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返事をしろ、我が愚弟よ!

また説明文に。


前話と合わせて同時投稿しています。

 

 成金趣味ゴブリンが消えた後、屋台みたいに存在する奴隷市場を見る事にした。

 すると……


「……お嬢様!」

「ハンナ!?」


 ……購入したよ。

 元貴族達に仕えていた侍女とか、その家族を、合計で白金貨3枚と金貨9枚。


 総勢19人……どうしようか?


「ルカー」

「「「え!?」」」

「ルカー」


 ……マジですか!?


「返事をしろ、我が愚弟よ!」

「せ、セレス姉さん!?」


 話を聞くと、このオークションには毎回出ているらしく、参加した貴族がどんな奴隷を買っているかチェックしているらしい。


 勿論、俺はセレス姉さんに弄られましたよ。

 まあ、舞とリナが庇ってくれたけどな。


 そんな訳で、一旦フロンディーラに帰る事にした。

 移動は、俺とセレス姉さんが所有する予備の馬車を使って。

 馬車を引く馬は、セレス姉さんが買いに行き、奴隷達の日用品は舞達が買いに行った。


 フレイブルム侯爵は、一時的な奴隷達の宿泊先として快く提供してくれたよ、表面上は!

 裏では、黒歴史よわみを握っているセレス姉さんが暗躍したのは言うまでもない。

 俺が義理とはいえ、セレス姉さんの弟だと知り、微妙な顔をしていたよ。


 ……勿論、実費は払ったぞ。


 5日後に準備が整い出発した。

 行き先は、フロンディーラから王都に変更になった。

 理由は、セレス姉さんが所有する屋敷が幾つか有るからだ。

 真面目な理由としては、政治的にはどちらでも同じだが、奴隷に堕ちたとはいえ、元王族と元貴族が辺境に居る方が命の危険が大きいからだ。


 そんな訳で、王都に変更になったのだが、奴隷達のこれからをどうするかを一任された。

 まあ、俺が奴隷主だしな。


 結論は……喫茶店だ!

 形は、女子寮付きの喫茶店にする。

 まあ、自分の食い扶持は自分で稼げだな。

 大丈夫だ。

 貴族側の奴隷には、2人程、異世界転生者が居るからな。


 元王女の奴隷名「ディア」で、前世はレストラン経営者の長女で料理長だった。

 名前は「森長環奈もりなが かんな」だ。


 もう1人が現地産の叩き上げの聖女「ラナ」で、前世は居酒屋の女主人だった。

 名前は「泡波明里あわなみ あかり」だ。


 それで、女子寮付き喫茶店の場所は、商業ギルドに近い所に良い物件が有る為にそこにした。

 規模は子爵級の屋敷で3階建てだ。

 間取りは、1階の1/4を喫茶店にして、厨房は女子寮と兼用にして、残りを応接室と多目的ホールやダイニングに事務室に、大浴場やトイレに一般的な客室にした。

 2階はマンション的にして部屋の間取りは1人部屋で「2DK」風にした。

 3階は、貴賓室を2部屋と図書室とサロンに、かなり大きく取った主人室となり、この部屋は、舞以外の全員が賛成した為に成立した。

 舞も、リナから何かを耳打ちされ、それ以降は反対しなくなったよ。

 後、喫茶店の内装は男子禁制丸出しにする予定だ。

 早めの閉店とアルコール無しだ。

 それは、アルハラとセクハラに、パワハラが目に見えているからだ。


 費用は、ガル義兄にいとゼルさんと、王族の個人資産からの協同出資だ。

 ドワーフ達も良い仕事をしてくれるだろう。


 既に必要な図面や書類は先行して送ってあるから、俺達はゆっくり向かうだけで良いみたいだ。

 俺達が王都に到着するまでは、第2夫人のビアンカさんが責任者になって貰っている。

 俺達が到着した後は、元王妃で奴隷名「アンヌ」に女子寮の寮長と喫茶店の店長を暫くの間、兼任して貰おうと思っている。


 元貴族側の奴隷達への対処は、これで良いとして、女神様が介入した奴隷達は、移動中に対応する事になった。

 先ずは、黒猫人族の「クロエ」は単純にリンと同じ里だからだ。

 問題は、残った奴隷達にあったが、全員じゃなく、狼人族の「ルイ」と兎人族の「ラビ」が、異世界転生者だった。

 狼人族の「ルイ」は、「岸本梓きしもと あずさ」で、元「陸自」だ。

 兎人族の「ラビ」は、「桐澤麻里奈きりさわ まりな」で、ムエタイと空手の日本上位者でランキングでは、一桁台だ。


 だから、この獣人族組は冒険者になって貰い、俺のクラン星屑スターダストに入れてパーティーを組み、名前を「星屑スターダストファング」にした。

 目的は、リンと同じ里の者を探す事だ。


 一応、獣人族組に聞いたが、転生者も含めて全員が冒険者希望だった。


 ……10日後に王都に到着した俺達は、タウンハウスに向かった。

 まだ屋敷は完成していないからだ。

 屋敷が完成するまでは、貴族側の奴隷達には、基本的には自分1人で全て出来る様になって貰う。

 冒険者組は、Eランクになるまでは、リンに監督をして貰い、リーダーはルイにした。

 前世では、少尉まで昇進したらしいから大丈夫だろう。


 喫茶店がオープンするまでに必要なアレコレをしている間に、別行動中の恵梨香達を呼んだ。

 まあ、息抜き代わりにな。


 当然、俺は岸野に詰め寄られ、舞は恵梨香と聖良に詰め寄られた。

 まあ、悪巫山戯わるふざけな言い方をすれば、「ハーレムなんて不潔よ~」らしい。

 俺も舞も、その辺りはキッチリと説明をして納得して貰った。


 そして、4ヶ月後に喫茶店はオープンした。


「いらっしゃいませ」






厳しくも温かいメッセージを待っています!

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― 新着の感想 ―
ウサギ獣人で格闘のプロ…メガミミロップですね(違)
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