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落ち着いたか?

名前が重要って、結構面白いかな……と思っています。

 


「つまり?」

「一連の流れとしては、先ずは神々と出会うか、スキルの『神託』とかで話し合い、お互いに納得する契約を交わす。その時に、俺からは供物等を捧げる。神からは『真名』を授かる。此処までは良いか?」

「う、うん」

「それで?」

「それで、この『真名』は地上の俺達用で、真名を授けた神の全てを支配出来る様なモノじゃないんだ」

「そうなんだ」

「ルカ、続けて」

「分かっている、リナ。此処からが重要なんだ。真名をそのまま使うと、誰かが聞いていたら悪用される可能性がある。

 そこで、この『神紋術』で神の名を喚ぶ時用の名を、つまりは『偽名』を使うんだ」

「それでルカは……」

「そう。日本の神様の名前を使ったんだ」

「そっか」

「……ルカ」

「何、リナ」

「つまりは、神々の『真名』を知れば、私達でもルカ程でなくとも、神々の権能を顕現出来るのね」

「その通りだ。どんな権能を持つ神で、その真名を知れば……な」

「それなら、ルカ達が『幻の一族』と呼ばれるのも分かるわ」

「此処まで話したのは、マイ達を信頼しているからだ」

「分かっているよ」

「分かっているわ」

「信頼してくださり、ありがとうございます、ルカ様」

「ルカ様、信頼してくださり嬉しいです」

「まあ、これからもよろしくな」

「「「「はい」」」」

【ああ、我が主よ】

「キャン!」


 翌日、アムリナから依頼書に依頼達成のサインを貰い、アムリナ達に別れを告げ、冒険者ギルドに行き、依頼達成の報酬を貰い、ファングレプを後にした。

 因みに、街に被害を与えたモンスターは全て街に寄付した。

 その寄付で笑えるのが、全てのモンスターの売却された代金が、街の復興費用の半分を賄った事だ。

 これには領主もアムリナ達も笑っていたよ。

 後、領主館に在住の時に、アムリナ達に対しての風呂場でラッキースケベが有り、命の恩人じゃなかったら、死刑だったかもしれないな。

 復興作業にメイド達ですら、毎日が東西南北右往左往だったからな。


 ……でも、メイド達のも合わせて眼福でした!


 さて、パカラパカラと馬車で移動中だが、あの時に上空から乱入した魔族バクバトス……だったかな?

 あいつが言っていた「魔王様の命令」か……

 つまりは、既に魔王は復活しているという事になるから、これからは気を引き締めないといけないな。


 そんな真面目な事を考えていたら、盗賊共こずかいが現れていたみたいで、舞達が処理をしていたが、舞の腰の辺りが引き締まっていた。


 ……舞も逞しくなって……うおっ!


「ルカのバカー!」


 だから、何故、分かったー!?


 ……舞が、いきなり振り向いて足下の小石を俺に向かって投げた。


 盗賊共への笑顔の話し合いは俺が担当して、アジトの場所を聞き出し、舞達には盗賊共の後始末をお願いして、俺はアジトに向かった。


「……はい、終了と」


 アジトに到着した俺は、何時もの様にアジトに居る盗賊共を処理して、金銀財宝りんじしゅうにゅうを回収する。

 後は、囚われた人達が居ないかの確認だったが……居たよ。

 しかも、エロフ……いや、エルフが!


「今、牢屋の鍵を破壊する」

「……」

「ふっ」


 キィン……ガチャン


「開いた。さあ、牢屋から出て」

「……」


 エルフ達が出て来たが、生気は無いし、何故か一言も喋らない。


 ……全員が喉を潰されていた。


「しかも、奴隷環付きかよ」


 一応、俺が主人かを確かめたら、俺が主人になっていた。


「これから、1人ひとりに治癒魔法を掛けるが騒ぐ事を禁ずる。完全回復パーフェクトヒール


 ついでに、洗浄クリーンも掛けた。


「落ち着いたか?」

「……(コク)」

「この中でリーダー的な存在は居るか?」


 そう聞くと、中央の女性エルフが手を上げた。


「会話の自由を許可する。こうなった経過を話してくれ」

「はい。我らが囚われたのは……」


 話の内容は、囚われたエルフ達が最寄りの街に生活必需品や調味料等を買いに行く途中で、外見は盗賊だったが、盗賊とは思えない統率の取れた洗練された動きで周りを囲まれ、誰も知らないが何処かのエルフが人質にされ、その一瞬の隙を突かれ捕らわれてしまった。

 その日の内に、男女で分けられ奴隷契約をされ、昨日、人質のエルフを含めた男性エルフ4人は全て何処かに連れて行かれた……と。

 喉は、奴隷契約後に、無理矢理飲まされた毒薬で潰されてしまったらしい。


 ……一応、解毒の魔法も掛けておこう。


解毒魔法クリアポイズン


 しかし、この3人の女性エルフをどうしようかなぁ?





 魔王side


「魔王様」

「うむ。首尾は?」

「は! 計画通りに素体は回収しました」

「ならば、次の段階に移行せよ」

「は!」


 アレが今代の勇者か……


「……みにくいな」

「御意」

「しかし、これで余に勝てる可能性のある存在は無くなった。

 天界の神々共の悔しがる顔が目に浮かぶようだ」

「魔王様。では、私の計画の方も開始させたいのですが、よろしいでしょうか?」

「許可する」

「御意」


 ……下僕共が居なくなり静かになったな。


げ」 

「はい」


 余を騙し、奸計に嵌め、最愛の妻を殺した神々共が憎い!

 地の底に堕とされようとも、復讐を遂げてみせる!

 地上の全ての命を踏み潰してでもな!

 待っているがいい、神々共よ!


「くはははははは………………注げ」

「はい」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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