺が思っていた以上の大物だったみたいだな、あの「猫」は。


 ……ちょっと待てよ。


「ギルドマスター。ちょっと質問があるのですが、良いですか?」

「構わん」

「アッシュベアーとエビルキングサーペントの討伐推奨ランクは?」

「アッシュベアーは、最低でもCランク冒険者チームが6人1組以上で、エビルキングサーペントに至っては、Bランク冒険者チーム6人3組以上が必須だ」

「……ありがとうございます」


 ……危なかったー!


 無自覚無双系主人公と同じ地雷を踏む所だったわ!


「以上か?」

「はい」

「それなら、用は済んだ。下でギルドカードの更新手続きをしてくれ。

 それと、冒険者になった以上は、その口調も改めろ」

「は……分かった」


 失礼しますと退室して、俺と受付嬢ナーリアが階段を降りるのだが、上がる時に見ちゃった罪悪感から、降りる時は俺の身体で下からは見えない様にした。

 ただ、引っ付いていた為に、頭には柔らかいメロンがポヨンポヨンと当たり幸せだった。


 ギルドカードの更新手続きが終わり、ギルドの用は済んだと帰ろうとすると、テンプレが発生した。


「待ちな」

「俺か?」


 冒険者なんだろうが、チンピラか盗賊の方が似合う野郎が3人現れた。


「ガキには過ぎた金を受け取っていたな」

「だから、オレ様達が管理してやる」

「優しいオレ様達に感謝して有り金を全部出しな」

「……はぁ。受付嬢さーん」

「何?」

「冒険者同士のいさかいでの、ギルドとしての対応は?」

「通常は不干渉ですが、死者が出れば介入します」

「つまり、死者が出なければ冒険者に任せる訳だ」

「そういう事だ、ガキ」

「そんなに、金が欲しいのなら、オークの雌に貢いで貰ったら? ……まあ、無理か」

「「「殺す!」」」


 軽く煽ったら、耐性が無いみたいで、あっさりと3人の馬鹿が剣を抜いた。


「貴方達……」

「大丈夫だよ」

「「「ガキが死ねや!」」」

「誰が殺されるかよ、阿呆が」

「ぎ……」

「がぁ……」

「げぶぅ……」


 1人目の大上段からの振り降ろしをギリギリに左側に躱して、馬鹿の腕に右足で乗り、左後ろ回し蹴りで左踵の一撃をコメカミに入れると着地して直ぐに飛び、2人目の馬鹿の顎を右足で蹴り上げ、バク転の要領で一回転して着地と同時に地を蹴り、3人目の鳩尾みぞおちに右肘を下から突き上げた。


「合計が、金貨3枚と大銀貨6枚になります」


厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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