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ルカ、私が許すわ!

また貴族の女性を……

 

「ルカ!」

「分かっている、マイ」


 そして競売せりが始まった。


「……それでは、この貴重な未通の雌の黒猫人族(18歳)を金貨20枚から!」

「金貨30枚」

「金貨40枚」

「金貨50枚」

「金貨……」


 昼のパリコレよりも、夜の遊郭の方が似合う空気を醸し出す外見の為か、競売せりは盛り上がった。


「金貨200枚」

「金貨380枚」


 誰かが突き放しに来たが……


「金貨400枚」

「金貨500枚」

「金貨……」


 更に競売せりが盛り上がるだけだった。


「金貨800枚」

「金貨……」

「他に居られませんか?」

「金貨900枚だ!」

「金貨900枚が出ました! 他に居られませんか?」

「金貨910枚」

「金貨1000枚だ!」

「……」

「金貨1000枚が出ました! 他に居られませんか? ……では、番号札11番の方が落札されました!」

「「「「「「「「「「おおおーーー!!!」」」」」」」」」」


 スタッフが「51」と書かれたスマホぐらいの大きさの鉄板を渡された。

 多分、交換札だろう。


 オークションは続き……


「次の出品は、未通の若い雌の狼人族3人をセットでのご提供です。

 狼人族は仲間内の絆は固い為、複数人居ればお互いに足枷となり、使い易くなります。

 肉体労働に良し、愛でるも良しな狼人族3人(14歳)を金貨30枚から!」

「金貨50枚」

「金貨80枚」

「金貨100枚」


 流れる様に金額が上がる中……


 《買わないと後悔しますよ》

(分かった)


「金貨200枚」

「金貨300枚だ!」

「……」

「金貨300枚が出ました! 他に居られませんか? ……では、番号札11番の方が落札されました!」

「「「「「「「「「「おおおーーー!!!」」」」」」」」」」

「……ルカ?」

「買う必要が有ったんだ」

「……分かったわ、ルカ」


 またスタッフが来て「59」と書かれた鉄板を渡された。


「次が最後の借金奴隷です。……最後を飾る商品は、未通の若い雌の兎人族(15歳)です!

 この奴隷に因って、お買いになれられた方の狩りの欲求を満たしてくれるでしょう。

 そんな兎人族を金貨50枚から!」

「金貨80枚」

「金貨100枚」

「金貨200枚」

「金貨……」


 次々に金額が上がっていく中……


 《彼女も買いです》

(分かったが、何故だ?)

 《それは買ってからのお楽しみです》


「金貨580枚」

「金貨600枚」

「金貨700枚だ!」

「金貨710枚」

「金貨800枚だ!」

「……」

「金貨800枚が出ました! 他に居られませんか? ……では、番号札11番の方が落札されました!」

「「「「「「「「「「おおおーーー!!!」」」」」」」」」」


 会場は盛り上がっているが……


「本当に必要なの?」

「……ああ」


 スタッフから「60」の鉄板を受け取る。


「会場の皆様、お待たせしました。

 次からが、特殊奴隷になります!」

「「「「「「「「「「おおおーーー!!!」」」」」」」」」」


 さて、オークションの花形の特殊奴隷だ。


「最初の商品は、領地の借金が返せず全てを失い奴隷となった元男爵です。

 その男爵を金貨1枚から!」

「金貨2枚」

「……」

「金貨2枚が出ました! 他に居られませんか? ……では、番号札51番の方が落札されました!」

「「「「「「「「「「おおおーーー!!!」」」」」」」」」」


 因みに、誰が、誰を、幾ら、で落札しようとも、落札に称賛を送るのがオークションでのマナーだ。


 この後も男性の元爵位持ちや、その息子が競売せりに掛けられるが、全員が金貨20枚を超える事は無かった。

 最大で金貨18枚で落札されたのが、まだ9才ぐらいの子供で、買ったのが肥満体のオバさんだった。


 ……心の底から同情した。


「さあ、次からは女性の出品です!

 最初は、領地の借金が返せず、奴隷に堕ちた元男爵夫人(32歳)で金貨10枚から!」

「金貨11枚」

「金貨12枚」

「金貨13枚」

「金貨……」


 まあ男爵だと、立場とお金がある平民ぐらいだからなぁ。


 元男爵夫人は金貨30枚で、次の元男爵令嬢(16歳)は金貨70枚で、元子爵夫人(33歳)は金貨60枚で、元子爵令嬢(14歳)は金貨290枚で落札された。

 子爵辺りから、「貴族」って感じになるから高額になるんだろうなぁ。


 次の元伯爵夫人(32歳)は金貨80枚からスタートになったが、俺達に聞こえる声量で苛つく言葉が並んだ。


「ぐふふふー。あの女には、どんな辱めを与えようか」

「旦那様に買われれば、心の底から感謝して、どんな事もでするでしょう」

「そうであろう」

「では?」

「うむ。金貨380枚」


 聞いていた俺達が見た相手は、成金趣味の豚……いや、ゴブリンだった!


「ルカ、私が許すわ!」

「私もだよ!」

「分かった」


 俺も許す気は無い!


「金貨500枚だ!」

「金貨600枚」

「金貨700枚だ!」

「旦那様、予算が……」

「……仕方ない」

「金貨700枚が出ました! 他に居られませんか? ……では、番号札11番の方が落札されました!」

「「「「「「「「「「おおおーーー!!!」」」」」」」」」」


 スタッフから「70」の鉄板を受け取る。


 この後、あの成金趣味ゴブリンが参加した競売せりは、全て俺が落札した。

 元伯爵令嬢(14歳)を金貨1200枚で、元侯爵夫人(33歳)を金貨800枚で、元侯爵令嬢(15歳)を金貨2100枚で、元公爵夫人(35歳)を金貨1000枚で、元公爵令嬢(16歳)を金貨3200枚で、元王妃(35歳)を金貨1500枚で、元王女(14歳)を金貨4100枚で落札した。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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